2014年9月30日火曜日

9月30日

2014930日火曜日
本日のMSのテーマと講師は以下の通りです。
「老舗に見る倫理経営」(一社)倫理研究所 特別研究員 宇都 進一郎
朝夕はめっきり涼しくなり、古都鎌倉にも秋の気配が訪れてきました。何の予兆もなく、いきなり御嶽山が水蒸気噴火し、多くの登山客が犠牲になりました。巨大地震、大型台風、異常豪雨、土石流、大気汚染(PM2.5)、火山の噴火などの思いもかけない自然災害や人災が最近多くなったと感じます。微妙な釣り合いのもとに成立しているかけがえのない地球環境を破壊してきた人類へのしっぺ返しとも考えられます。これらの災害を食い止めることは簡単ではないと思いますが、経済最優先を標榜すれば、自ずから微妙な釣り合いは崩れ、悪化の方向に傾くのではないでしょうか?
このあたりで、頭を冷やし、経済より地球環境を元に戻す工夫をする方向に舵を切り、連綿と続く子孫への贈り物(地球環境)を大切にしたいものです。
【石渡会長挨拶】「新年度は『鎌倫いいとこ、鎌倉より友、百社やる友』をスローガンとし、誰もが訪問したくなる、暖かな集まりを目指したいと願っています。
 
本日は、倫理研究所から宇都先生をお招きし、お話を伺います。宇都先生からは、倫理の本質のお話が頂けると思っています。全国には600以上の単会があり、先生が1週に1度のペースで各単会を訪問するとして、10年に一度のチャンスしかありません。皆さんには、このチャンスを活かして頂きたいと思います。」
 
次は、根岸 猛 会員の会員スピーチです。
「倫理法人会の会員になって、36か月になります。当初は朝起き後、妻に対して、『今日もよろしくお願いします』、就寝前には『今日もありがとう』と一人芝居のように実行していましたが、最近では、妻との息が合い、互いにハグするまでになりました。お陰様で妻との会話が増え、4人の子どもたちとの関係も改善しました。当初は、テレビを見ながら食事を取ることが多く、妻から話しかけられても生返事するなど、すれ違う会話が多かったのですが、最近では家族同士が会話する時間も空間も増えて、心が通い合うようになってきたと思います。」
一旦失った家族の信頼関係を取り戻すことはとても難しいことですが、実際にそれを成し遂げられた根岸会員の努力には、頭が下がります。
 
いよいよ宇都 氏の講話です。
【宇都 進一郎 氏 の講話】
 
 
 
配布資料より抜粋:
l  日本の歴史・文化は、世界的に見ても誇るべき(世界の7大文明の一つ)である。
l  世界最古と言われている会社としては、西暦578年創業の大阪の金剛組(神社仏閣建設)があ
 り、ほかにも、日本には創業100年以上の老舗は、2.2万社もある。
l  老舗を守り続けるには、自然の法則に合致し、本物を追求した経営であること。
l  倫理(絶対性、普遍性、一貫性、基本性)を追求する経営であること。
l  優れた先人の例えとして、石田梅岩(16851744)は、以下の信念を持っていた。
「商人と言えども、聖人の道を知らないと、同じお金でも不義で儲けたお金なら、子孫の絶ゆるに
 到るべし。」
 
以下は、宇都 氏の講話で語られた内容の一部です。その一つずつが含蓄のあるお言葉でした。
「夫婦は互いによく知って、夫婦・親子が仲良くすることができればいい。」
70歳になったら一線から退き、余力があれば自分の得意分野で活躍するべき。」
「質素倹約を旨とするが、公共費(被災地や困った人への寄付など)には積極的に出費するべし。」
「金を儲けても、子々孫々が繁栄するとは限らない。」
「江戸時代に、川に落ちた10文を探すのに50文をかけて探した人がいた。10文を活かしたお金とすることは経済にとっては重要。」
 
