さまざまなイベント企画を行っている鎌倉市倫理法人会

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2014年3月26日水曜日

世界が憧れる日本人の美徳


本日は茅ヶ崎市倫理法人会にて石川真理子幹事が講話をいたしました。


欧米の人々の記録をひもとくことによって見えてきた私たちの先祖の姿。
そこには、明るく朗らかで、誠実で仕事熱心、しかも教養と高い品性を兼ね備えた日本人が描かれていました。特筆すべきは、それが士族など特権階級に限られたことではなく、最下層の人々に至ってもそうであったということです。

以下は、石川氏のお話です。

「戦後、先祖から受け継がれてきた日本人の美徳が失われてしまうことについて、どれほどの危機感を丸山先生が抱いていたか、その時代背景を知るとよく理解することができます。
GHQの占領下、まだまだ検閲が厳しかった時に「万人幸福の栞」を出版するには、相当な覚悟と知恵が必要であったことが想像されます。

こうして辛くも受け継がれた日本人の美徳を、これからも種をまくように広めていきたいと思います」



詳しい内容については川崎市南倫理法人会での講話をご参照ください。
http://kamakurarinri.blogspot.jp/2014/03/blog-post_21.html




2014年3月25日火曜日

NPO法人ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会 現地報告


 本日の講師は鎌倉市倫理法人会 名知仁子会員です。

【名知 仁子 氏のプロフィール】
NPO法人ミャンマー・ファミリークリニックと菜園の会 代表

桜の開花を間近に控えた暖かい朝。本日は名知会員が講話をするということで、逗子葉山倫理法人会や横浜市戸塚倫理法人会などから募金を手に参加してくださいました。

まずは石渡好行会長の挨拶です。
「みなさん、面白いの反対はなんだかわかりますか? 答えは、面倒です。さまざまなことに興味を抱き学ぶ人、希望のある人の顔は白く輝いています。反対に興味も持てず、意欲もなく、希望を持てずにいる人の顔はどうでしょう。うつむいていますね。だから面=が倒れている、面倒、ということです。楽しめるかどうか、何からでも学べるかどうかは心のありようにかかっています。二宮尊徳先生は小さなことの積み重ねがいかに大切であるかということを説いていました。三月は芽吹きの時で、人も何か新しいことを始めたくなります。そんな時期に、会員一人一人が小さなことを積み重ねて、輝く自分になってください。そうすることで、真に学び実践したいという人に入会していただけると信じています」



続いて、中山裕一会員の3分間スピーチです。今回は栞の第12条「捨我得全」がテーマです。
「12条にあるように、私もまさに窮地に陥った経験があります。平成十六年に勤めていた会社を放り出されてしまい、明日からどのようにして食べていこうかという状況に陥りました。その後も不運が重なったのですが、そこまでくるとやるしかないという気持ちになったのです。すべてを天に任せたときに、知らないうちに助けられるようになりました。今でもこうして自分が生きているということが、まるで奇跡のようにも思われます。12条に書いてることを、まさに身をもって経験しました」



いよいよ名知氏の講話です。
その前に、集めた募金を皆さんの前で名知氏に送りました。この募金がミャンマーの子供たちを病気から救うのです。



名知氏は完成したばかりのDVDを流しながら、ミャンマーでの活動を説明。私たちから見れば、ずいぶん不衛生で未発展の地域に見えるところも、現地ではかなり豊かなところだということです。
以下が名知氏のお話です。



「濁った井戸水やほとんど野ざらしのトイレなど、ミャンマーはきわめて不衛生な状態にあります。そんな中、母親は知識がないために、手を洗わないまま子供たちのご飯を作ったりします。その結果、ただでさえ栄養状態が悪い子供がたちまち下痢をして、脱水症状に陥り命を落としてしまいます。私が活動を行っているのは主にカレン族の暮らす地域ですが、母親は平均6人の子供を出産するのに、生き長らえるのはわずか2人です。4人が一歳になる前に死んでしまうという状況なのです。


この状況を改善するためには、単に医療を施すだけでは足りません。彼らに衛生観念や栄養についての知識を与え、生活の中で実践してもらうように促し、さらにその一方で菜園を作って野菜の栽培方法を教示し、栄養状態を自分たちの手で改善できるようにしていかなければなりません。この活動も、去年あたりからやっとしっかりできるようになってきました。
 私がこのような道を進むようになった大きなきっかけのひとつに、マザー・テレサの言葉があります。
「あなたの愛を誰かに与えれば、それはあなたを豊かにする」というものです。
私たち人間に平等に与えられているものは「生まれる・生きる・死ぬ・時間」の4つです。
 私の行きたい道はなんだろう?医師としての人生をどのように全うしたいのだろうか?と考えたとき、ミャンマーで人間の命と向き合うことでした。
 この活動を今後も使命として実践していきたいと思います」




【本日の朝食】
外に出ると暖かな春風が吹き抜けていきました。カフェ「オリーヴの木」で、賑やかな朝食会です。今日のメニューは

車麩と野菜の煮物/クロワッサン・アーモンドデニッシュ/カスピ海ヨーグルト/コーヒー




ミャンマーでの状況を知った後では、この朝食がどれだけ贅沢であるかということがわかります。今日はいつも以上に感謝の念をもっていただきました。このような栄養をしっかりととることができる私たちは、名知氏のいうように、この場所で恵まれない地域の人々のためにできることを実行していくべきだと思いました。


