「朝から雨」の予報が外れ、蒸し暑い晴天の朝を迎えました。10人程度の役員朝礼の声が、由比ヶ浜公会堂内に響きます。6時半から定例のMSが始まりました。
先ず、松谷会長の挨拶です。
「先日お客様の車を社員がぶつけてしまいました。修理をして事なきを得ました。昨年来、事故が減少傾向で、会社のレッカー業は不振になっています。事故の無いことはいいことなのですが、仕事がなくなるのは困ったものです。夏になり、出かける機会も多いので、事故に遭わないように皆さんも注意して運転して頂きたいと思います。」
事故が減っているとのこと、現在急速に車両の安全装置が普及したことによるのでしょう。将来、無人の全自動運転が本格化すれば、車間距離半減が可能で車両通過可能台数は倍増すると同時に、事故率は現在の1/10以下(車両保険も同率で安価になる?)の時代が来そうです。
次は、鎌倉市倫理法人会 副会長 皆川 美穂子 氏の講話です。
【皆川 美穂子 氏のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 副会長トルヴェール・アート代表
「鎌倉倫理法人会の普及活動について、他単会からも心配されています。しかし、楽しい会なので入会しようというのでなければ長続きはしません。楽しくなければ、一時的に入会したとしても、直ぐに脱会してしまうことでしょう。この会の誰もが、楽しくなるような雰囲気づくりを工夫して会員増を図りたいと思います。
本日講演して頂く石井さんも、楽しい雰囲気を感じて貰って入会を決意されました。
20年間の鎌倫の経験では、『自分にとって、こんないいことがあった。』という講話は、あまり印象に残らないし、面白くもないと思いました。
私が最初に入ったとき、『受付』を担当しました。その後、会長に推され、就任したとき、責任感が湧き、早朝のMSのため、目覚まし時計に頼らずに起きることができるようになりました。そうなると、倫理とは私にとって良い場所だと感じるようになりました。」
「あるとき、混雑した電車で、からまれそうな感じの酔っ払いが、そして、そばには老人も立っていました。その前の席には、若者が座っていました。すると、その酔っ払いが、若者に、『お爺さんに席を譲れよ』とぶっきらぼうに言いました。その言葉で若者は席を譲りました。私は、その酔っ払いに、思わず、『あなたはお優しい方ですね』と言いました。最初『彼は、酒を飲むと独り言を言う嫌な感じの人』と思っていましたが、実は本当は心の優しい人だったのだと思いました。そのことを口に出せたのは、倫理に入っていたからだと思います。」
「韓国や中国ドラマには、『うまくいったのは、みなさんのお蔭、まずくなったのは、自分のせい』という筋書きが多くあります。人との出会いも同じで、倫理の考え方によって、身なりや口の利き方で人を判断せず、うまい口車に乗せられることなく、相手が本物かどうかの判断力を養うことができたと思います。そして、今回生活クラブの活動を通じて、本物の石井弥生さんと知り合うことができました。感謝です。」
次は、今回、入会を決心された石井 弥生 氏の講話です。
【石井 弥生 氏のプロフィール】
優美出張着付け3人の子供(小4(女)、中学(女)・高校(男)の3人の子供を持つ)
「皆川さんとは、生活クラブの活動で知り合いました。私欲がなく、率先して人助けをする皆川さんの態度に惚れ込みました。皆川さんは、私のお母さんのような存在で、互いに相談しあったりする関係となり、地域の和も広がり、事業面でも成り立つようになってきました。」
「20年以上前に、今は亡き母が元気だった頃、真っ白な着物に赤い帯を組合せた振袖があり、その白い着物を薄い色に染め変えました。出来栄えには少々がっかりしました。しかし、母が亡くなり再度その着物を見たら、母の気持ちの伝わる美しい着物だったことが分かりました。本当の良さはその時になって、初めて分かるものだと思いました。10年、20年後に良かったと思えるような仕事(着物、着付け)が大切だと思います。母の話は尽きませんが、いつも明るい笑顔の母を思い出します。母は私達のために体を壊してまで、犠牲的に働いてくれました。そして、『自分が作ったあなたが着てくれて嬉しい』と言ってくれました。母が仕立た着物には、『子供が育ってほしい』という祈りが込められていました。奥の深いのが着物だと思います。今後とも感動する美しい着物作りに励みたいと思います。100年前の着物でも、『大切な人のため』という祈りがこもっている着物は美しい。そのような着物を作っていきたいと思います。」
「晩年の母は認知症でしたが、朗らかで笑顔を絶やさない周りの人からも好かれる母でした。私も、そのような母のように笑顔を絶やさない人生を送りたいと願っています。」
今回、皆川副会長のご紹介で鎌倫に入会された石井さんから、着物に関する嬉しいお話が聴けました。どんな仕事でも、感動があってこそ、人生が輝くと信じます。親が子供に対する願い、祈りにはとても深いものがありますが、子供はそれに気付きにくいものです。人生経験をするに連れて、そのことに気付き、親の恩を深く感じ、それがその後の生き方に大きな影響を与えると信じます。今後の事業の繁栄に大いに期待しています。
この後、集合写真を撮り、美味しい朝食を頂き、散会しました。
(平松 健男 記)
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