さまざまなイベント企画を行っている鎌倉市倫理法人会

モーニングセミナーをはじめ、おもしろ企画をどんどん行っています。いろんな経験をしたいなら鎌倉市倫理法人会へ!

2014年8月26日火曜日


2014826日火曜日

「座禅を日常に生かす」

本日の講師は、鎌倉円覚寺塔頭及び帰源院寺務 富澤 宗寛 氏です。

 広島での集中豪雨による土砂災害は、異常な集中豪雨と、急峻な土地という条件が重なれば、日本中どこにでも発生する災害です。不幸にも災害に遭われ、命を落とされた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族へ哀悼の意を表したいと思います。
台風の影響で、海面がかき混ぜられ、日本海の海面温度は一挙に低下しました。それに伴い、上空の偏西風が南下し、関西では集中豪雨、東北・北海道は秋の風が吹いているようです。

 本日は、円覚寺の特別のお計らいにより、日本古来の座禅の持つ意味を教えて頂くとともに、その効用を体験できることになりました。このチャンスに、他会からも多くの参加を頂きました。

役員は6時集合、てきぱきと会場の準備を終え、北鎌倉駅から帰源院までの要所要所で皆さんをお迎えです。MS(モーニングセミナー)開始前の650分には、殆どが集まり、定刻の7時きっかりにMS開始です。

【石渡会長挨拶】

来年度には、鎌倫の会員数100社を目指します。無理に達成するというのではなく、倫理法人会が楽しく、やり甲斐のある活動体であれば、必ずや実現すると確信しています。今年度の活動指針は、「楽しくなければ倫理じゃない」でしたが、来年度は、一歩レベルアップして「愛がないと倫理じゃない」にしたいと思っています。

私自身を振り返ると、6年前までは我儘の塊であったように思います。倫理法人会に入ってから「ありがとう」を800900万回繰り返し言い続けました。最近、飛行機の中で、女性アテンダントを「あなたの笑顔素敵だね」と褒めたところ、「嬉しいです」とレスポンスがありました。「見ず知らずの他人に喜んで貰うことができることは、とっても嬉しいことですね」とのお話がありました。

【富澤 宗實 氏の講話】

座禅の目的を考えてみましょう。座禅とは、「心身をととのえる」ことと理解します。心を整え、そして体を調えることです。

座禅により、呼吸を整え、無我の境地で精神を統一させることができます。

「止観」という言葉があります。「心を一つの対象に集中させ、雑念を止めて正しい知恵によって対象を観察する」という意味で、座禅の別名ともされます。

そこには、静まった状態でこそ、真に観察できるという境地があります。

心の動きには原因があり、その結果があります。その様々な関係を縁起と言います。座禅により、自分自身をよく分析し、その様々な関係のうちから、本当の原因と結果を見つけて、善処することができるのが座禅の神髄でしょう。静かに考えれば、怒りや怨念などが消えていき、正しい判断ができると思います。

呼吸を整え、静まった条件で考え、観察することにより、悪い方向から良い方向に自分を変えていくこともできるでしょう。

この後、実際に座禅を組み、姿勢を正し、呼吸を整える体験をしました。普段、猫背のまま崩した姿勢で過ごしていた自分を反省するとともに、静かに沈思黙考する境地の入口を見た感じがしました。

本日の出席者は48名と盛況でした。その後、朝食とコーヒーを頂き、最後にバイオリンの演奏(平松 晶子さん)があり、豪華で盛り沢山のMSとすることができました。
                                                             (平松 健男 記)
 
 
 

2014年8月19日火曜日

愛和の心で、喜ばれる人に!~おかげさまの人生


本日の講師は、鎌倉市倫理法人会幹事 齊藤晴美さんです。



【齊藤 晴美さんのプロフィール】

(株)中央メディアエージェンシー取締役メディア本部長


東京都葛飾区出身。短大卒業後、千葉県浦安市の幼稚園に勤務。結婚・出産を機に退職し専業主婦に。30歳直前に都内大手広告代理店にパート職員として入社。のち正社員となり年間一億円以上の売り上げ記録をつくり、一気に女性取締役に昇進。その後、朝日新聞社発行の地域情報紙編集長を経て、10年前に友人と総合広告代理店を立ち上げ現在に至る。
着付師でもあり、茶道のたしなみもある。
今後は、「おかげさまの心」をキーワードに和文化の発信をライフワークにしていく。



朝からすっきりと晴れ渡り、青い富士山が裾野まで姿を現しました。
由比ヶ浜公会堂には、齊藤晴美さんの講話を聞こうと、鎌倉の会員はもとより、友人の方や他の単会会員の方も続々と足を運んでくださいました。
まずは石渡会長の挨拶です。


