2014年3月21日金曜日
世界が憧れる日本人の美徳
春分の日の今日、大和市倫理法人会にて石川真理子幹事が講話をしました。
※石川氏のプロフィールは省略します。
石川氏は「日本人とは何か」ということを知る上で、幕末明治に訪れた外国人の記録を手引きにしたということです。
そこに描かれていたのは、大らかで明るく、楽しく、親切で外国人にも笑顔で挨拶をする、しかも礼儀正しく自分の意見をはっきり述べることのできる日本人の姿でした。
以下は石川氏のお話です。
武士道が重んじるのは、誠です。誠とは言ったことを成すと書きます。つまり、侍は言葉ではなく行動すること、実践を重んじていたのです。これは倫理とまったく相通じることです。そして、武士道の倫理観は、「義」を中心におき、礼儀、仁義、忠義、節義などの徳目をおきました。さらに、潔白、名誉、質素、倹約などといった徳を日常生活の中で実践し、精神の鍛錬としたのです。
江戸中期以降、出版文化と寺子屋が充実したことによって、こうした武士道を基とした日本の美徳は、庶民にまで浸透しました。それゆえに外国人は最下級の人々でも高い教養と品格を持ち合わせていることに驚いたのです。
明治になると、教育勅語に受け継がれていきました。教育勅語は4カ国語に翻訳され、また、アメリカでは大ベストセラーになっています。
しかし日本では戦後、GHQの教育に関する指令によって失われ、受け継がれてきた日本の道徳は、ここで寸断されてしまったのです。
丸山敏雄先生が倫理運動を始めたのは、まさにそのような時でした。「万人幸福の栞」が発行された昭和24年は、まだまだGHQによる検閲があったため、一歩間違えれば、たいへんなことになります。
そこを工夫と叡智で乗りこえていった丸山先生の勇気と実行力は、驚くべきものであったと思います。
私は二十代半ばから日本の美徳を研究し始めました。それは、明治生まれながら武家の娘として厳格なしつけを受けた祖母から教えられたことを、より深く理解し、日々の行動に生かしていきたいと思ったからです。
行ったことは、さまざまですが、最も大事なのは、案外、些細なことだったりします。
たとえば、どんな時でも微笑みを絶やさないこと。これは言うは易く行うは難しです。体調の悪いとき、不愉快なとき、笑顔になるのは簡単なことでしょうか?
でも、それをあえて、自分からやってみる。こうした小さなことを重ねていくことが、やがては大きな事を成す力になっていくのだと思います。
日本はいま、世界から再び注目されています。ぜひとも日本の美徳を復活させ、東京オリンピックが開催される6年後には、誰もが日本の歴史や文化を語ることができ、また、日本らしい礼儀をもって海外の方をお迎えできるようにしたいものです。
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