本日は、千葉県房総中央地区千原倫理法人会会長の関道子氏(下の写真)と、京都から吉本哲也氏をお迎えし、賑やかなMSとすることができましたことは感謝です。
 
               
MSの締めくくりとして、全員の集合写真を撮りました。


いつものように、オリーブの木で、安くて美味しく、ボリュームたっぷりの朝食を頂くことができました。  (平松 健男 記)


2014年9月23日火曜日

人生神劇




本日の講師は、埼玉県倫理法人会 久慈 須美子副会長です。



【久慈 須美子副会長のプロフィール】

埼玉県倫理法人会副会長 (一社)倫理研究所法人レクチャラー
(株)マイカー三喜 代表取締役


昭和20年3月、東京・大塚に五人兄弟の末っ子として生まれる。4歳の時に父が他界。母親が女手一つで育てる。
十文字女子学校卒業後に就職するも、美容学校の夜間コースに通う。25歳で結婚、2人の男子を授かるが、結婚後わずか5年で夫が他界。奇しくも母と同じく女手一つで子供達を育て上げることになる。




お彼岸のお中日、秋分の日は、薄紅色の朝焼けで幕を開けました。久慈副会長の講話とあって朝早くから朝霞市倫理法人会の有志が駆けつけ、由比ヶ浜公会堂はほぼ部屋がいっぱいになるほどの大盛況です。

この日は石渡会長のお誕生日でもありました。会長挨拶の際に、バースデープレゼントのサプライズとして、花束が贈られました。
以下は会長挨拶の内容です。




【石渡好行会長 挨拶】

「今日は私の誕生日ということで、以前から久慈さんにご講話をお願いしていました。また、今日は奇しくも会員の石川真理子さんの新刊『女子の武士道』(致知出版社)の発売日です。70歳になったときに自分を捨てて人を育てようと決心し、お酒もやめて会長職をやってきましたが、このように石川さんが育ってくれたことを本当に嬉しく思います。また、齊藤晴美さんも、入会してわずか半年で素晴らしい成長を遂げ、今もどんどん花開いています。
本日は姉妹単会を結んでいる朝霞の皆さんがたくさんお見えになっていますが、人が人との出会いによって成長するように、それぞれの単会が協力し合うことによって発展があります。鎌倉、戸塚、新宿、朝霞という単会のご縁が出来ましたが、これからもみなさんで仲良く倫理の和を広げていきたいと思います」


久慈副会長より朝霞の蜂蜜をプレゼント! 



続いて高田桃子会員によるスピーチです。
高田会員は8月まで10年間所属した町田市倫理法人会を退会し、鎌倉市倫理法人会に移籍しました。その時の思いを語ってくれました。



【高田桃子会員 スピーチ】

私は母の会社で働いているのですが、倫理法人会にはもともと母が入会していました。私は10年前から待ちだし倫理法人会に入会しましたが、朝起きを実践すること、また、いろいろな人と出会うことによって趣味も広がり、成長もしました。そして一年前に専任幹事となってからは、行動力がついてきたように思います。今回、鎌倉に移籍したのは、もう一段成長したい、自分を変えていきたいという思いからです。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。





いよいよ久慈須美子会副会長の講話です。

両親はもとより兄や姉からさまざまなことを教えられたという久慈副会長。特に姿勢の良さは二番目の兄の影響だといいます。
また、わずか四歳で死に別れたお父様は、素晴らしい遺言を残してくださっていました。


以下、久慈副会長の講話の内容です。


父は兄弟それぞれどのような道に進んだら良いか支持したうえで、次のように記しました。

「頼るところ少ないおまえらはあらゆる労苦を忍び大日本帝国臣民たるの道を尽くし立派な日本人として国家の繁栄をはかるべし」

いま、振り返ってみると、父のこの言葉が私の中に生きていることを感じます。
また、母は「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」「人のふりみて、わがふり直せ」ということをことあるごとに教えてくれました。

その後進学した女子校では、性善説と「らしくあれ」ということを教えられました。学校の校歌には「身をきたえ、心きたえて世の中に、たちて かいある人と生きなん」とありました。まさにこの校歌を実現するためのことを教えられたのです。

