~江戸しぐさは繁盛しぐさ~
立春が過ぎたというのに、北極からの寒気が直接日本列島を襲いました。山陰・北陸・北海道地方は勿論で、東海地方も今年一番の寒さで、軒並み氷点下となり、震え上がりました。夜明け前の鎌倉駅に降り立つと、手先がみるみる冷えてきます。それでも寒梅や河津桜はこの寒さをものともせずに、花を咲かせます。これらは何を検出して、最も寒い時期に花を咲かせているのか、不思議です。
今朝も早くから由比ヶ浜公会堂には、笑い声が絶えません。
最初に、石渡会長の3分間スピーチです。
「鎌倫では、美しいハーモニーで輪読しようと心掛けています。句点で2拍、読点では1拍休むなどを心掛けていますが、読む速さが合わないと美しいハーモニーは成立しません。速く読める人と速くは読めない人とが輪読するとき、速く読める人がゆっくり読まなければ、美しい輪読は成立しません。お互いが相手を思いやる気持ちで二人が寄り添って輪読すれば、美しいハーモニーが奏でられると思います。
最近、私は大腸カメラ検診をして貰いました。検診した医師は、数年前の検診のときより、大腸が素直になったとの診断です。暴飲暴食を絶ち、心身共に健康的な生活を送れば、体調も改善すると納得しました。」
註:日本の老人には、捩れ腸(異常に曲がりくねった大腸)が多く、このため、便の通りが悪くなり、便秘→大腸癌などの原因となります。
次に、古屋会員の3分間スピーチです。
「私は、数十年前から、趣味としてマジックを嗜んできました。色々と工夫して、あっと驚くようなマジックが成功すると、とても楽しくなります。また、波動についても研究しており、雲を消したり、近しい人の健康を祈りながら、その人の持つ波動の改善にも取り組み、結果を出しています。」 古屋さんは、会員の中でもユニークな存在であり、創造性豊かな人生を送っておられ、羨ましく思います。
いよいよ、スマートコミュニケーションズ
代表 篠原あかね 氏 の講話です。
【篠原
あかね 氏 のプロフィール】
スマートコミュニケーションズ
代表として、企業の社員研修(ビジネスマナー、秘書育成、新人研修等多岐にわたる)でご活躍。また、NPO法人江戸しぐさ認定講師をされています。
「江戸しぐさとは、江戸時代に繁盛した商人達が子供や孫の教育として代々伝承してきた『商人の心得』を、越川
禮子 氏が口述筆記されたものです。その本質は以下の6項目です。
1. 口約束を守る・・・人との約束は死んでも守ること
2. 見てわかることは言わない・・・『あなた太ったわね』は言わずもがな。『一緒にウォーキングしません?』でよい
3. 結界覚え・・・専門外のことに安易に口出ししない。知ったかぶりをしない
4. 尊異論・・・人はそれぞれであり、色々な意見を受け入れるゆとりを持とう
5. 人のしぐさを見て決めよ・・・服装、持ち物で人を決めない。中身で判断しよう」
この外、江戸商人が戒めるべき具体的な禁手(恥ずかしいこと)12ヶ条が挙げられました。いずれも、商売人の心得として大切な以下の内容でした。
l 想定外(リスクを考えていない経営)
l 自分は人がいいから失敗した(馬鹿丸出し)
l 切羽詰ったとき、どうしたらいいか判断できない(決断できない人間)
l 老者(先輩)に手紙を書く(相手が対応を迫られるようなことはしない)
l 忙しい!(心を亡くす状態を表す)
l やたらに人を紹介する
l 病に倒れる(信用をなくす)
l 相手の人柄に惚れて商売する(人柄が良くても商売相手に良いとは限らない)
l おすそ分けする(シビアに計算するべき)
l 言っても役立たずなことを言う
l 断るべきなのに、優柔不断な対応
以上の心得は、倫理法人会の「万人の栞」に沿った内容が多く、身分の低かった商人の言葉とは思えない素晴らしい心得と思いました。また、江戸時代から人の心の機微に触れる戒めがあったことは、必ずしも教育環境が良かったとは言えない日本人の知恵の偉大さを感じます。
この後、オリーブの木で栄養バランスの良い朝食を摂り、各自が意見を述べあいました。
恒例の人力車で、篠原氏をホテルにお送りしました。 (平松健男 記)
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