朝食の後は恒例の人力車です。今日は名知氏とともに石川真理子会員も乗車しました。
二人の女性会員は実に上機嫌です。春風を切って鎌倉の町を駆け抜けていきました。

2014年3月21日金曜日

世界が憧れる日本人の美徳




春分の日の今日、大和市倫理法人会にて石川真理子幹事が講話をしました。

※石川氏のプロフィールは省略します。


石川氏は「日本人とは何か」ということを知る上で、幕末明治に訪れた外国人の記録を手引きにしたということです。
そこに描かれていたのは、大らかで明るく、楽しく、親切で外国人にも笑顔で挨拶をする、しかも礼儀正しく自分の意見をはっきり述べることのできる日本人の姿でした。
以下は石川氏のお話です。

武士道が重んじるのは、誠です。誠とは言ったことを成すと書きます。つまり、侍は言葉ではなく行動すること、実践を重んじていたのです。これは倫理とまったく相通じることです。そして、武士道の倫理観は、「義」を中心におき、礼儀、仁義、忠義、節義などの徳目をおきました。さらに、潔白、名誉、質素、倹約などといった徳を日常生活の中で実践し、精神の鍛錬としたのです。
江戸中期以降、出版文化と寺子屋が充実したことによって、こうした武士道を基とした日本の美徳は、庶民にまで浸透しました。それゆえに外国人は最下級の人々でも高い教養と品格を持ち合わせていることに驚いたのです。
明治になると、教育勅語に受け継がれていきました。教育勅語は4カ国語に翻訳され、また、アメリカでは大ベストセラーになっています。
しかし日本では戦後、GHQの教育に関する指令によって失われ、受け継がれてきた日本の道徳は、ここで寸断されてしまったのです。
丸山敏雄先生が倫理運動を始めたのは、まさにそのような時でした。「万人幸福の栞」が発行された昭和24年は、まだまだGHQによる検閲があったため、一歩間違えれば、たいへんなことになります。
そこを工夫と叡智で乗りこえていった丸山先生の勇気と実行力は、驚くべきものであったと思います。

私は二十代半ばから日本の美徳を研究し始めました。それは、明治生まれながら武家の娘として厳格なしつけを受けた祖母から教えられたことを、より深く理解し、日々の行動に生かしていきたいと思ったからです。
行ったことは、さまざまですが、最も大事なのは、案外、些細なことだったりします。
たとえば、どんな時でも微笑みを絶やさないこと。これは言うは易く行うは難しです。体調の悪いとき、不愉快なとき、笑顔になるのは簡単なことでしょうか?
でも、それをあえて、自分からやってみる。こうした小さなことを重ねていくことが、やがては大きな事を成す力になっていくのだと思います。
日本はいま、世界から再び注目されています。ぜひとも日本の美徳を復活させ、東京オリンピックが開催される6年後には、誰もが日本の歴史や文化を語ることができ、また、日本らしい礼儀をもって海外の方をお迎えできるようにしたいものです。

2014年3月18日火曜日

実践力


本日の講師は(一社)倫理研究所 法人局普及事業部 首都圏方面 方面長の森本宏氏です。



まずは石渡会長の挨拶です。
「季節は芽吹きの時を迎えました。これからどんどん陽気が良くなって、それに従い、人も何かを始めたくなるものです。こういうときに、倫理に関心を持ってくださる方が遊びに来てくれるように、まずは私たち自身が小さな行動に気をつけましょう。人力車で先生をお見送りするときに、歩道を人が通れない状態にしてしゃべっているのは非常に良くありません。倫理なんてこんなものかと思われてしまいます。そうしたことに気をつけていくことが大事です」



続いて、平松会員の三分間スピーチです。
車の開発をしていると、思いもよらない不具合が発生することがしばしばです。原因が特定できず、困り果てることも多いのですが、そのようなとき、自分が一つ一つの部品になりきって不具合が発生している物理現象を思い巡らしていると、真実が見えてきます。要するに、部品一つ一つに愛情を込めて接すれば、部品はこちらの思いに応えてくれるようになります。愛情が無ければ、その部品はこちらの思い通りにはならないものです。







いよいよ、森本方面長のお話です。
20年間にわたって、全国6万社の会員に会うために各地を出張し続けてきた森本氏。「人は人にであって成長する」という、若いときに聴いた先輩の言葉を、つくづく思ったといいます。
以下は、森本氏の講話です。

「世の中にはいろんな人がいます。合う人もいれば、いやだなぁと思う人もいる。私は多くの人と出逢う中で、人には好意を持って接するということが本当に大事なのだと思いました。こちらの取り組み方次第で、相手は変わります。しかし、そんな私も好意を持つことができず、たいへんなトラブルに発展してしまったことがありました。
それを乗りこえられたのは、その人に対して、自分から見方を変え、好意をもって受け入れるようにしたからです。今では、その方は、私にとってたいへん大切な人となりました。今でも何かあると電話をして相談しているのです。
そして、このようなことを学びました。
好意を持って接すると、相手の短所が長所に見えるのです。そしてもうひとつ。好意を持って接すると、敵が味方になることがある、ということです。もちろん敵のままの場合もあります。
自分から合わせていく気持ちをもって、人に接するようにしてみてください」




