本日のMS講師は、鎌倉市倫理法人会副会長の白木 大五郎 氏です。
最初に、松谷会長のスピーチです。
「会長を拝命して4カ月が過ぎました。会長職と会社の社長としての仕事が入って来るので、とても忙しくしています。しかし、忙しいからと、今するべき仕事を後回ししたり、いい加減な対応をしたりすると、色々な場面で問題が大きくなり、会社の業績も落ち込むことになります。気が付いたことは、直ちに実行すること。常に感謝の気持ちで接すること、苦難はその人をより良くするための試練であることを肝に銘じ、新しい年も前を向いて歩きたいと思います。」
次は皆川美保子副会長の3分間スピーチです。
「私は、小・中・高時代に、演劇部に入っていました。小学校の頃は、その他大勢の一員でした。しかし、高3のときにエステル(旧約聖書に出てくる王妃)という主役に抜擢されました。しかし、主役より舞台づくりに興味があり、どちらかと言うと陰の存在(神の演劇)を楽しみたいと思いました。今でもスポットライトを浴びるより、お茶やお花の準備など、影の存在に生き甲斐を感じます。」
次は、いよいよ白木 大五郎 氏の講話です。
【白木 大五郎 氏のプロフィール】
昭和16年福岡生まれ。早稲田大学を卒業。昭和40年日立製作所入社。人事・労務・総務部門を経て、日立電子サービス専務、監査役を歴任。鎌倉市倫理法人会 副会長
企業リスク研究所 代表
白木塾 塾長
鎌倉ユネスコ 理事
企業、大学、各種団体への講演多数
「5歳下の家内と出会ったのは、私が25歳のときでした。その後結婚するまで、家内は名古屋で教師をし、私は日立製作所に勤めていました。馴れ初めは、戸塚のおばの家でした。名古屋と東京の遠距離恋愛が続き、4年ほどして結婚しました。それから45年間ほどになります。」
私は、福岡の旧家に生まれました。私は長男、家内は長女でしたので、結婚話は少々こじれました。しかし、私の叔父が上京し、家内の家を訪問、うまくまとめてくれました。結婚後、家内は職を辞し、2女に恵まれました。お陰様で、二人とも立派に育ちました。今では、そのことを誇りに思っています。その間、西は山口県から東は茨城県まで計10回転勤をし、全て子供たちも引き連れての転勤でした。日立製作所に入り、正月などには、100人近くの社員が家に来てお酒を飲むなどもあり、家内には迷惑をかけました。家内はどんなに遅い時刻であっても着物を着ておもてなししてくれるなど、本当に良くしてくれました。」
「会社で、私は仕事一筋でしたので、家族には大迷惑なことが多かったと思います。給与の5割が飲み代ということもありました。健康には自信があったのですが、高齢になってから肝臓病を患い、72日間も入院、生死を彷徨いました(臨死体験)。その間に、人生観が変わりました。生きていることに感謝し、家族や会社の仲間に感謝し、少しでも喜んでいただけることに喜びを感じるようになりました。倫理法人会への入会、白木塾の開設などで、社会のため、郷土のためにお役に立ちたいと考えるようになりました。1年前に家内の厳しい?指示で人間ドックを受け、前立腺癌が4+の状態であることが分かり、早速、重粒子線による先進治療で完治させることができました。皆さんの励ましもあり、心から感謝しています。」
社会の変化を示す離婚率や一人住まい世帯の急増など、また、今後の超高齢化社会へのリスクへの対応についての話もあり、それぞれ、我が身に迫って来る大きなリスクとそれへの対応について、時間を取って話を聴きたいという意見が多かったと思います。笑いを誘いながらも奥深い意味を持つ川柳での講話も楽しいものでした。
集合写真の後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、講話の感想や、質疑 応答の時間を取りました。今日の話は奥さまや娘さんにも聴いていただきたかったと思いました。
その後、恒例の通り、講師は皆川副会長とご一緒に、人力車で鎌倉駅との間を往復されました。 (平松 健男 記)