久し振りの雨の朝を迎えました。南風のせいか、寒さは感じません。10人の役員が6時から活力のある役員朝礼を始めます。
6時半からは、松谷 直 会長の会長スピ-チが始まりました。
「毎年末に、白木副会長から講話を頂いていますが、本日も会社経営に関する大切なポイントを話していただきます。年末のご挨拶として、色々な方に、『感謝』の気持ちを表す葉書を出しました。感謝して、家族や社員にも喜んで貰いたいと思います。今夕は、忘年会ですので、感謝で今年を締めくくりましょう。」
「当会が援助している鎌倉てらこやが、倫理研究所法人局から、『第20回地球倫理推進賞』を贈呈されることになり、2月25日14時に、新横浜プリンスホテルで贈呈式があります。出席できる会員は出席してください。」
次に、小林 千穂 会員の会員スピーチです。
「72歳で他会した父のお墓参りに、先日、瑞泉寺に行きました。その日に大分でパプリカの栽培をしている主人から電話があり、『今年は地震で駄目になってしまったと思い、今後とも栽培業を止めようかと思っていたのに、実りが豊かで嬉しい』とのこと。父が助けてくれたような気がしました。今後も父に遭いたいので、お墓詣りには行きたいと思います。」
「私は、しばしば車を塀などに当ててしまいます。これからは車に乗る前に、『車に感謝』してから乗るようにします。」
いよいよ、白木 大五郎 副会長の講話です。
【白木 大五郎 氏のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 副会長昭和16年福岡生まれ。早稲田大学を卒業
昭和40年日立製作所入社。人事・労務・総務部門を経て、日立電子サービス専務、監査役を歴任。
企業リスク研究所 所長
白木塾 塾長
鎌倉ユネスコ 理事
企業、大学、各種団体への講演多数(約200件/年)
「最近、主要国の大統領や首相が変わったり、各国が保護主義的になるなど、国際的な環境は大きく変化しようとしており、国内でも少子高齢化、価値観の変化、ロボット化などの技術革新など、私達の環境は大きく変化しようとしています。この変化に柔軟に素早く対応しなければ、大きな会社でも倒産するリスクは大きくなります。」とされ、具体的な以下の点を詳細に話されました。
l 経営者の慢心、新商品の欠如、開発の遅れ、社員の教育不足が倒産を招く
l 組織の維持管理型から改革創造型に経営を変革するl 経営者の家庭不和、公私混同、同族経営が結果的に会社を潰す例は多い
l 人の心を重視し、報告、連絡、相談のしやすい職場づくりに徹する
l 提案型の社員作りを目指し、提案しない社員を多く持つ幹部は配置換えl 従来方式の小変更による効率改善ではなく、自ら考え出した独創的手法を実践
l どのようにするかではなく、効果を重視し、何をするのかを0から発想して考える)
また、今後の企業経営の課題と、経営者の役割として以下を強調されました。
l 自立行動型人財の育成、社員との意識の共有
l 職場規律、コンプライアンスの確立l 社員のモチベーションアップ、能力開発、コーチング
l 社員との情報や危機意識の共有化
l 率先垂範によるリーダーシップの発揮
地球、人類、日本の未来を明るいものとするには、混沌とした世界情勢や地球環境を少しでも改善していく必要があり、白木氏のメッセージは私達の心を引き締めると同時に、正しい倫理感で組織を経営していくことこそが解決の最短の道であると理解しました。
集合写真を撮り、場所を変えて、ブドーの木で美味しい朝食を頂きました。人生経験豊かな白木氏の講話を聴いた感想を皆で出し合い、更に理解を深めることができました。
夕方からは、当会初めての忘年会です。今年を振り返り、各自が良かったと感じた点を発表しようということになりました。 (平松 健男 記)