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2015年9月8日火曜日


~本を忘れず、末を乱さず~鳥越

梅雨時ではないかと思うほど鬱陶しい天気が続きます。地球全体には、荒々しい異常気象が頻発しています。異常寒波と異常猛暑、大型台風や竜巻の襲来、異常豪雨など、世界的に、未経験の異常気象が多発しています。その原因は、地球温暖化で、温室効果ガス・二酸化炭素濃度の上昇とされていますが、あくまでも仮設に過ぎず、科学的な解明が期待されます。

5時半には、数名の役員が集まり、机や椅子の準備、配布資料の閉じ込みなど、黙々とMSの準備をします。新年度から役員朝礼などの手順などが一部改定されたので、役員朝礼開始前に、改訂部分を練習しました。

6時半に、MS開始。先ず、松谷会長のスピーチです。

「暑さも峠を越え、私たちは、自然の営みに従った生活をしたいと思います。明日から明後日にかけて、台風が来襲しそうですので、皆さんそれぞれに備えをして欲しいと思います。先日、私の会社(ガソリンスタンド)のお客さんの車を修理しました。簡単な修理でしたので、修理代を頂かなかったのですが、商売の面からは、ルール通りの適正な修理代を請求するべきだったと反省しています。」
このようなときのルール違反は、お客様にとっても、社員にとっても、また本人にとってもいけないことと感じました。

次は齋藤幹事の3分間スピーチです。

「昨年、鳥越先生の講話をお聴きし、ご指導を受け、決心して断絶状態の父に久し振りに電話をしました。それ以来良好な関係を取り戻しました。先生には、心からお礼を申し上げたいと思います。」
いよいよ、鳥越 氏の講話です。

【鳥越氏のプロフィール】
昭和25年、鹿児島市で生まれ
昭和60年倫理研究所に入所
現在:(一社) 倫理研究所 法人局教育業務部 特別研究員

「新年度になって鎌倫でも会長が交代しました。新会長は、色々な役を引き受けることになるでしょうが、そのような環境でこそ、人は成長すると思います。また、報酬として貰うべきものは貰い(貰わなければ、むしろ相手を不幸にします)、また一度決めた時間は、それをきちっと守るべきです。

倫理とは、単なる勉強ではなく、頭で考えることでもありません。実践こそ必要です。学んだ倫理を他人に押し付けではいけません。自己革新するべきで、他人を変えようとすることは、自分の考えを押し付けるだけになります。

私は若いときに、妻に対して、頭ごなしな言い方をしていました。そうすると、妻は亀のように縮こまってしまいます。あるとき、妻に小言を言っていると、娘が『お父さんは間違っている!』と叫んだことがあり、妻に対して自分の考えを一方的に押し付けていたことと、自覚しました。また、あるとき、妹の結婚式があり、出席準備のため式服を着ようとしていたときのことです。妻の服が皺だらけだったことに気づき、文句を言ったところ、妻から猛反撃に遭いました。結果的に、妻は結婚式に出席しなかったのです。妻は子育てなどに追われて、皺伸ばしの時間的余裕がなかったのでしょう。このことをいつまでも記憶している妻ですが、妻の立場に立つことができなかった自分を猛反省することとなりました。以上のように私は沢山の失敗をしてきましたが、『自分が変われば、相手が変わる』ということが理解できるようになりました。

娘が小1のとき、私は倫理研究所に入所したのですが、入所すると、鹿児島弁のアクセントを講師の方からしつこく指摘されました。皆さんはたいしたことではないと思うかもしれませんが、当時の私にとっては、その都度暗い気持ちになったものです。丁度その頃、娘の通知簿の性格欄に、『みんなの前で話すことが苦手』と言う意味のことが書いてありました。その後、私が鹿児島弁のアクセントの指摘を気にしなくなりましたが、その頃、娘の通知簿には、『みんなの前で本を上手に読めるようになった』とのコメントに変化しました。『子供は親の心を実演する名優である』ことが分かりました。そのときの講師は、私が、困った人の気持ちを理解できるように、私をドン底に落とし、そこから這い上がってくるのを待ってくれていたことを感謝しています。また、娘も私も『本を忘れず』の格言のように、自分の性格を根本から変えることができたから立ち直れたのだと思います。」

「『本を忘れず』親があって子があるという当たり前のことが重要です。先祖を敬うことが大切です。父母の足を洗うといった簡単なことが、一般には必ずしも実践されていないと思います。一度、ご自分の父母の足を洗って差し上げてみてください。新たな感動が蘇るでしょう。」

倫理は実践であることは何度も教えられたことですが、実際にその境地に入っている人は少ないと思います。簡単なことからでもいいので、実行していきたいと思いました。

 この後、集合写真を撮り、オリーブの木で朝食を頂き、本日の感想を述べ合い、和やかで有意義なときを過ごすことができました。

平松 健男 記)

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