【石渡好行会長 挨拶】

経営者として、経営のことを学ぶため、さまざまなセミナーや勉強会に参加してきたという石渡会長。しかし、経営のノウハウは教えてもらっても、「心」については教えてもらえなかったといいます。
「倫理はそこがまったく違うんです。やはり経営も心。心が伴わなければ、ノウハウもその場限りのことで根本的な解決にはなりません。先週はお盆でしたが、倫理に入っている人はお墓参りも心を込めて行います。そうなれば同じお墓参りでも、まったくちがうものになるんです。
私は70歳を過ぎて利他の心で生きるようになってから、驚くような奇跡がたくさん起きるようになりました。これはやったひと、経験した人でないとわからないことです。倫理は実践です。みなさん、ぜひ実践してみてください。自分が変わり、周囲が変わり、さまざまな素晴らしいことが起きてきます。


続いて久保田雅人会員によるスピーチです。
本日のテーマは第16条「己を尊び人に及ぼす ~ 尊己及人」です。

【久保田雅人会 スピーチ】
大学を卒業してから現在の建設会社に入社、勤務してきた久保田さん。かつては職人さんを「つかってあげている」という意識をどこかで持っていたということです。しかし、そうなると仕事がスムーズに流れないのでした。
「今は、仕事をしていただいているという気持ちになりました。人の気持ちは人に伝わるものですし、行動にも表れるものです。気持ちが変わったことによって、仕事がうまく運べるようになりました。これからも、今の自分がどんな意識でいるのかということに心を向けていきたいと思います」


いよいよ齊藤 晴美さんの講話です。
凜とした着物姿、おだやかな物腰の齊藤さんに対して、多くの人が順風満帆の人生を想像してきたようです。
以下は、齊藤晴美さんの講話内容です。

OLさんに憧れて広告代理店にパートで入り、正社員になってからは「一億円プレイヤー」と称され、あっという間に取締役まで駆け上りました。取り締まりという立場にはやりがいがありましたが、同時に、仕事のし過ぎから身体を壊していくことになりました。
編集の仕事を経て10年前に現在の会社を立ち上げ今に至るというのは、私の仕事上でのプロフィールです。
今日お話は家族の関係、特に、父とのことをお話ししたいと思います。
6月3日にハーフタイムスピーチで、私は三年半、絶縁状態になっていた父に会いに行く決意をしたことをお話いたしました。すぐに電話をしたのですが、その時は父が旅行に行くということで、会いに行くことは叶いませんでした。
そして先週、鳥越先生に親子のことをお話いただきました。
「親を大切にしましょう」ということは、どの本にも書いてあります。でも、「なぜ大切にしなければならないのか」ということは教えてくれません。
でも、この『万人幸福の栞』には、あるんです。「私の命の根元」である、と。
私は「産んでくれてありがとう」という、ただそれだけの思いで、父に会いに行こうと決意しました。そして、その日のうちに、「明日、4時半に行くね」と父に電話をかけたのです。

翌日、父の好物を手に、三年半ぶりに会いに行きました。
久しぶりに会った父は、肩も腰も一回り小さくなっていました。
ショートケーキを食べながら、なんということのない世間話をしていたのですが、ふと、父の声音や話し方がやさしいことに気づきました。
父の話題は離婚した母のことにも及びましたが、その内容もかつてとは違って、母をいたわるようなことを言ったのです。
そのとき私は、はっきりとわかりました。
私はそれまで、父に向かっていくとき、鎧を着込み戦闘状態でいたのです。
けれど、その日は、その鎧を取り払って父に会いに行きました。
だからこそ、父は、そのようにやさしく接してくれたのです。
このように自分を変えることが出来たこと、変わることが出来たのは、倫理を学び実践するようになってからです。
鎌倉市倫理法人会に入会して半年になりますが、もしこの出会いがなかったら、私は一生、父と断絶したままで終わったと思います。

「人に喜ばれる人になろう」といわれます。
この鎌倉のモーニングセミナーに来ると、誰もが笑顔で「よく来てくれたね、うれしい」と迎えてくれます。
鎌倉に来るだけで、「喜ばれる人」になってしまっているのです。
私は、この石渡会長が船長を務める鎌倫号に、ぜひ安心して乗船して欲しいと自信を持って伝えることが出来ます。それぞれの気持ちで、それぞれの学びと実践をしていただきたい。
船から落ちてしまったら救命ボートも出します、溺れそうになったら浮き輪も投げます。それができる仲間です。
鎌倉市倫理法人会に入会して本当に良かったというこの思いを、これからも伝えていきたいと思います。