【朝食】

今日はお彼岸の入り、奇しくも春一番が吹く暖かい日となりました。朝食会場「オリーヴの木」へ向かう足取りも自然とゆったりしてきます。

本日のメニューは

豆腐のたっぷり野菜あんかけ/クロワッサン/カスピ海ヨーグルト/コーヒー

切り干し大根や人参、小松菜、アサツキにじゃこを添えた豆腐のあんかけは、お腹に優しくとっても健康的です。焼きたてのクロワッサンとの相性も抜群。入れ立てのコーヒーとともにいただきました。
森本氏を囲んで賑やかな朝食会。講話で聴き足りなかったことなどをざっくばらんにお話しいただき、しばしば笑いが沸き起こります。
鎌倉の朝食会は、ほんとうに賑やか。ワンコインでお腹も心も満たされました。





朝食の後は、人力車でお見送り。
森本氏がたいへん照れていらっしゃいました。隣の和服美人は鎌倉の新会員・齋藤晴美さんです。
駅までお見送りいたしました。

2014年3月17日月曜日

世界が憧れた日本婦人~幕末明治女性に学ぶ美徳


平成26年度第四回埼玉女性委員会にて、石川真理子幹事が講演をいたしました。

約70名の輝く女性たちが集まり、たいへんな盛会でした。

以下が石川氏の講話です。

少子高齢化に伴い、社会に於いてますます女性の力が必要となります。
しかしながら、女性は家庭と子育て、介護など、事実上いくつもの役割を果たしていかなければなりません。これは大変なことであり、ぶれない芯を持たねば立ちゆかなくなります。
そこで、しっかりとした芯を持って生き抜いた幕末明治女性から、生き方を学びたいと思うのです。

幕末明治に日本を訪れた外国人から、日本の婦人は大絶賛をうけました。私たちの先祖は、世界最高の美徳を兼ね備えていたのです。
その美徳の基となっているのは武士道でした。仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌という八つの徳は、やがて出版文化や寺子屋などを通じて庶民にまで広まっていきました。
さらに、女性特有の徳目があったのです。それは、女性の四徳というもので、以下の四点になります。

婦徳・・・素直、従順
婦巧・・・家事
婦言・・・言葉づかい
婦容・・・美しい心

幕末明治の女性はこうした徳をしっかりと身につけていました。そして、それが結果的に強く生きるための芯をつくっていったのです。

今回は、そんな芯のある生き方を貫いた明治女性から、大山捨松をご紹介します。
「鹿鳴館の花」として知られる捨松ですが、実は武家の女の顔というものを、しっかりと持っていたのです。

捨松は会津藩家老の山川家の末娘として、わずか8歳の頃に籠城戦を経験しました。その後、アメリカに留学。「絵のように美しいサムライの娘」として絶賛されます。
成績優秀で礼儀正しく、しかも活発な捨松は、多くの人々から愛されました。

高校卒業後は名門バッサーカレッジに入学。卒業の際には卒業演説を行う10人のなかの一人に選ばれています。
この時、捨松が演説した内容は、英国の日本に対する、いわゆる不平等条約をテーマとしたものでした。
捨松は、「この条約が助長するようなら、私たち日本人は、最後まで国を守るために闘う」と宣言したのです。
会場は揺れんばかりの拍手喝采に包まれ、翌日は、捨松を絶賛する記事が各新聞を飾りました。

捨松は看護学校へ通ったうえで明治15年に帰国します。
しばらく運命の皮肉に悩んでいた捨松ですが、宿敵、薩摩藩出身の大山巌との結婚を堺に、運命が大転換していきます。思いがけず社会での活躍の場を得て、そして、夢を実現したのです。

日露戦争の折りには、捨松は総司令官の妻としての役割を懸命に果たしました。アメリカから巨額の寄付金を集めることにも成功しています。
このことは、経済的に厳しい中で闘う日本にとってどれだけのプラスになったか知れません。

覚悟を持って生き抜いた捨松から、私たちは何を学ぶべきでしょうか。

まず、運命を素直に従順に受け入れることだと思います。それには勇気と強さが必要です。日々、小さなことから自分の我欲を乗りこえて、強い心を育んでいきたいと思います。
また、捨松には国家観がありました。
母として、妻として、そして仕事でも、自分が国を背負っているという気概を持ってあたっていたのです。
これはまさに倫理で丸山先生が教えているところではないでしょうか。

私たち女性は社会を担う縁の下の力持ちです。
男性と肩肘張って張り合うのではなく、相互いに補い合い、協力し合ってこそ国の発展があります。
このことをぜひとも、学び、日々、実践していきたいと思います。





2014年3月16日日曜日


「被災地の子どもたち支援バザー」 315日(土)


今日は、朝から良い天気に恵まれ、絶好のバザー日和でした。震災から丸3年、このバザーを続けてきました。

復興支援に共感して、いまだに献品してくださる方が後を絶ちません。そして、毎回多くのお客様にお越しいただき、常連さんも増えました。


多くの方のご協力で、今回は50,300円の売り上げとなりました。どうもありがとうございました。
売り上げは、いつも通り「かまくらてらこや」を通じて、被災地の子どもたちの支援に使われます。
次回は517日(土)に開催予定です。ぜひお越しください。

