2016年8月24日水曜日

~大自然に学ぶ倫理経営~(一社)倫理研究所 法人アドバイザー 藤本 定明 氏

2016823日(火)

8月になって、次々と台風が襲来し、各地に大雨を降らせ、特に梅雨が無いと言われている北海道では、集中豪雨の被害を被りました。地球温暖化に伴って海水の表面温度が上昇、大気中の水分濃度が増大して集中豪雨の原因となったのでしょう。人類が大自然の許容範囲を超えたエネルギ消費をしているのでしょう。今朝は台風一過を期待しましたが、まだまだ別の台風が襲い掛かってくるようで、空は淀んでいます。

由比ヶ浜公会堂には、会場準備のため5時半頃から役員が集まり始め、6時からはきびきびとした役員朝礼が、6時半からはMSが始まります。

本日のMS講話者は、倫理研究所 法人アドバイザー 藤本 定明 氏です。

最初に、松谷会長の会長スピーチです。

「私が会長をお引き受けし、1年が経過しました。会員を増やすべく、MSの充実、役員による活力朝礼などなど、良いと思われることには積極的に取り組んできましたが、必ずしも期待通りの成果は得られていません。何とか50社には到達したので、来年度目標を100社とし、必達目標を70社として活動したいと思っています。

昨晩は、『物と金銭の心得』と題して、藤本氏による基礎講座が開かれました。私の場合、毎日の髭剃りに当たって、『ありがとう』と、髭剃り刃に感謝しながら使用していると、1カ月程度しかもたなかった髭剃りが3ヶ月ももつようになりました。毎日の取り扱いの丁寧さが、切れ味を伸ばしてくれているのだと思います。本日も会長スピーチを担当することができたことを感謝します。」

次は、副会長の皆川 美保子 氏の会員スピーチです。

「昨晩の基礎講座については、当初、台風によって実施が危ぶまれました。しかし、私は大丈夫と、いつも通りの根拠の無い自信を持っていました。そしてその通り、飲食物の持参に当たって、傘なしで対応することができました。また、以前にも金銭面で困っていたとき、業者の車が自宅の塀を少々傷つけながら走行して行ったことがあり、その業者から修理費として5万円が振り込まれました。困ったときにも何とかなるだろうと楽観していると、決まって何とかなるものです。」

次は、いよいよ、藤本 定明 氏の講話です。

藤本 定明 氏のプロフィール】
(一社)倫理研究所 法人アドバイザー

「鎌倫には1年半振りの訪問です。私は、講話の際に、皆さんに理解して貰えるように、そして誤解を生まないようにと、絵解き(自作の紙芝居)の手法を使っています。」として、色々な情報が分かり易く描かれた紙(紙芝居)を張っての講話です。

「会社経営には、先ず、経営理念が必要です。例えば、20年後にどのような会社にしたいのかを内外に明示し、従業員がその理念を毎日のように嚙みしめながら働けることが重要です。就職試験の際、就職希望者の一人一人からそれぞれ自分の将来像を話して貰うと同時に、会社側も恥ずかしくない内容の理念をアピールすることが必要です。就職希望者がその会社に入りたくなるような理念が説明されなければいけません。

20年先には、感情移入されたロボットが出現し、様々な場面で人間にとって代わることになりそうです。将来は、人間しかできないことを人間がするという棲み分けが進むでしょうし、そのときの社会に受け入れてくれそうな人材にならないといけないでしょう。私が倫理の世界に入ってから31年経ちますが、常に毎日が岐路に立たされてきました。その岐路のどれを選ぶかによって、その人の生き様も変わってきます。人は、苦難を避けようとし、裕福、権力、名誉などに憧れます。しかし、苦難を受け入れて、ありがたいことだと思えれば、笑顔・幸せがやって来ます。人間以外の生物は、大自然に逆らって生きてはいけません。人間だけが大自然の法則に逆らおうとし、苦難が降りかかってきます。大自然に逆らわない生き方を選ぶべきです。