講話の後は元気に記念撮影。
そして、朝食会場のカフェ「オリーブの木」へ移動します。

ゲストの方々も多く、今日は店内がいっぱいになりました。
女性陣が中心になって配膳を進め、賑やかに席に着きました。


【本日のメニュー】

夏野菜のサラダ、鴨のハム添え/クロワッサン、デニッシュ2種/カスピ海ヨーグルト/コーヒー

ブロッコリーにズッキーニ、レタス、パプリカなど、ビタミンカラーのサラダは見るからに元気になりそう。焼きたてのクロワッサンとデニッシュ、薫り高いコーヒーと共にいただきました。
仲間と楽しくいただく朝食ほどおいしいものはありません。
数ある鎌倉のパワースポットのなかでも、毎週火曜日、「鎌倫モーニングセミナー」に勝るパワースポットはないでしょう。


★本日、横浜市会議員の輿石且子さんがご入会くださいました。輿石さん、どうぞよろしくお願いいたします!








2014年8月12日火曜日

第440回 鎌倉市倫理法人会 経営者モーニングセミナー

<本日のテーマ>
反始慎終(はんししんしゅう)<講師>
(一社)倫理研究所 法人局教育業務部 特別研究員  鳥越 等 氏




鳥越先生のご指導のもと、挨拶実習!!


台風11号も去り、鎌倉はゆく夏を惜しむような残暑の朝を迎えています。

夏の疲れを感じさせない、元気なモーニングセミナーが開催されました。


<会長挨拶>  石渡好行会長

石渡会長が常に提唱し続けている「鎌倉を輪読で日本1に!」。
今日は複数で読み上げる際の「人と合わせる」ということは「わがままがあってはできない」と話されました。
互いの声を聴き、心を添わせながら調和させていくところに、美しい輪読の姿があると諭されました。
又、栞の勉強をしっかりと継続していき、遊びと学びのメリハリがしっかりとある鎌倉倫理の目指す姿を話されました。


<会員スピーチ>  木村由利子 会員

木村さんは、地元鎌倉で長年スナックを経営されています。商売をしていらっしゃる方にとって、この春の消費税アップは、やはり影響があり商売の大変さを味わったと話されました。
けれど、お客様を待つだけの受身の形ではなく、自分からアクションを起こそうと思い、以前から気になっていたお店のトイレを和式から洋式へのリフォームを思いつき、すぐに業者さんに以来したとのこと。
一切を信頼して任せた結果、たったの4日間で素晴らしいトイレが完成し、今ではそのトイレが『幸せのトイレ』と呼ばれるようになり、トイレ目当てに来てくださるお客様まで増えてきた…という状況に、なにより木村さん自身が驚いている!とおっしゃいました。

こうした一連の出来事から、『気づきは、気付いたらすぐやる、ことから気づかされる』と、確信が持てました!と元気に体験を話してくださいました。


<本日の講話>












鳥越先生がご用意くださった資料
本日の講師、鳥越先生はとても穏やか口調で話を始められました。
会員スピーチで話された木村さんの「気づき」について、まさしく気づきというのは、気付かされて気づき、行動に移すことであると、再確認をされました。

続いて、『朝起き』と『早起き』の違いについて話され、朝起きは「朝が来た・・・」と気付いて目が覚め“喜んで起きる”、その一連の流れが「朝起き」であると、ここでも気づきの大切さを説かれました。
栞の第1条にある「気づき」について、ここでもう一度深く受け止めていこうという思いが、皆さんともに感じておられたことと思います。

本日のテーマ『本を忘れず、末を乱さず―反始慎終―』に入るにあたり、お手製の資料を参照しながら、お話が展開されました。

大変わかりやすく解説された資料には、「本を忘れず」の“本”について詳しく書かれており、経営者のみならず、人として土台となる部分の形成が最も重要であるということが改めて理解できました。

又『人は多くの恩の中に生かされている』という部分では、『恩』について深い解釈をしてくださいました。

本日の輪読、第十三条から次の一文を引用され、親・先祖を敬う気持ちがいかに大事であるかを話され、会場の一人一人の心にしみじみと伝わる思いがありました。

『万人幸福の栞P91』より
親を尊敬し、大切にし、日夜孝養をつくすのは、親がえらいからではない、強いからではない。世の中にただ一人の私の親であるからである。私の命の根源であり、むしろ私自身の命である親だからである