場所:清興建設株式会社 鎌倉市大町1丁目106
開催時間:10時~15時 (雨天中止)

2014年3月14日金曜日

行動があなたを語る~実践倫理と日本の美徳




本日は石川真理子幹事が川崎市南倫理法人会にて講話をいたしました。

※石川真理子幹事のプロフィールは割愛いたします。


【石川真理子幹事の講話】

石川氏は武家の末裔であることを意識しはじめた25歳の頃から、武士道とは何か、武家とは何か、ひいては日本人や日本の美徳とはどのようなものなのか、ということを独自に学び始めました。
その際、手引きとなったのが、武士道については新渡戸稲造の名著『武士道』や幕末明治に日本を訪れた外国人の記録でした。
それらをひもといた石川氏は、自分が学んできた歴史とはまったくちがう日本の姿、日本人の美徳をそこに見出したといいます。

以下は、石川氏の話した内容です。

日本では最下層にいたるまで教育が行き渡り、識字率が世界トップレベルでした。また、同じく最下層まで素晴らしい礼儀と節義が浸透しており、若者が役人などにのびのびと自分の意見を述べていました。当時の日本は男尊女卑といわれていますが、必ずしもそうではありません。女性が大事にされていることを、外国人は驚きをもって記録しています。
これほどまでに日本人は評価されていたわけですが、その根底にあったのは武士道に基づく倫理道徳です。
武士道の倫理道徳は寺子屋や書物を通じて一般にも浸透し、明治になってからは教育勅語として受け継がれました。
教育勅語は世界各国に翻訳されてベストセラーになっており、一番読まれていないのは日本です。
アサヒビール名誉顧問の中条高徳氏は『致知』という雑誌の四月号で、倫理法人会について紹介していますが、「万人幸福の栞」など教育勅語そのものだと述べています。
丸山先生は、戦後、人心が荒廃する中で、危機感をもって倫理を立ち上げられました。
まだGHQの統制があるなかでのことですから、たいへんな決意と覚悟、勇気であったと思います。
しかし、危険を冒してでも、我が国で連綿と受け継がれた美徳・美質を失ってはならないとお考えになったのだと思います。

倫理と出逢う前、私は自分なりに学んだ武士道を生活の中に生かし、「誠」を実践してきましたが、丸山先生の教えを、これからも日々に生かしていきたいと思います。
自分がまず変わり、実践する。日本を、自分から良くしていく。
これは使命だと思っています。

このように正しい倫理に則った行動をしていくことによって、縁する人や物が変わります。
縁するものが変わると、人生が変わります。
人生が変わり始めると、志が高くなります。
志高く生きることによって、肉体を失った後も、魂は生き続けます。
これこそが、本物の人生ではないでしょうか。武士は名を惜しむといったゆえんも、ここにあるのです。
日々の行動を変えることによって、名を惜しむ生き方、魂が生き続ける生き方、をしていきたいものです。





2014年3月13日木曜日

企業破綻に見るモラルハザードと経営再建への道筋


山桜イブニングセミナーは、単会が独自で主催するセミナーです。今回の講師は、鎌倫広報委員長 平松 健男 氏です。

【講師のプロフィール】
1941年生まれ。三菱自動車工業(株)で、車の駆動系の開発に従事し、積極的に新たなメカニズムを開発、大きな失敗もしたが、それを挽回すべく幾多の先導的技術を開発した。クレーム隠しという企業の危機にも直面し、苦労した経験を持つ。




会場は、由比ヶ浜公会堂。午後6時半に7名の出席を得て、セミナーが始まりました。途中から、皆川副会長の手料理(感謝!)に舌鼓を打ちながら続行し、楽しいひと時を過ごしました。
冒頭、講師から簡単な自己紹介があり、自動車会社での開発や大学での教鞭の経験を元に、人材をどのように教育・育成するべきか、そして、多くの企業が陥る経営破綻の危機の真相は何だったのかについて、講師の見解が話されました。










話題となる企業ごとに簡単にまとめると、以下の通りです。


三菱自動車:2000年ごろ、トラックのクレーム隠しが発覚、乗用車でも次々と品質面の不具合が発生、その本質的な原因は、以下と考えられます。
カーメーカと販売店を含む関連企業の利益を確保するため、開発能力をはるかに上回る量の新規開発車種とその開発の短期化が同時に実施されました。開発人員はむしろ減少気味でしたので、開発能力は決定的に不足し、市場でどのような不具合が発生しているかについてさえ、読み解く時間が無い状況でした。しかも、その実情が本社の幹部には届かず、イエスマンを強要され、無謀な開発、悪い話は隠蔽(特に、役員人事の時期には一層拍車がかかった)され、状況を知った前途有望な社員が次々と辞めたことなどにより、負のスパイラルから抜け出せなくなったことで破綻状態になりました。


雪印乳業:集団食中毒事件(停電により工場の牛乳が高温で長時間おかれ、ぶどう状球菌が繁殖、加熱殺菌したものの、毒素は消えず、1.5万人以上が罹患。さらに国内の狂牛病発生に絡み、国内牛を農水省が買い取ることになったとき、低価の外国牛を国産牛と偽り、高価で水産省に買い取らせていたことが内部告発で発覚。二つの不祥事で、グループは決定的打撃を受けました。


