『日本一の心地いい!毎回行きたくなる!学び多き
鎌倉市倫理法人会のモーニングセミナーに!!』
を目指して参ります。
平成21年1月27日(火)
テーマ:『後始末の効用』
講 師:法人局普及事業部 首都圏方面
副方面長 松本 光司 氏
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本日の講師は、社団法人倫理研究所 法人局普及事業部首都圏
松本光司副方面長より講話して頂きました。
平成19年に1度鎌倉に来られたとのことで、今回が2度目の講話だそうです。
まずは、このご時世について、
「とても厳しい」と経営者の方々が言っておられます。
しかし、このご時世だからこそ、“苦しいから”と
目先のコトだけにとらわれず、正しいコトをやり続ける。
そうしないと、更に痛いしっぺ返しを喰らうことになりかねない
とおっしゃられました。
さて、本題の「後始末」について。
「後始末」については、“時間がないからやらない”というのを良く耳にする。
そんなのは後回しにしてしまうというのが良くある話である。
「後始末」とは、物事の終わりではなく、スタートなのである。
例えば、仕事で昨日のうちに「後始末」をやっておく場合と、やらない場合では、翌日のスタートに大きな差が出る。
「後始末」をやっていれば、そのまま翌日スタート出来るが、やっていないと、
「後始末」をやってからスタートするので出遅れる。
それが1年、365日続けば、365日分のスタートの差が出る。
なので「後始末」は物事の最後だけではないのである。
ある数値を松本氏はホワイトボードに書き出した。
92、2154、626812
これは何の数値がというと、
アメリカニューヨーク市の1992年における、
殺人の件数(2154件)、
重罪の件数(626812件)だそうです。
しかし、1997年には、殺人件数が770件、
重罪件数が355893件と激減した。
ではなぜこの5年間でここまで激減したのか。
取り締まりを厳しくした???
そういうわけではなかった。
地下鉄が荒んでいたため、地下鉄の車両の落書きを徹底的に無くすことした。
そして、無賃乗車の取り締まりを行うことをした。
一見、殺人や重罪に関わるようなことではないのだが、
これを続けたことによって殺人や重罪が激減した。
汚い場所には犯罪が起こりやすい。綺麗にすれば犯罪が減る。
所謂、汚い気が流れることによって、下記現象が起き、
それが引き金で街が荒んでしまう。
・活力が削がれる
・心が濁る
・健康が害される
1枚のガラスが割れたものを放置すると、2枚、3枚と割られてしまう。
放置しなければ、しっかり直せば、次々と割られることはない。(割れ窓理論)
整理・整頓しないと上記3つの要因に繋がってしまう。
流通について
キレイにする=流れを良くする。
全ては流れに繋がる
川に例えると、流れがないところには流木が留まったりし、汚く淀んでしまう。
流れが無いところ(悪くするところ)を改善する。
この改善が整理・整頓である。
人間の体も全て流れている。血もリンパも、
食物を食べて排出されるまで、全て流れがある。
「後始末」がしっかり出来る方法について
モノは天与モノである。
要物必与(必要な時に必要なモノが与えられる)
⇒その人の使命を果たすためのモノ
必要なモノだけを持っていれば、「後始末」する必要が無くなる。
不要なモノを捨てる。そして不要なモノを買わない。
必要なモノだけで生活すればよい。
捨てるコツ
・過去の栄光や思い出を捨てる
・レベルや品位を下げるモノを捨てる。
・「いつか必要」なモノを捨てる。
・勿体無いと思えるモノを捨てる。(勿体無いとは大切なモノとは違う。)
最後に、「死蔵」という言葉がある。
必要な時に使わなければそのモノは最大の足かせとなる。
現在は物質社会になっている。そういう時代だからこそ、
必要なモノだけを持つのが大事である。
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10社14名のご参加ありがとうございました。
記 事:設樂 雄一
撮影・編集:齊藤 理恵