こうした両親の教えや学校で学んだことが、実際にためされるべき時が訪れました。
25歳で結婚し二人の男子に恵まれましたが、結婚からわずか5年で夫が他界したのです。そのとき涙も出ないほどの悲しみを経験しました。幽霊でも良いから夫に出てきて欲しいと願ったものです。

その後私は夫が残してくれた会社を切り盛りすることとなり、今に至っています。

仕事をするうえで、大好きな山本有三さんの「路傍の石」の一節を、繰り返し自分に言い聞かせました。

「つらいことを辛抱して、だんだん一人前になっていくんですよ。今ぐらいのことに辛抱できないようでは、ほかのことをやったって決して成功するはずはありません」

つらいときは、これぐらいのこと、と、何度も言いました。

その後、感受性の強い次男が成長したときに、「僕は中学二年生になったらぐれるよ」などと言い出しました。その時は「我が家はそんな優雅なことをしてる暇はありません」と答えたのですが、それが功を奏したのか、次男は不良になることなく育ってくれました。

倫理法人会との出会いは平成12年12月です。
おかしな宗教なのではないかと思いましたが、栞にそうではないということが書いてあるので、とにかく通ってみました。栞に書いてることがわかれば、もうやめようと思っていたのですが、やがて、「わかったつもり」でいたことに気づきました。
というのも、倫理では「挨拶する時は笑顔で」とか、「靴を揃えましょう」といったことが教えられますが、帰宅してみると我が家の玄関は家族の靴が散在している状態だったからです。

それからというもの、倫理にどんどんはまっていきました。
笑顔の実践も板についてきて、かつては私をきつそうだと思った人が多かったと思いますが、最近はそうでもなくなったと思います。

そんなふうにできるようになったのも、「仕事も、遊びも、倫理も、どれも一緒で、どれも一所懸命にやればいいんだ」という思いからです。それまでは会社の顔、家での顔、倫理での顔、とどこかで分けていたんです。
その垣根を取っ払ってしまったとたん、すっと楽になりました。

倫理での学びは生涯のものだと思います。
富士研で「やりたいことをやる時はがんばるとは言わずに、しっかりやるとか、よろこんでやる、というべきだ」と教わりました。

これからも、がんばるのではなく、しっかりとやっていきたいと思います。



講話の後の記念撮影、今日は先週にも増して大人数です。
朝食会場の「オリーブの木」もぎっしりの満員状態に。
そして、朝食会場のカフェ「オリーブの木」へ移動しました。
女性陣が協力し合って配膳をすすめました。


【本日のメニュー】

豆と野菜のコーンポタージュ/クロワッサン/カスピ海ヨーグルト/コーヒー

野菜と豆がたっぷり入ったポタージュスープは、ほんのり甘いやさしい味。少し冷え始めた朝にぴったりです。焼きたてのクロワッサンと共においしくいただきました。














2014年9月16日火曜日

万人おもてなしの栞




本日の講師は、鎌倉市倫理法人会会員 豊澤早一妃(さなえ)さんです。



【豊澤 早一妃さんのプロフィール】


CA(株)代表取締役
静岡県出身。日本航空国際線のキャビンアテンダント(CA)として23年間勤務。約4年半前に引退、CAの経験を生かした「おもてなしの心」を伝えるためにCA(株)を立ち上げる。


今朝は鱗雲が見られました。まもなくお彼岸、日一日と秋めいてきたこの頃です。
豊澤さんが講師とあってゲストの方も多数お見えになり、由比ヶ浜公会堂はたいへんな熱気となりました。
まずは石渡好行会長の挨拶です。



【石渡好行会長 挨拶】


「鎌倫・いい友! 鎌倉・頼朝!百社・やるとも!」 これを鎌倉市倫理法人会の合い言葉にしたいと思います。鎌倉市倫理法人会、通称・鎌倫は人が育つ場にしたいと思います。本日の講話者である豊澤さんもそうですが、先日、ハーフタイムで講話をしてくださった長谷真子さんが、一皮むけたようにきれいになりました。また、本日、練馬で講話をしている齊藤晴美さんも、どんどんきれいになっています。
問題を抱えていない人はこの世に一人もいません。心の中にあるひっかかりのようなものがとれると、人はどんどん花が開くように咲いていくんですね。自分らしく輝く人が一人でも多くなることを願っています。そうなれば、自然と百社を達成できると思います。
私が目標としていることの一つ、一日15人の人に「あなたの笑顔素敵だね」と声をかけることも、これからもずっと続けていきたいと思います。ほんとうにこれだけで状況ががらっと変わります。