JAL:運行効率の低い大型機の多数保有、採算性の悪いホテルなどへの過度の投資、採算性の悪い地方空港への展開(政治がらみが多い)、年金を含む高い人件費、労組との対立などにより破綻。稲盛氏を迎えるとともに、政治的な配慮もあって再建に成功。しかし、今後を注視しなくてはいけません。


東電福島第一原発:今回の事故の真因を想定外による津波とし、真実が捻じ曲げられているように思います。元々、設計や開発に関わっていない現場の技術者では、訓練をしない限り、いざと言うときに正しくは対応できません。今回、電源が完全に失われても、しばらくの間原子炉を冷却できる緊急冷却システムを保有していたにも拘らず、その操作ができなかったことで、問題を深刻化してしまったと思います。安全神話を信じた結果、訓練を省略してこのような事故を起こし、緊急時の正しい対応ができませんでした。その後の対応にも不信感を残しています。また、廃炉するにも、未熟労働者の集合体では、事故は絶えないことでしょう。


JR北海道:旧式ディーゼル車の車両火災、レール幅データの改ざん、社長経験者2人の自殺と、不祥事が続きました。
他のJRに比べ、貧乏くじを引いて独立したJR北海道ですが、相談役を迎えに行くのに、秘書付き社有車ということと、人手不足で困り果てている現場作業員の実情とは、あまりにもアンマッチです。
報酬を辞退してJALを改革した稲盛氏、バス通勤を通し、夕食はめざしと味噌汁で過ごし、余ったお金は大学に全額寄付した土光氏(戦後の石川島、東芝を再建)を見習うべきだと思います。


JALの理念の第一番には、社員の幸福が謳ってあります。稲盛氏の思いがこもっている会社理念だと思います。その他の会社の殆どでは、第一の理念が「お客様第一」です。会社が社員の幸福を願えば、社員は、必然的にお客様を大切にするでしょう。であれば、社員の幸福を第一番に持ってくるのが自然です。
また、社員がやる気を出し、退職するときに「いい会社だった」と思える会社、協力会社も好きになってくれる会社とするには、以下のことも大切だと思います。
①10年、20年後の繁栄を予測できる理念が必要で、かつ、その理念に向かう歩みが具体的でなくてはいけません。
②若手社員を技術教育するとき、既存技術を教えるのではなく、新たな技術を開発するための基礎理論や課題をとことん考えて貰い、実際に解決してもらうこと
  既存技術とは、真似の技術で、戦後の日本や現在の中国・韓国はそれで伸びてきましたが、いつになっても先頭には立てません
③開発品に不具合があれば、迷惑をかけているお客様のことを思い、最優先で不具合解消に取り組むこと
④外国には親切に教えてあげること。しかし、更なる卓越した技術を磨き、自信を持つこと

2014年3月11日火曜日

「倫理を正しく学ぶ」



講師は、(一社)倫理研究所 法人局 惨事 法人アドバイザー 蓮実 利勝 氏です。

【蓮実 利勝 氏のプロフィール】
(株)角大建築設計研究所 会長
過去に、埼玉県で倫理法人会の単会を18も創設され、12年間に渡って会長に就かれた
また、各地で講演・倫理指導をされ、多くの有為な人材を導かれた。

予想外に寒気が抜けず、いつまでも寒い朝が続いています。本日の最低気温は0℃で、震え上がりました。しかし、由比ヶ浜公会堂には、役員が5時半ごろには集まり始め、椅子を並べたり、声だし準備のために“鎌倫”音頭を歌ったりです。6時には役員朝礼が始まりました。

本日は、友好関係にある朝霞倫理法人会から、会長を始め7名の方が出席され、そのほかにも蓮実 氏の講話を是非聴きたいとされる多くの方々(計31名)で、公会堂が埋め尽くされました。
MS開始は6時半です。今日の栞の箇所は第10条「勤労歓喜」です。
以下は石渡会長のスピーチです。
石渡会長・・・「本日は東日本大震災から3年目です。お亡くなりになった方々、ご家族や友人を亡くされた方々、大きな被害に遭われた方々、原発事故のため被害に遭われた方々に対して、黙祷しましょう。」と、1分間黙祷をしました。更に、「今でも仮設住宅で不便で劣悪な生活を余儀無くされている被災者の方々のことを思います。」と付け加えられました。
本日は会員スピーチを割愛し、蓮実 氏の講話に入りました。


【蓮実 利勝 氏の講話】

「組織はトップリーダによって、変わります。トップが明るければ組織全体が明るくなります。鎌倫は、トップが明るいのでいいですね。」
「鶴岡八幡宮は、ゼロ磁場(気場)です。私達の生きる環境の点では理想的な場です。山梨の分杭峠はゼロ磁場ですし、大きな神社はゼロ磁場が多いです。大自然に合わせて生きれば、病気や悪いところも改善されます。」