資料の中ページには『両親レポート』という欄があり、両親の名前・生年月日・出身地・長所を書かう欄があり皆で記入する時間を持ちました。

最後に、『終止符をポンと打つ』という題名で、一つの仕事を立派に成し遂げるためには、始めた時の気迫を持続させ、終わった時、終止符をポンと打つように締めくくりをし、その後も心を緩めないことが肝要である』との話で結ばれました。


<朝食会>オリーブの木にて。

夏バテを配慮してくださり、元気が出る赤や黄色のパプリカが鮮やかなお豆腐サラダ!!
淹れたてのコーヒーの香りに、和やかな朝食タイムを過ごさせていただきました。


<鎌倫のおもてなし>

鎌倉名物、人力車でのお見送り。
鳥越先生、素晴らしい気づきの講話、ありがとうございました。

                                    斉藤晴美 記



2014年8月5日火曜日


「自分軸を持ったブレない生き方~自分の根源を知るサムライ思考術」

本日の講師は、東京都中央区西倫理法人会 会員 松本 佳子 氏です。

【松本 佳子 氏のプロフィール】

実家が薬局を経営していたこともあって、大学の薬学部を卒業。長男がアスペルガー症候群(発達障害)に罹患していたことで、精神的に追い詰められ、育児ノイローゼ気味となられた。現在は、調剤薬局での勤務の傍ら、この経験から、発達障害の子を持つママの心の処方箋カウンセラー「ここイキラボ」の代表としてご活躍中。

台風の影響か、西日本は大雨、東日本は晴天・酷暑という極端な天候となっています。ここ鎌倉では蒸し暑い朝を迎えました。6時から始まる役員朝礼に、役員が続々と集まってきました。きびきびとした朝礼の中で、最近は15秒の大笑い時間を導入しました。何もおかしくないのに、笑っているうちに、本当におかしくなって、結局、各自自分を騙しながら皆が大笑いになります。これで血液中の免疫細胞が増加し、癌細胞が一つずつ減っていくのだと思うと、笑いが止まりません。

MSの開始は6時半です。

 【石渡会長挨拶】

先週の海の家でのモーニングセミナーは、成功裏に開催できました。近隣の単会からも多くのお客様をお招きし、今後の鎌倫を占うMSだったと思います。
鎌倫としては、輪読に注目し、二人以上での輪読では、心を合わせ、声を合わせて美しいハーモニーで輪読できるようにしたいと思います。


また、挨拶は頭の中だけではいい挨拶はできません。混雑した電車に老人が乗って来られたとき、席を譲る若者は少ない。そのとき、大きな声で、「譲ってあげて」と声を大にして促すと、譲ってくれる人は多い。ためらわずに大声を出すことも大事だと思います。

 会長挨拶に続き、木村由利子氏の入会式がありました。鎌倫の会長も経験された木村氏が、古巣に帰ってこられたことを皆で喜びました。

 【松本 佳子 氏の講話】

私は、3姉妹の末っ子として、薬局を経営する両親に育てられました。父母の関係は、必ずしも良くありませんでした。22年ほど前に大学の薬学部を卒業し、新薬製造会社で3年ほど勤務し、その後、結婚。長男が与えられました。

しかし、考えていた赤ん坊とは違って、成長も遅く、心が通じ合う感じがありませんでした。その後、長男はアスペルガー症候群(発達障害)と診断されました。

その間、次男を出産しましたが、次男とは血がつながっている感じがしました。長男について、保健所や障害児を扱う施設とも相談しましたが、結局自分が変わらなければ解決しないことでした。

あるとき、長男としては当たり前であろうと思われるトイレでのいたずら(おもちゃをトイレに入れて水で流す)行為が止まらず、「もう殺してしまいたい」という極端な気持ちになりました。

そのとき、かつて父が母や私に抱いていた憎しみの感情が、私にもあることをはっきりと認識し、衝撃を受けました。その結果、私は、涙ながらに長男にお詫びし、これがきっかけで、このような問題を抱えて苦しんでいる多くのママたちの心を慰め、希望を与えるカウンセラーとしてお役に立ちたいと考えました。

ブレない自分軸(私の物差し)を持ち、自分の成育歴(親子・友人関係)から得た自分の根源を知り、全てのことを鏡のように自分に帰して考えるサムライ思考術を貫いて行きたいと思います。

【本日の朝食】

今日の出席者は19名。出席者全員の写真を撮り、歩いて「オリーブの木」へ移動しての朝食です。皆の笑顔、安くて美味しい朝食、人力車でのお見送りは、鎌倫独特のおもてなしです。                                                    (平松健男 記)