2013年12月20日
「七転び八起き」・・・川崎市南編
このテーマの内容は、講師の平松 健男 氏が、11月12日に鎌倉市、12月18日に横須賀市で講話されたものとほぼ同じです。
両方とも、早朝の横須賀線の事故による運休がありましたが、講師の平松 健男 氏は、最善の手を打つと共に、お仲間の適切な対応によって、何とか講演が実施されました。今回も、緊急事態発生を心配しましたが、無事に新川崎駅に着きました。
川崎市南倫理法人会の佐藤会長を始め、皆様(出席者:17名)には、このような機会をいただきましたことを心から感謝申し上げます。
【平松 健男 氏のプロフィール:省略】
以下は、平松氏の講話内容の一部です。
機械工学の進歩には、大きな失敗に学んだ歴史があります。中でも、約70年前に遡る以下の3大失敗例は、機械文明の発展に決定的な影響を与えました。
①
鉄鋼大型船(約1万トン)の溶接部の低温脆性破壊による沈没
②
鉄鋼製巨大吊橋の風圧による共振・倒壊
③
航空機の離・着陸による内外圧力差の変動に基づく疲労破壊
100年前のタイタニック号(約4万トン)の北極海での沈没も、氷山への衝突に加えて、リベット部分の低温脆性破壊が原因と見られています。
これらの失敗を乗り越えようとする技術者の良心と負けじ魂が、現在の機械文明を花開かせているとことを深く味わうべきです。
しかし、私達はこの不屈の精神に加えて、リスクを最小化するための努力をもっと続けなければなりません。リスクの最小化のためには、リスクを客観的に定量評価する手法を徹底させ、その結果を新商品の市場への展開・企画等に活用することが重要です。
そして、福島の原発事故の際に露になった「想定外」を禁句とし、失敗事例にとことん学ぶ姿勢が今ほど問われているときはないと思います。
七転び八起き
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