「動物は大地震があっても、それを予知するのか被害には合わずに逃げますが、人間は予測できずに、大きな被害を受けてしまいます。動物は大自然に身を任せるからこそ、自然の息吹・異常をも敏感に感じ取る力を持っているのでしょう。私は目覚ましがなくても起きられますが、これも「そのときに起きよう」という願いが通じ、動物的な直観力が研ぎ澄まされた結果だと思います。」
「倫理とは、人に依頼されたときに『ハイッ』と、肯定的に返事をすることです。肯定こそ、大自然に適った行為でしょう。文句の多い人に倫理指導をするとき、このことを指摘して彼が心を入れ替えた途端、全てが良い方向に向かったことがいくつかありました。また、仕事も人間関係も上手くいかなかった人には、確とした目的・目標を持っていないことが多いです。目標設定がきちっとできれば、あっという間に問題が解決するものです。体は心の入れものなので、心がいい方向に変われば、体もそれに合わせていい方向に変わります。」
「これらのことは、万人幸福の栞に書いてあることばかりです。この栞は、多くの真実が凝縮されて記載されています。栞をじっくり読んで、その深い意味を噛みしめてほしいと思います。」
蓮実 氏は、以上のように話されました。万人幸福の栞を揺るぎない真実として、そのまま信じることこそが、輝かしい実績を残された結果なのだと頷けました。


【本日の朝食】
3月とは思えない寒さが続きましたが、今朝は日射しに春のぬくもりを感じます。
カフェ「オリーヴの木」は蓮実先生を囲んで大賑わい。今日のメニューは

豆腐の野菜あんかけ/クロワッサン・バゲット/カスピ海ヨーグルト/コーヒー


じゃこと野菜たっぷりのあんを載せた豆腐は朝のおなかにとてもやさしいお味です。和風の味付けながらクロワッサンとの相性はバッチリ。とろりとして濃厚なカスピ海ヨーグルトと、たっぷりのコーヒーをいただきました。



本日も、人力車でホテルにお送りし、その後有志とともに市内を散策しました。
雲ひとつない青空のもと、富士山もくっきり見えました。





2014年3月6日木曜日

万人おもてなしの栞


3月6日(木)は、鎌倉市倫理法人会の豊沢 早一妃(とよさわ さなえ)会員が横浜市戸塚倫理法人会にて講話をいたしました。

【豊澤 早一妃 氏のプロフィール】

鎌倉市倫理法人会会員
CA株式会社 代表取締役

静岡県浜松市出身 1985年日本航空にキャビンアテンダントとして入社。
訓練後、国際線業務に従事。
2008年日本航空の関連会社・JALWays(当時)にインストラクターとして出向。日本人、タイ人CAの指導・教育をしながら乗務。
2010年日本航空退社、乗務時間17500時間、距離にして地球350周。
在職中は「明るく・楽しく・プロフェッショナル」をモットーに独自のホスピタリティマインドで「感動の接客」を実践。お客さまからの感謝レター(グッドコメント)を多数CS表彰を何度も受賞。
現在は講演活動をしながら、自分の使命をかたちにするための起業を決意し、CA株式会社を経営。大手企業のマナー研修も多数行う。
2013年9月に2冊目の著書である『伝説のCAの「あなたに会えてよかった」といわれる最上級のおもてなし』(大和出版)を出版。




プロフィールを見てもわかるように、豊澤さんは屈指のCAとして活躍し、引退後も活動の場を大きく広げています。
しかし、そんな豊澤さんも、もともとはコンプレックスの塊だったといいます。
以下は、豊澤さんのお話です。

私が入社したのは、JALが御巣鷹山で事故を起こしてしまった年でした。そのため、CAの仕事とは命を懸けてお客さまを目的地までお送りすることであるということ、また、命のはかなさと大切さに気づかされました。
とはいえ、私は当時CAとしては、できそこないでした。当時のCAはお嬢様学校を卒業した人ばかり。私はドラマに憧れていただけの、テニスばかりやっていた学生でした。そればかりか英語が苦手だったのです。
しかし、それがかえって言葉が通じなくても、心は通じるということに気づくことにつながりました。
英語がしゃべられるからと言って、そこに心がなかったら、こころのコミュニケーションにはなりません。
思いは波動となって、必ず伝わるものなのです。



とはいえ、実際の私は人と自分を比べてばかりしてしまう罠に陥ってしまいました。この罠にはまってしまうと、悪循環が生じてしまいます。自分にますます自信が持てなくなるのです。
私はCAとしてのランクをアップさせるために、グッドコメントをたくさんもらえるCAになろうと決意しました。
最高の笑顔で、最高のおもてなしをするのです。
でも、だめでした。なぜなら、私は「グッドコメントをくださいね」という気持ちでやっていたからです。
行き詰まったとき、一流の人を観察してみることにしました。
一流の人は、サービスする私たちを幸せにしてくれるのです。心のこもった笑顔、感謝、何気ない言葉のひとつひとつが素晴らしい。一流の人とは、一流の時間と場所と空間をつくる天才なのだとわかりました。
ここから私の「おもてなし」が変わりました。
感謝させよう、感動させようとするのではなく、自然と感謝や感動が沸き上がるように、まず自分をどのように感動させるか。どのような思いで満たすか、なのです。
私は、一秒のおもてなしを大事にするようになりました。今という時間は「今」といった瞬間に消えてしまいます。
この「今」を共に過ごす相手に心からの感謝を注ぐ。出逢えて良かったという思いを自分の中から溢れさせるのです。
「永遠の0」という映画を観て、「0」について考えさせられました。
「0」とはその人の本質です。
第一印象のまえに「第0印象」があります。自分の本質は波動となって必ず相手に伝わります。
だからこそ自分の本質を磨くことが大事ではないでしょうか。