続いて久保田雅人会員によるスピーチです。
本日のテーマは第3条「運命は自らまねき、境遇は自ら造る ~ 運命自招」です。

【久保田雅人会員 スピーチ】
富士研の研修に参加して父母についてのことを学んだことがきっかけで、それまであまりいい関係ではなかった父の話を、少しずつ素直に聞くことが出来るようになりました。
ちょうど同じ頃、鎌倉のユネスコに参加している際、足が不自由な人を石渡会長と二人でお風呂に入れて差し上げたことがありました。「露天風呂に入ってみたいなぁ」とおっしゃったのを聞いて、会長は即座に「二人で入れて差し上げよう」と言ったのです。このことがきっかけで、社長との距離が一気に縮まりました。
以前の私は出来ない理由をいつも考えていました。やればできるなどとは思わずに、先にできない理由を考えて行動しなかったのです。
でも、今は身近なことや人々への感謝を念頭に、まずは行動することだと思っています。やればできるということを信じて、とにかく行動する。そして、大きなことを言うようですが、日本を支える一人になりたいと思います。



【豊澤早一妃さんの講話】

 

「真っ白な心で、感謝を込めてお話ししたい」と、白いスーツで前に立った豊澤さん。「緊張しているのかしていないのかわからない状態です」と笑顔で話はじめました。
以下は、豊澤さなえさんの講話です。

私が日本航空に入社したのは、ちょうど御巣鷹山の大事故があった年でした。今の私は、あの時に亡くなった先輩よりも、はるかに歳を重ねています。それを思うと今こうして生きているということそのものが、奇跡なんだと思います。
CAとして23年間、はじめの10年間ほどは、自分と人とを比べてしまい、「なぜわかってくれないの?」「どうせ私なんて」というマイナスのスパイラルに陥ってしまいました。いつでも人の顔色をうかがってサービスしていたのです。「お客様のために」といいながら、本当は「自分のため」だけでした。
「評価されなかったらどうしよう」という不安や恐れが常にあるため、気疲ればかりしていたのです。それは心配りをしているのではなく、心配していたからにほかなりません。

その後、自分の軸を持つことが大事なのだということに気づき、やっと抜け出すことができました。
私は「お客様でさえ感じていない欲求を引き出す」ことができて、初めてプロといえると思っています。本物のサービスができるようになってからは、グッドコメントをいつの間にかたくさんいただけるようになりました。

このときに培ったことを使って、世のため人のために何かやりたい。
そんな思いで引退し、地上に降りてきた私でしたが、思いがけず道に迷うことになりました。
自分でもわからなかったのですが、目標を見失っていたのです。こうしたいというものがあるようで、実は自分で何がしたいのか、どう実行していきたいのか、理解していなかったのです。
私は再び軸を失うことになりました。軸を失えばぶれてしまいます。ぶれてしまえば、周囲に振り回されてしまいます。
一見、素晴らしいと思って信頼していた人に、結果的に騙されてしまいました。けれどそれは、外でもない、私自身の依存心やエゴがこうした結果を招いたのです。
けれど、その時はそんなことにも気づかず、騙されたという思いでいっぱいになり、私は壊れてしまいました。

鎌倉市倫理法人会と出会ったのはそんなときです。
石渡会長が初めて会った私に「いい笑顔しているね!」と言ってくださいました。ちっともいい笑顔などしていなかったのですが・・・。それから私はすぐに会長に電話をかけ、話をして、倫理経営講演会のお手伝いに伺わせていただきました。
その時の、鎌倉の会員さんの自然な対応、自然な姿に、自分の心がほどけていくのを感じました。
それから間もなく、私は鎌倉の会員になりました。