北海道の帯広に、『幸福の駅』があります。今は廃線の駅に、幸せを求めて人は集まります。

経営計画書が無い企業には、有能な人材は集まりません。会社側にもきちっとした将来構想が無ければいけません。

親に心から感謝しない人間は会社にはいらないと思います。親孝行のできない人間に会社の同僚と仲良く共同作業するなど、できるはずもありません。

倫理には、時代に関わらず、守らなければいけない絶対倫理と、その時代に即したやり方をしなければならないことがあります。

私は、秋葉原の電気街に店を構えていました。しかし、業態変化が必要と考え、リサイクルショップに変身しました。以前は苦難に遭遇したときには自殺も考えました。苦難から逃れられる方法としては、自殺が適しています。が、今では倫理指導を受けるなどして、考え方を変えました。それにより、いつも笑顔で幸せな人生を歩んでいけると考えています。従業員の幸せを最優先とすることを会社の理念とし、毎日の朝礼で全員が嚙みしめています。このような理念を知って貰い、商工中金からの融資も貰えました。成功者は皆さん努力家ですが、努力すれば何とかなるのではありません。謙虚さを失くし、大自然の法則に沿っていなければいけません。過ちに気付いたら、直ちに修正することです。自分の利益の最大化を優先し、従業員や顧客の幸せを軽視し、経営破綻していった有名企業のなんと多いことでしょう。反面、倫理経営をし、成功した経営者の代表である松下幸之助氏、稲森和夫氏のいずれもが、『天地・自然法則に則った経営』を理念として来られました。」

藤本 定明 氏の熱のこもった講話に、真剣に聴き入ることができました。完成度の高い紙芝居、聴き手の身になっての話し方、特に宇宙の原理に背こうとして、破綻していった企業例など、聴く私たちの心を揺さぶる内容でした。ありがとうございました。

この後、集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、講話の印象を話し合いました。

平松 健男 記)

2016年8月9日火曜日

~足下の実践と普及~鎌倉市倫理法人会 会長 松谷 直

201689日(火)

いよいよ関東地方にも猛暑の夏がやってきました。太平洋上の台風が、猛暑の空気を運んできたとか。日本列島のほぼ全域が猛暑です。世の中は、夏休みとあって、今日の出席者は1516名と少し寂しい状況です。6時から役員朝礼が始まり、6時半からはMSが始まりました。

本日の講話者は、鎌倉市倫理法人会 会長 松谷 氏です。会長に任命されて1年、従業員のための会社を目指して、各種の改革に取り組んで来られた松谷氏の心意気と実践内容をお話して頂けそうです

最初に、皆川副会長の会長(代行)スピーチです。


「私が会長をお引き受けしたときは、スピーチなどは初めての状態でした。初めての環境に置かれると、不安に襲われたり、自信がなくなるなどもありました。ただ、会長からの提案に対しては、『ハイッ』と言って引き受け、言った以上は守り抜くことにしてきました。このように、新たな環境に揉まれ、順応していくうちに、視点も変わり、食わず嫌いではなく、新たな環境に適応すると、むしろ得られるものの方が多かったと感じています。」


続いて、本日入会された熊坂さんと小林さんのお二人の入会式を挙行しました。ご両人とも、倫理法人会の考え方を理解され、入会されたとのこと、今後が期待されます。

次は、当会事務長の田谷 智弘 氏の会員スピーチです。


「今まで、私は当会の事務長や専任幹事の役を引き受けてきました。最初は不安もありましたが、引き受けてから走り出せば、何とかやれるということを感じてきました。役を受けると、立ち位置が変わり、色々な人と友人になれること、失敗してもそれを糧として成長できるなど、いいことも沢山あります。皆さんも積極的に役を引き受けましょう。」

いよいよ、当会の会長 松谷 氏の講話です。


松谷 のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 会長
()マツヤ 代表取締役
5年前(東日本大震災発生の年)に、石渡相談役に導かれ、入会。