明日3月7日は奇しくも豊沢さんの誕生日だということです。
戸塚倫理法人会では、毎月、誕生日の会員に花束を贈呈していますが、豊澤さんにも綺麗なブーケがプレゼントされました。






家庭からはじめる倫理の実践

3月5日は横須賀市倫理法人会にて、田谷専任幹事が講話をいたしました。

【田谷 智広 氏のプロフィール】

鎌倉市倫理法人会 専任幹事
たや社会保険労務士事務所 所長



以下は、田谷専任幹事のお話です。

私が家庭で実践をはじめようと思ったきっかけは、家庭は社会のいちばん小さな組織であり、各家庭が良くなれば日本が良くなると考えたためです。
丸山先生の教えも、家庭が本です。栞にも家庭、夫婦、両親、祖先などのキーワードがたくさんあり、その一方、会社とはとか、社長とは、というようなことは書いてません。

では、家庭を良くするためには、どのような実践が必要でしょうか。私は、以下のことを心がけています。
まず、なんといってもあいさつをすること。あいさつは自分からするもので、相手に期待するものではありません。あいさつをされると、誰でも嬉しいはずです。だから、常に自分から家族に挨拶をするようにします。
次に「はい」の返事、「ありがとう」の感謝、手紙のやりとりなどコミュニケーションを大切にすることです。言葉づかいにも気を付けるようにします。
三つめは、掃除と整理整頓をすること。
これを続けていると、一旦片付いたように見えて、どうしても残った汚れとか、次の課題が必ず見つかるものです。続けることで、次々とレベルアップできることに私自身、気づきました。

また、家族や祖先へ感謝の気持ちを忘れません。墓参りや記念日の祝いなどは、家族の絆を深めるためにも大事です。
感謝は、モノに対しても必要です。
全てのモノが当たり前にあるのではなく、ありがたい存在です。子供のころ祖母に「お米は八十八の手がかかってできている。だからー粒も粗末にしてはいけない」と教わりました。自分の口に入るまで、どれだけ多くの人や自然の働きがあったか、よく考えないといけません。考えれば、どんなモノも大切にせざるを得なくなります。
そして、人に喜んでもらうことを考えること。自己満足ではなく、相手のためを思った行動を心がけたいものです。

このようなことを実践していく上では、心がけが大切です。
まず、気づいたらすぐするようにします。「後で」と思っても、後になるとできないことが多いのです。
習慣化できてこそ、初めて実路といえるのではないでしょうか。

また、実践するに当たって、下心は捨てます。下心は不思議と見透かされてしまうものです。見返りをいっさい求めずに実践するのは大事だろうと思います。
お天道様が見ていると昔はよくいわれましたが、誰かが見ているからやるのではなく、どんなときでもやるのが本当の実践ではないかと考ています。これからもこのような心がけをもって実践していきたいと思います。





七転び八起き 厚木伊勢原倫理法人会編


このテーマの内容は、講師の平松 健男 氏が、11月12日に鎌倉市、12月18日に横須賀市で講話した内容とほぼ同じです。
セミナー会場は、愛甲石田のフォーラム246です。6時半からの早朝セミナーですが、大船からは、愛甲石田着6時13分が最速です。改札出口に、黒沢会長じきじきにお出迎えして頂き、本当に安心しました。初めての場所で心もとないときに、このようにお気遣いをしていただくと、その日一日が明るくなります。見習わなければと思いました。

また、厚木伊勢原倫理法人会の皆様(出席者:11名)には、このような機会をいただきましたことを心から感謝申し上げます。

【平松 健男 氏のプロフィール:省略します】
以下は、平松氏の講話内容の一部です。



「企業にとって最も大切なことは、企業理念(社是)です。創立時の理念を大切にということで、頑なに創立時の理念全てを踏襲している企業もありますが、時代と共に、価値観も変化し、従業員が生きる上で何を重要視しているかも変化します。時代に即した理念に変えていくという前向きな態度が欲しいものです。
日本の企業の理念を調べてみると、社員を大切にしよう、幸福にしようという理念を本気に掲げている企業は少ないですね。事業性(利益)が最優先で、そのための『お客様第一』、『品質向上』、『オンリーワン』であったりはするのですが、社員にとっては、業務効率向上と併せて、締め付けとしか取れないような理念が多過ぎます。」


本物の技術は、製品化するのに時間もかかるので、その特許が切れる頃(出願後20年)に同業他社が導入するようになるものです。従って、優れた技術でも特許の経済価値はなくなってしまうのですが、そのような本物の技術を数多く出願し、社会全体のために貢献することが大切だと思います。今の日本では、どの企業も毒にも薬にもならないような特許を技術価値の査定もそこそこに出願しており、会社に多大な損害(出願費用が1件50万円程度)を与えています。」
「私は、今から32年前に、油圧をきめ細かく電子制御するタイプのオートマチックトランスミッションを世界で初めて開発しましたが、耐久性に問題があり、会社に大きな迷惑をかけてしまいました。しかし、新たな学習制御と、フィードバック制御とを世界で初めて導入し、今では何年乗っても、オイル交換も不要で、新品と同じフィーリングを維持する製品になっています。また、特許が切れる頃になって全世界が同じような手法を導入してきました。」「会社を退職して10年にもなりますが、『会社に与えた損害は倍返し』を実行できたと思っています。」





