三寒四温という言葉がぴったりの季節です。この季節、昼間の太陽光は鋭く、気温を上昇させるのですが、夜は低温のため空気中の水蒸気量が少なく、温室効果が減少するとともに地面の放射冷却が加わり、寒さが増大します。しかし、確実に春はやってきます。
さて、本日の鎌倫モーニングセミナーは、予定の講師が体調不良のため、急遽、(一)倫理研究所 法人アドバイザーの岡庭 武利 氏にお願いしました。快くお引き受けくださり、感謝です。
最初に、松谷会長の会長スピーチです。
「昨年の会長就任以来、ある人に会長挨拶が上手にできないことを漏らしたところ、『貴方は、感謝が足りないから挨拶ができないのでは、』と指摘されました。そこで本日は、私に関わる全ての方々、もの、状態などに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思います。」として、『・・・さんありがとう』に加えて、『この会場を備えてくれてありがとう。』などを続々と述べられました。この実践で、『挨拶が苦手』との思いが吹っ切れたのではないかと思いました。
次は、根岸専任幹事の会員スピーチです。
「ある人から、『貴方がいてくれて良かった。』と言われました。その人からは以前にも、同じようなことを言われました。側にいて欲しい人、私の存在自体を認めてくれる人であって欲しいものです。
次はいよいよ、岡庭 武利 氏の講話です。
【岡庭 武利 氏のプロフィール】
(一)倫理研究所 法人局 参事 法人アドバイザー税理士法人 C&C(1979年設立)代表社員・税理士
「30年ほど前までの税務関係のお客さんは、上場企業中心でした。最近では、中小企業や個人事業主を含み、多くのお客さんがいます。しかし、最近の少子化に伴って、日本の企業数は2005年をピークに減少に転じ、税理士としての経営環境は益々厳しくなっています。最近では、新たに開業する企業(事業主)が、3.5%/年に対し、廃業する企業が6.1%/年と、差し引き⊿2.6%/年(12万社/年)の減少となっていて、税理士の経営は厳しくなっています。」
「そのような環境の中で生き抜いていくには、純粋倫理に基づく経営理念。つまり、『繁栄の法則―利他の精神の実践―』こそが有効との熱のこもった
お話をされました。
中でも、経営とは『経・・・世の中が変わっても不変なもの』という縦軸と『営・・・世の中が変われば順応して変えねばならないもの』という横軸とがあり、その両軸に沿った考え方(環境適応)をしなければ生き残れないとし、経営を実践してこられたとのこと。その結果、企業の経営理念として大切な順番は、以下であるとの結論に達したということでした。
① 従業員
② 協力会社(外注など)
③ お客様
岡庭氏の講話は、会社経営だけでなく、家族関係、友人関係にも通用する倫理的な考え方です。
集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂き、皆さんで感想を述べあいました。いつものように、鎌倉駅までの約10分かの道のりを人力車に揺られてのお帰りです。
(平松 健男 記)