「おもてなし」とは「以て為す」ことです。
自分の人生をもって、人に対して、あるいは自然に対して、生きとし生けるものすべてに対して為していく。
そこからエネルギーの循環がうまれ、幸せの波動が伝わるのだと思います。
このことに気づかせてくれたのも、鎌倉でした。

今日はみなさんに感謝を伝えたくてお話をさせていただきました。




講話の後は元気に記念撮影。今日は本当に賑やかです。
そして、朝食会場のカフェ「オリーブの木」へ移動しました。

ゲストの方々も多く、今日は店内がいっぱいです。女性陣が中心になって配膳を進め、賑やかに席に着きました。


【本日のメニュー】

たっぷり野菜の煮物/クロワッサン/カスピ海ヨーグルト/コーヒー

ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、オクラ、ミートボールと具だくさんでボリュームたっぷりの煮物は夏の疲れが出始めた胃腸にとってもやさしいお味です。クロワッサンとの相性も抜群。たくさんの方々となごやかにいただきました。



来週はモーニングセミナーの後、第二回縁結びツアーと題して「江ノ島散策」を行います。参加費は無料(現地でそれぞれお使いになる分のみ)、ふるってご参加ください!


2014年9月9日火曜日

9月9日


                     20149月9日火曜日

今日は二人で時間配分するハーフスピーチです。テーマと講師は以下の通り。
「鎌倫との出会いが私を変えました」 鎌倉市倫理法人会 幹事 清水克規 氏
「人生のコーチング」        鎌倉市倫理法人会 会員 長谷真子 氏      

小雨のそぼ降る中、鎌倉の日の出は520分です。役員が集まってくる5時半には、夜が明ました。

これから秋分の日までは、1日当たりほぼ1分ずつ夜明けが遅くなります。夜明けや日没の変化が最も激しいのが秋分・春分の日です。秋の日の入りの変化のことを「つるべ落とし」とはよく言ったものです。 

【石渡会長挨拶】「新年度に入り、先週の所信表明でも申し上げましたが、今年度は、利他の精神で人を育てることに邁進したい。講話で自ら話すチャンスを頂くこと、また、他人の講話を聴くことに感謝の心を持ちたいと思います。『ありがとうのCD』を皆さんに差し上げるので、一度聴いていただきたい。鎌倫から素晴らしい人材を輩出し、新たな日本を、そして世界を創造するために活躍して欲しい。」


次は、田谷 智広 事務長の 会員スピーチです。

「鎌倫のバザーが来月開催されます。私は昨年も娘を連れて参加しました。娘はバザーが何を意味するかについては、当時はっきりとは理解していなかったようでしたが、バザーの雰囲気を体で覚えたようです。広島の土砂災害のTVを興味を持って見ています。社会の問題点を知り、自分で何か対応しなければと思っているのかどうかは分かりませんが、バザーが災害の被災者や、恵まれない人達への活動であることは理解したようでした。親は、子供を良い方向に教育するには、日々模範を示しながら、生活しなければと思います。」

いよいよご両人の講話が始まります。

【清水 克規 氏 の講話】
「私は、バブル絶頂期の頃、ある不動産会社に入社しました。30人程度の社員で、年間40億円程度の売り上げがあり、社員の羽振りも良かった。しかし、バブル崩壊によって、会社が破産し、路頭に迷うことになり、当時、妻との関係も悪化し、会社で寝泊まりを繰り返し、深酒にも耽っていました。その最悪事態のときに、清興建設に就職することができました。清興建設では、元気に挨拶をして下さる方がいて、とても嬉しく思ったことを覚えています。富士研修所の研修に行ったが、最初は、あまり乗り気ではありませんでした。

その後、会長にも勧められて2回目の研修を受けたとき、真面目に対応しようと心を入れ替えて熱心に研修した結果、親、先祖のことを真剣に思い起こしました。特に母親の胎内で大事に育てられたことを思ったとき、涙が止まりませんでした。それまで、父母には、自分の住所も、離婚したことも知らせていなかったことを悔い、改めて親に謝り、いきさつなどの話をしました。その後、絶縁状態であった父の怒りも解け今度の正月には家に来ないかとも言われました。『子供はいくつになっても心配なものなんだよ。』と言われた母の言葉が身に染みました。まだまだ弱い私ですが、これからも倫理の道を誤らないように励みたいと願っています。」