2014年3月4日火曜日

信ずれば成り~夢は必ずかなう

講師は、東京都練馬区倫理法人会 城北地区 地区長 法人レクチャラー樋口 陽子 氏です。

【樋口 陽子 氏のプロフィール】

(有)エイチ・アンド・ワイズカンパニー 代表取締役
昭和26年 明石市生まれ
高校在学中より、モデル、タレントとして活動
昭和58年より、ダーツに取り組み、日本初のプロプレーヤー。昭和60、61年と日本選手権優勝
昭和62年 ダーツ世界ランキング1位
平成10年 昭和61年に倫理と出会う
平成14年 (有)エイチ・アンド・ワイズカンパニー設立
その後、ヘルシー&ダイエットカフェを練馬区と板橋駅前に開店
平成20年 倫理法人会に自分を変えるために入会
目標達成スキル・人間関係向上のための講演活動、企業研修も実施



寒気と暖気とが入れ替わり、1日違いで10℃以上も気温が変化する季節になってきました。本日は寒気の日にあたったようで、日の出前の寒さは一入でした。しかし、日の出後の温度上昇は春の勢いです。大雪で、関東の広い地域で大きな農業被害が発生しました。想定外の大雪のため、除雪車の配備が無いこともあり、停電・孤立した市町村が多くありました。ここ鎌倉にはそのような被害もなく、僅かな雪の痕跡も消え入りそうです。由比ヶ浜公会堂では、6時から役員朝礼が集まります。

MS開始は6時半です。今日の栞の箇所は第九条「破約失福」です。
以下は石渡会長のスピーチです。それを受けて、石川幹事が感想を述べました。
石渡会長・・・「先週は石川幹事が朝霞市倫理法人会で講話しました。朝霞は、鎌倫と友好関係にあり、活気ある法人会です。嬉しかったことは、講話をとても熱心に聴いて頂けたことです。おもてなしの精神とは、熱心に聴くということでもあります。」

石川幹事・・・「鎌倉は、おもてなしの面で、評判が良いと思いますが、更に気をつけたいことは、お客様を皆さんで暖かくお迎えすること、中心にお客様を据えること、そして、お客様が来られているときには、お客様とは無関係な事務的な話は避けた方がいいと思います。」



次に、松谷 直 幹事の3分間スピーチです。
「今日の栞は、『約束を守らないと、身を滅ぼす。どんなことがあっても、人との約束を守り抜こう』という内容です。私の郷里では時間を守らないのが当たり前、鎌倉でも、鎌倉時間といって、少々遅れるのは許容範囲という雰囲気がありますが、もっての外です。時間を守らなければ、相手からも信頼されないだけでなく、結局身の破滅に至るでしょう。
私は、自分への約束として、今日すべきことを30項目ほど、起床後に書き止めておき、就寝前に実行できたかどうかを反省するようにしています。」
私たちも、各自このような自律した約束事を決めておき、逐一反省する必要があると感じました。

【樋口 陽子 氏の講話】

樋口 氏は、以下のように話されました。「6年ほど前に倫理に入るまでは、学歴がないことに劣等感を抱くとともに、自分さえ良ければという考え方をしてきました。学校や家庭において、幾多の惨めな環境にも遭遇したけれど、21年前にダーツ(手投げによって、矢を的に当てるスポーツ)と出会い、その練習に没頭することによって、4年後には世界ランク1位になりました。できそうも無い目標であっても、諦めずに鍛錬すれば、必ず目標を達成できることが実証できました。また、倫理に入って、毎日栞の全文を読むにつれて、その全てが自分の生きるべき道に叶っているとの確信を得ました。年齢ではありません。倫理の道をまっすぐに歩まれた大久保愛子さん(102歳)を見習いましょう。」
樋口氏の弁舌さわやかで、感動溢れる話に時間を忘れて吸込まれました。


【本日の朝食】


3月とはいえ寒さの厳しい朝ですが、カフェ「オリーヴの木」は賑わいと熱気であふれました。明るく爽やかな樋口氏を囲んで手づくりのぬくもり溢れる朝食です。


本日のメニューは、

大根サラダと五目豆、おじゃこトッピング/クロワッサン/胚芽パン、プレッツェル/カスピ海ヨーグルト/コーヒー


たっぷりの千切り大根のサラダに甘辛く煮付けた五目豆、さらにおじゃこをたっぷり使ったドレッシングが添えられた人皿は、ボリュームもある「お母さんの味」。大根の歯触りが爽やかです。焼きたてのクロワッサンに加えてプレッツェルと胚芽パン、ヨーグルトと、ヘルシーなメニューに体が気持ちよく目覚めます。家庭的な味をお洒落な盛りつけでいただく朝食。これがワンコインだなんて!と、みなさんビックリされます。
本日は古屋会員のマジックが特別披露されました。種も仕掛けもあるはずなのに、どうしても見破ることのできない達人技に驚きの歓声が響きます。
朝食後は人力車でお見送り、さらには鎌倉ミニ観光へとご案内いたしました。