9月は関東地方の日照時間が極端に短く、農作物への影響が大きかったと思われます。本日は、講師として、千葉県柏の葉倫理法人会 会員 山藤(さんどう) 利夫 氏 をお迎えし、「我が人生に、この妻あり」というテーマで講話を頂きます。山藤 氏が会社存続の危機に瀕した際に発せられた奥さまの言葉の意味をじっくりと伺えることになりました。
いつものように、6時10分前には、会場準備が終了、6時から活力のある役員朝礼が始まり、6時半からMS開始です。
最初に、松谷会長の会長スピーチです。
「最近、会社に数台あるレッカー車のうち、2台が次々に故障しました。よく考えてみると、レッカー車に『ありがとう』を言っていなかったために故障したのだと気づきました。人でも物でも、対象となるものに愛情を持てば、相手からも愛情が帰って来るものだということを今回も知らされました。このような倫理の学びを皆さんに拡げ、今期は、会員70社を必達したいと願っています。皆さんのご協力が是非とも必要です。」
その後、石渡相談役の誕生日をお祝いし、花束が贈呈されました。
次は、名知 仁子 会員の会員スピーチです。
「3年前から鎌倫の会員になりました。ここに来ると何故かホッとします。ミャンマーでは、『医療クリニックと菜園』を作り、現地の人達とチームを作り活動しています。チームと言っても、私たちが考えるようなチーム活動とはならず、会社組織のような活動はできていません。いわゆる報・連・相の必要なことを一から教えなければなりません。そのため、『万人幸福の栞』の一部を英訳し、それを仲間たちと称えています。この5~6か月で少しずつ報・連・相の意味が分かってきたようで、皆が相談しながら活動するようになってきたところです。」
いよいよ山藤 利夫 氏の講話です。テーマは「我が人生に、この妻あり」です。
【山藤 利夫 氏のプロフィール】
千葉県柏の葉倫理法人会 会員 群馬県富里市在住
(株)フジ建設 代表取締役 (震災後の仮設住宅用電気設備などの工事を受注)
「私は、主として震災後の仮設住宅用電気工事を受注する会社を経営しています。会社は、被災地の復興という波に乗って、会社経営も上向き、社員を引っ張って業績を伸ばすことができました。しかし、あるとき、有能な若い社員が高所から転落し、生死を彷徨う瀕死の重傷(腰と顔面の骨を骨折するとともに大動脈の損傷)を負いました。もし死亡事故にでもなれば、会社は破綻します。そのとき、私は倫理の考え方とは裏腹に、その若い社員が落下したのは、本人の不注意と決めつけ、本人の行動を恨み、自分がその仕事を与えたことも恨めしく思いました。そのとき、普段から私には逆らったことの無い妻が、こう言いました。『お父さん、違うよ!あなたが、社員に養われているのよ。倫理を勉強しに、モーニングセミナーに通いましょうよ』。それ以来夫婦でMSに通うことになりました。結果的に、その有能な若手社員の生命力が勝ち、大動脈損傷部にステントを挿入して、九死に一生を得ることができ、皆で喜びました。震災で、多くの人が被災し、惨めな生活を余儀なくされています。そして、21世紀になり、生きる力の旺盛なはずの若い人が凹んでしまっています。収入が少なく、将来に希望を見いだせない若者が溢れています。『日本創生』のもと、日本は一枚岩にならなければいけません。そのために、倫理法人会が頑張らなければと思います。」
本日は、他会からの出席者を交え、30名近くが熱の籠った講話をお聴きしました。
(平松 健男 記)