2014年9月30日火曜日
本日のMSのテーマと講師は以下の通りです。
「老舗に見る倫理経営」(一社)倫理研究所 特別研究員 宇都 進一郎 氏
「老舗に見る倫理経営」(一社)倫理研究所 特別研究員 宇都 進一郎 氏
【石渡会長挨拶】「新年度は『鎌倫いいとこ、鎌倉より友、百社やる友』をスローガンとし、誰もが訪問したくなる、暖かな集まりを目指したいと願っています。
本日は、倫理研究所から宇都先生をお招きし、お話を伺います。宇都先生からは、倫理の本質のお話が頂けると思っています。全国には600以上の単会があり、先生が1週に1度のペースで各単会を訪問するとして、10年に一度のチャンスしかありません。皆さんには、このチャンスを活かして頂きたいと思います。」
次は、根岸
猛 会員の会員スピーチです。
「倫理法人会の会員になって、3年6か月になります。当初は朝起き後、妻に対して、『今日もよろしくお願いします』、就寝前には『今日もありがとう』と一人芝居のように実行していましたが、最近では、妻との息が合い、互いにハグするまでになりました。お陰様で妻との会話が増え、4人の子どもたちとの関係も改善しました。当初は、テレビを見ながら食事を取ることが多く、妻から話しかけられても生返事するなど、すれ違う会話が多かったのですが、最近では家族同士が会話する時間も空間も増えて、心が通い合うようになってきたと思います。」
一旦失った家族の信頼関係を取り戻すことはとても難しいことですが、実際にそれを成し遂げられた根岸会員の努力には、頭が下がります。
いよいよ宇都
氏の講話です。
【宇都 進一郎
氏 の講話】
配布資料より抜粋:
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日本の歴史・文化は、世界的に見ても誇るべき(世界の7大文明の一つ)である。
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世界最古と言われている会社としては、西暦578年創業の大阪の金剛組(神社仏閣建設)があ
り、ほかにも、日本には創業100年以上の老舗は、2.2万社もある。
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老舗を守り続けるには、自然の法則に合致し、本物を追求した経営であること。
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倫理(絶対性、普遍性、一貫性、基本性)を追求する経営であること。
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優れた先人の例えとして、石田梅岩(1685~1744)は、以下の信念を持っていた。
「商人と言えども、聖人の道を知らないと、同じお金でも不義で儲けたお金なら、子孫の絶ゆるに
到るべし。」
以下は、宇都
氏の講話で語られた内容の一部です。その一つずつが含蓄のあるお言葉でした。
「夫婦は互いによく知って、夫婦・親子が仲良くすることができればいい。」
「70歳になったら一線から退き、余力があれば自分の得意分野で活躍するべき。」
「質素倹約を旨とするが、公共費(被災地や困った人への寄付など)には積極的に出費するべし。」
「金を儲けても、子々孫々が繁栄するとは限らない。」
「江戸時代に、川に落ちた10文を探すのに50文をかけて探した人がいた。10文を活かしたお金とすることは経済にとっては重要。」
本日は、千葉県房総中央地区千原倫理法人会会長の関道子氏(下の写真)と、京都から吉本哲也氏をお迎えし、賑やかなMSとすることができましたことは感謝です。
いつものように、オリーブの木で、安くて美味しく、ボリュームたっぷりの朝食を頂くことができました。 (平松 健男 記)