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2013年11月12日火曜日

七転び八起き


20131112日火曜日


七転び八起き

本日の講師は、鎌倉市倫法人会 広報委員長の平松 健男 氏(72歳)です。テーマは、現役時代から座右の銘としてきた「七転び八起き」です。       

【平松 健男 氏のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 広報委員長
技術アドバイザ事務所 代表

 一挙に冬に突入した感のある寒い朝を迎えました。今朝は、横須賀線の下り電車が踏み切りの人身事故で、1時間15分も立ち往生し、会場に向かっていた講師を含む幾人かが巻き込まれて、慌しいことになりました。普段からリスクマネージメントを心がけている会員全員のお蔭で、MS15分遅れ(645分)のスタートです。 

珍しく、石渡会長も目覚まし時計無視の深い眠りにつかれましたが、モーニングセミナー開始時間には間に合いました。
 
最初に白木副会長スピーチです。「生きていること、そのものがリスクです。今日の人身事故にも、即座の対応ができてよかった。」「巨人の元監督川上氏は、少年野球の指導にも全身全霊で取り組み、野球を通して人間のあるべき姿を指導された。」と、含蓄のある話をされました。

 
 
  続いて、古屋会員の3分間スピーチで、本日のテーマの栞は「第十二条:得るは捨つるにあり」です。

古屋 氏は、一流のマジシャンで、トランプやコインを駆使して、あっと驚くマジックをいとも簡単にやってのけられます。そんな古屋 氏も、家業の「工業部品の焼付き塗装」に関しては、マジックが通じないことも多いそうで、納入先からの毎年の厳しい値下げ要求をどう乗り切るかが大きなポイントのようです。

あるとき、値上げしなければ経営が成り立たず、受け入れられないなら塗装から手を引くことも考えられたそうです。コスト決定要因などを相手方に丁寧に説明したところ、値上げをあっさり受け入れて貰えたことがありました。まさに「得るは捨つるにあり」ですね。

 

その後、平松 健男 氏による講話がありました。

自動車会社の開発部門でたたき上げてきた氏は、現在の機械工学が構造物に関する世界の三大失敗例の上に築かれていることを解説。

    1940年以降、米国の鋼鉄船が、北極海で、次々と沈没。その原因は溶接部の低温脆性破壊だった。

    1940年に米国タコマ市に建設された鋼鉄製橋梁が、強風と重量車走行との自励振動により破損。

    1954年に英国製飛行機コメットが、高空(低圧)と低空(高圧)の繰返し飛行で、機体が疲労破損し、多くの飛行機が墜落。

 

 現在でも、新たなメカニズムを開発すれば、必ず想定外?の失敗がつきものです。その失敗をいかに回避できるかが鍵ですし、経営リスクを回避するための手法として以下の説明がありました。

【リスク回避手法】

    時代に即した会社の理念を明確化

    あくまでも攻めの経営に徹する

    社内の互いの信頼関係の醸成

    規則・基準・標準は最小限に

    リスクの客観化、定量化を徹底

    固有技術を重視(他社追従は衰退への道)

 新製品の市場への出し方を工夫しないと、以下の事例のように、会社の存亡を左右することになります。

l  技術的に未完成だった三菱GDIエンジン

l  フォードエクスプローラ(4WD車)のタイヤめくれは4WDシステムの問題

l  ハイブリッド車は本当に事業性が確保されているか?

l  ハイブリッド車のブレーキエネルギの回生が、ブレーキの信頼性を低下・・・リコールへと

l  福島第一原発の原子炉メルトダウン・・・安全神話に埋没していた結果は甚大

 
【マネージメントに不可欠なこと】

    正しく、真実なことは主張するべきだが、論理で言い負かすと、恨みを買う

    人は理屈では動かない。好き・嫌いで動く

    配下からの提案がないのは、組織が腐っているから(幹部の問題)

    多分野を熟知していない専門家は、使いものにならない

    失敗したら倍返し

    途上国には、現有技術を惜しげなく提供。但し、常に先行技術を保持するべき

 
今回は、理解困難な話はなく、皆さんに納得していただけたようです。

私達は、家庭を愛し、隣人を愛し、職場を愛し、日本を愛し、世界・地球を愛し、宇宙を愛する一人の人間として、どのような生活態度で暮らすべきかについて、常に関心を持つことが重要だと感じました。

 

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