2014年2月18日火曜日
倫理と狂言~狂言「福の神」より
【善竹 十郎 氏のプロフィール】
東京都世田谷区倫理法人会副会長
重要無形文化財総合指定保持者 狂言師
故善竹圭五郎の長男として先祖代々狂言師の家に生まれ、5歳の時から狂言の道に入る。父及び、祖父故善竹彌五郎、大蔵流24世宗家故大藏彌右衛門に師事。(社)能楽協会・日本能楽会会員。昭和58年芸術選奨文部大臣新人賞・平成5年大阪文化祭賞受賞。
2週続けて週末を大雪に見舞われ、まだ路肩に雪が残る鎌倉。足下から冷気が立ち上り、寒さはひとしおです。いつもの通り6時30分ぴったりに開始したモーニングセミナー。本日の「万人幸福の栞」輪読は「第七条 疾病信号」です。
続いて、石渡会長のスピーチです。以下に要約いたします。
「雪が降ったことによって人の真価が問われました。雪かきの仕方ひとつとっても、その人の心のありようがわかります。人から騙されたという人がいますが、常日頃から、本物を見分ける目を持つことが大事です。
また、ほんとうの思いやりとは何なのかを考えましょう。例えば地図。地下鉄の何番出口を出て、どちらに曲がり・・・というような文章での道案内をつけることが親切と言えましょう。こうしたことを考え、行動に移すことが大事です」
続いて、折笠会員の3分間スピーチです。
「消防団を引退し、昨年より、被災地の海産物を販売するお店をオープンした一方で、何年もの間、両親の介護に携わってきました。その経験から、ほんとうに体にいいものは何か、治療薬はほんとうに効果があるのか?ということが見えてきました。何が本物かということがわかってきたのです。倫理に入って思ったことは、ここには本物の人がいるということです。私はここにいる方々と一緒なら、日本のため、地球のために、がんばることができます」
【善竹 十郎 氏の講話】
いよいよ善竹氏の講話です。羽織袴をまとった姿が前に立つと、一瞬にしてその場の空気が変わったように感じられました。
本日の講師は、重要無形文化財総合指定保持者 狂言師の善竹 十郎 氏です。
まず、善竹氏の家系をご紹介いただきながら、どのようにして狂言と能が受け継がれてきたかを説明した上で、能と狂言のちがいをわかりやすく教えてくださいました。
まず、能と狂言は似て非なるものであること。
能をミュージカルにたとえると、狂言はコントにあたるそうです。また、能が候文であるのに対して、狂言は会話・対話であるため、現代人でも何を言っているのかがわかるのです。
「この世のすべては陰と陽で成り立ってますが、言うなれば能は陰、狂言は陽です」という説明に心から納得しました。
さらに、「栞にある、病気は生活の赤信号という言葉からは、病気をしたということは生活を改めるチャンスであるということ、つまり、病気という陰があるからこそ、それを改めた後の健康=陽があるのだということです」と、たいへん深いお話をいただきました。
最後に、狂言の実演がありました。目の前で一流の芸の一端に触れることができるとは、なんて贅沢なモーニングセミナーであったかと、たいへん特をした気分になりました。
【本日の朝食】
立春過ぎて、季節が真冬に逆戻りしてしまったかのような寒さの中、善竹氏を囲んでカフェ「オリーヴの木」の朝食会が始まりました。
本日のメニューは、
ハンバーグとホットサラダ/クロワッサン/セサミクロワッサン/カスピ海ヨーグルト/コーヒー
温かいキャベツの上に手づくりのハンバーグ。さらにおじゃこのトッピングと、とても健康的なおかずです。毎週楽しみにしているクロワッサン、本日はプレーンとセサミの2種類をいただきました。
「ほんとうにこのメニューがこのお値段なんですか?」と善竹氏もびっくり。厳しい稽古になんとかついていこうとがんばった幼い頃からの思い出話など、講話では伺えなかったことも聞くことができました。
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