【長谷真子 氏 の講話】

「長谷家に嫁入りしたとき、旦那の両親とは同居することを条件で結婚しました。義父(じいさま)は封建的で、怒鳴り、上から目線で話をする人でした。私は、人は全て平等な存在だと思っていたので、結婚半年後には特に義父には猛然と反発しました。家族間での決まりごとが多く、私には耐えられないものでした。例えば、ご飯を食べる順番と開始時間、お風呂に入る順番など、臨機応変にするべきときでも、事細かく決められた通りに実行することを強要され、うっとうしいものでした。私にとっては些細な決まり事なので、それを守らないと、いさかいが繰り返されました。元々長谷家は警察官の血筋であったようで、このことが、閉鎖的で一方的な考え方に影響しているのかもしれません。
喧嘩になると、憎い義父に『死ね』と暴言を吐いてしまったこともあります。そのような義父でしたが、料理がおいしいときには、素直に『美味しい』と可愛い反応もありました。
コーチングの研修を主催していると、研修生から色々な悩みの相談があります。
あれほど嫌っていた義父ですが、今となっては、コーチング研修時に遭遇する厳しい相談に対応できるのも、義父とのいさかいの経験が効果的だったと思うようになりました。よく考えてみると、「義父が助けてくれているようにも思えます。」

今回は、ハーフの講話でしたが、人間関係の赤裸々で、難しい問題を、ご自分の問題として捉え、自分が変わることによって解決して行かれた経緯が話されました。倫理の講話として、話題も適切でしたし、講話する方も、聴講する方も倫理の極意を学ぶことができました。
楽しい雰囲気を自然に醸し出す鎌倫の仲間に、また一人仲間(倉田敦子さん)が入会されました。鎌倫の明るい雰囲気を変えることなく、『笑顔で楽しく鎌倫の輪』で、来年度は百社を目指しましょう。                                           (平松 健男 記)





2014年9月2日火曜日

9月2日 鎌倉市倫理法人会 経営者モーニングセミナー




「平成27年度鎌倉市倫理法人会事業計画 活動方針 所信表明」
本日の講師は、鎌倉市倫理法人会 会長 石渡 好行 氏です。
 
鎌倉はこの1週間で一挙に涼しくなり、最低気温が20℃まで低下、早朝5時前に出かけるときには、半袖では、寒いくらいです。急な気温変化に戸惑いつつも皆さん元気に会場の由比ガ浜公会堂に集まってきます。
倫理法人会の年度は98月なので、今日からのMS(モーニングセミナー)は平成27年度となります。従って、新年度を迎えるに当たり、今後の鎌倉市倫理法人会がどのような道を歩もうとするのか、特に、1年後の来年度の初めには、会員数を100社にするという計画をどのように実現していこうとするのかなどについて、石渡会長から所信表明があります。
6時開始の役員朝礼を終えて、6時半から第443回のMSが始まりました。

【白木副会長挨拶】「3.11の東日本大震災のとき、私は東京都内で、リスクマネージメントの講演をしていました。のっぽビルの最上階に近い部屋だったので、数メートルの振幅で揺れたと記憶しています。地震発生と同時に、さっと訓練通りの避難体制を取る人、ただ、うろたえてなす術を知らない人など様々な人がいました。最近は、天変地異が極大化し、自然災害の規模も大きくなっています。
そのようなときに、万全の対応が取れる人がどれだけいるでしょうか。特に経営者は、先の見えない船路を進んでいるようなもので、思いがけず、経営危機に陥ることもあり、これに適切に対処できるかどうかは、経営者の資質によります。論語の中には、このような言葉があります。『これを知る者は、これを好む者には如かず。これを好む者は、これを楽しむ者には如かず。』私たちも、楽しみながら倫理の道を究めることが大切だと思います。

