1月30日(木)
東武東上線踏切事故の原因
昨日早朝、東武東上線の踏み切りで、無人の軽自動車が踏切内に入り、電車と衝突、4時間半もの間電車の運行に大きな影響を与えました。損害額を請求すると、1億円にもなりそうな事故です。
車の取扱説明書には、「運転席を離れるときには、Pレンジに入れ、エンジンを止めてサイドブレーキを引くこと」としていますが、エンジンを掛けたまま、NレンジやPレンジにして車から離れるドライバーは多いと思います。
しかし、今回はDレンジで車両を止めていたのが、最悪の結果を生んだのでしょう。
Dレンジの場合、駆動系はクリープ(這い出し)力を発生していて、車は前方に動こうとし、その力をサイドブレーキで止めていることになります。
従って、サイドブレーキの効きが甘かったり、何かの衝撃(ドライバーが下車するなどの小さな衝撃を含む)が車両に加わると、車は動き出します。
このことがあって、自動車メーカでは、各レンジの間ではレバーが止まらないように注意深く設計するとともに、製造時にもチェックしています。
踏切事故に関しては、新聞やテレビで色々と解説していますが、エンジンを掛けたまま運転席を離れたことだけを問題にしているようです。車のメカニズムからの詳細な考察が必要と思い、本件を採り上げました。
皆さんもオートマチック車を運転する際には、アクセルとブレーキの踏み違いを含め、重大事故に繋がることのない運転に心がけましょう。
文責:広報委員長 平松健男
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