桜の花が散り、緑の濃さが目立ち、春の花(さつき)が一度に咲く季節となりました。本日のMS講師は、(一財)1円くんまごころ財団の理事長をされている佐藤 とみ子 氏。私たちの殆どが馬鹿にしている1円玉が果たしている役割について、今一度見直す機会を与えてくださるのではと期待しています。
最初に、松谷会長のスピーチです。
「専任幹事の根岸さんが専任幹事を辞することになりました。私は、そのことを自分の至らなさにあるとして、自己を反省し、今後精進して参りたいと思います。
九州の熊本地方は地震とそれに続く家屋や道路などの破損がひどく、容易には再起できない状況にあります。県の倫理法人会の方針に則り、義援金を集め捧げたいと思いますので、皆さんにもご協力していただきたいと思います。」
次は、皆川副会長の会員スピーチです。
「本日のMSの栞の項目は、17条『人生は神の演劇』です。娘が小学5年生のときに学校であった話をします。1~4年生の間、娘のクラス担任生は素晴らしい先生でしたが、5年生になって、大外れの先生が担任となりました。眼は死んでいて、授業をしながらでも寝てしまうという、とんでもない先生でした。子供たちは、最初は驚き、失望もしたのですが、しばらくすると、その先生のありのままを受け入れようとしたのです。寝てしまってもしばらくは様子を見るという対応でした。しかし、その対応が、先生を『鬱病』から立ち直らせ、素晴らしい先生へと変えて行きました。神様とはそのような子供達なのかもしれません。」
【佐藤
とも子 氏のプロフィール】
(一財)1円くんまごころ財団 理事長鎌倉市倫理法人会 会員
1円くんまごころ財団とは:1円玉を2人以上の人に贈ります。貰った人は自分の1円玉を加えて、また2人 以上の人に贈ります。結果、1円が大きな価値を産むことになります。そのような運動を呼び掛けているのが、まごころ財団です。
「お金には無頓着だった私が、お金の気持ちになったのが11年前のことでした。そして、この財団を立ち上げました。全国を巡って私がお金の意味について講演したこと、そして、当時の日銀総裁・福井俊彦氏の応援もあって、次第に知名度を上げてきました。1円玉は大きな価値を産むのに、大変粗末な扱いを受けていることは悲しいことです。1円くんという擬人化した呼び方については、お金の気持ちを色々な人に親切に伝えようとして採用しました。1円玉の直径は20mmで、重さは1gです。見た目より存在感はあります。」
筆者註:1円玉の制作には1円以上が必要ですし、昔から、貨幣を失くしたとき、その貨幣価値以上のお金を掛けて探し出したという話は多い。
「私は、10年ほど前に風邪の菌が脳に入り、数十日間眠り続けました。1週間経ち、1カ月経つうちに意識が元通りに奇跡的に復活したのですが、最初は尿1滴出すのにも苦労しました。意識が回復していない状態を『この世』と『あの世」の中間であることから『その世』と呼んでもいいと思っています。」
その後もお金にまつわるお話を色々と訊かせていただきました。お金は生きもの。一円不足しても決済できないこともあります。お金の大切さを一円玉の例で再認識させられました。
この後、いつものように集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、皆さんでMSの感想を述べあいました。この雰囲気は最高ですね。
その後、恒例の人力車で、鎌倉駅を往復されました。
(平松 健男 記)