次は、木村由利子氏の3分間スピーチです。
【木村 由利子 氏スピーチ】
「倫理は、実践して初めて意味があります。そして、具体的に実践するには具体的な目標を書き取り、毎日実行して、その行動や結果を紙に書き残すことです。皆さんもご一緒にこれを実践してみましょう。」と、言うことで、 それらを書き込む紙が配布されました。
 

【神奈川県倫理法人会会長 川内 美喜男 氏 挨拶】「倫理法人会では、呼ばれたら『はい』と返事して実践する。また、今年度は、会員スピーチを拡充し、仕上げの年としていただきたい。
男性の倫理、女性の倫理、親の倫理など、立場によって、観点が異なるかもしれないけれど、他人の言うことをよく聴くことが大事だと思います。この1年を船出する石渡丸が、できない理由を連ねるのではなく、肯定的に対応することが必要です。あくまでも、神奈川県らしさ、鎌倉らしさを貫いていただきたい。」

いよいよ、石渡会長の所信表明です。
【石渡会長 所信表明】
「私は木村由利子さんに説得されて、倫理の道に入りました。最初はいわゆるスリーピング(会費だけ払う)会員でしたが、皆川副会長が会長だったときに、皆川さんと意気投合し、計6年かけて、本気に取り組んできました。最初、『石渡さんはどこかの宗教団体に入って一生懸命活動しているようだ』との陰口を叩かれ、会社の経営の方にも影響しかねない状態が続きました。それまで大酒のみで我儘でしたが、断酒を決心し、利他(相手の利益になるように動く)の精神を実践しようと心に決めてからは、奇跡的な幸運が続き、今では、プールで遠泳するなど、健康面でも自信がつき、家族との仲も見違えるほど良好になりました。
鎌倉を来年度には100社にすると約束していますが、倫理法人会が楽しく、やり甲斐のある活動体であれば、必ずや実現すると確信しています。昨年度の活動指針は、『楽しくなければ倫理じゃない』でしたが、今年度は、一歩レベルアップして『笑顔で楽しく鎌倫の輪』を指針にしたいと思います。
最近、本当に鎌倉市倫理法人会の良さに惚れ込んで、入会される方が多くなりました。鎌倉地方は、知識人も多く、納得しなければこのような団体には入会しません。が、納得して入会する方が増えたことは、本当に素晴らしいことです。
本日も、高田桃子さんが入会されました。このような方を失望させないよう、皆さんの愛情を会員の皆さんにも注いでくださるよう、お願いします。』愛の反語は『無視』です。一度入会された方でやめた方も多くいますが、その方たちは、大抵倫理法人会のことを肯定的には話してくれません。鎌倫には、そのような方が出ないよう、心のこもったお付き合いをしたいものです。
利他の精神と思いやりの心があれば、必ずや鎌倫は発展し続けると思います。いいところを褒め、みんなが幸せになることを目標にしたいと思います。
元々、鎌倉は、いいスポットが数多くある街なので、時々それらのスポットを訪問し、美しい自然に触れながら、散策するという行事を今後とも維持していきたいと思います。
鎌倫としては、大人の寺子屋の機能を持たせ、特に若い会員を育て、世の中に貢献できる(日本を創成していける)人物に育成したいと願っています。そのために、積極的に他会に出かけて講話できる人材を増やしたいと思っています。幸いなことに、既に鎌倫には、多くのレクチャラーがいて、それぞれいい話をしてくれることが何より嬉しいと思っています。
また、他会のいいところを吸収するためにも、協力関係を結ぶなど、密接な交流関係を持たせることにも意を注ぎたい。そして、鎌倫に相応しい内容の講話をしてもらうなど、レベルアップしたい。
これらのことを追求するにあたり、鎌倫としての考え方がブレないことに留意したい。」と、結ばれました。
 
その後、いつものように、全員の集合写真を撮り、オリーブの木で廉価で豪華な朝食を頂き、笑いの絶えない鎌倫独特のひと時を過ごし、三々五々解散となりました。               (平松健男 記)