「私は元々、引っ込み思案で、朝礼時の挨拶や、講話などが苦手でした。しかし、会長を引き受け、苦手な話術を少しずつ克服してこられたことに感謝しています。初めは、会長として仕事のプロになれるのか? が心配でした。大震災直後には、殆どの石油供給会社が生産を止めたので、ガソリンの供給が実質的に止まってしまい、我々ガソリンスタンドには、少量のガソリンの給油を求め、車が延々と列をなしました。それらの車の交通整理をするのに、てんてこ舞いとなりました。スタンドから八幡宮付近まで(約1km)車が並びました。そのとき、石渡相談役から、『困っているお客様に、個々にガソリンを持参しては?』と提案され、実行しました。あくまでもお客様の気持ちになってガソリンを供給するという使命感に驚き、心酔し、鎌倫に入会しました。一方、会社のコンサルタントからは、異業種交流をするよう促されましたが、元々引っ込み思案のため、異業種交流には参加しませんでした。また、兄弟間にも、いさかいがあり、特に姉とはちょっとしたことで言い争うことがあり、会社の全体の雰囲気も悪くなっていましたが、倫理法人会に入り、『人間関係に問題があっても、相手を変えることはできない。自分を変えなさい!』という教えが理解できるようになると、全ての課題が解決の方向に向かいました。セブンアクトを称えながら自分を律することが重要だと思っています。」

 松谷会長が、自分自身を変えることによって、大きな課題を乗り越えて行かれた経緯がよく判りました。


この後、集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、講話の印象を話し合いました。この時間は、第二のMSとして有意義な時間となっています。
平松 健男 記)

2016年8月4日木曜日

~栞の解説と実践法~川崎市南倫理法人会 会長 大久保 正剛

1672日(火)

関東地区も梅雨明け宣言がありましたが、局所的には荒々しい雷雨に見舞われた地区もあるようです。6時には10人ほどが参加し役員朝礼が始まりました。

本日の講話者は、川崎市南倫理法人会 会長 大久保 正剛 氏です。法人レクチャラーとして、各地で講話され、いずれも好評を博しておられることから、本日も期待しています。

役員朝礼に続き、モーニングセミナー開始は6時半です。

松谷会長の会長スピーチが始まりました。

「本日は鎌倫会員の出席が多く、感謝です。先週のMSでは、新宿区倫理法人会の新倉相談役の講話でした。些細なことで、いさかいになり、問題を大きくするようなことに発展することもあります。自分を傷つけた人をも赦し、自分の行為に少しでも問題があれば、丁寧に謝ることが大切だとつくづく思いました。私たちもこの考え方を着実に実行し、普及拡大に繋げたいと思います。」

“負けるが勝ち”という諺もあり、感謝、自己主張より謝罪、報復より赦免という方向に自らを向けたいものです。

次は、蔵多のり子幹事の会員スピーチです。

「本日の栞輪読は第13条、『本を忘れず、末を乱さず』です。私の母は、90歳になり、話がとんちんかんなことが多くなりました。育てて貰った母には、今まで迷惑をかけましたが、最近では、より頻繁に母を訪問し、話をすることが、母を元気にする原泉だということが分かってきました。今後も『本を忘れることなく』母の元気な姿を見に行きたいと願っています。」

次は、いよいよ大久保 正剛 氏の講話です。

【大久保 正剛 氏のプロフィール】
川崎市南倫理法人会 会長
神奈川県倫理法人会 法人レクチャラー
ハッピーライフ研究所 所長

「本日は、栞の内容について解説し、その実践法について、お話したいと思います。最初は、『第15条・・・信成万事』です。言葉やイメージも大切ですが、もっと大切なのは感情です。祈るときは、成就した状態を頭に描きながら祈ることですね。心配しながらではなく、成功した状態を描きながら祈ることです。次は、『第16条・・・尊己及人』です。ネガティブな心は、自分を病気にし、不幸にし、事業を不振にします。怖れや憂いを捨て、明朗に振る舞えば、全てが良い方向に向かいます。病気になっても、喜んで働けば、自然に治ってしまいます。肯定的な人生を送れば、病気は逃げて行きます。悪感情を持てば、全てが上手く行かなくなるが、例えば懺悔すれば、悪感情は捨てられます。悪感情を捨てる方法はほかにも色々あります。『第1条・・・日々好日』気づいたらすぐ実行する。第一感(潜在意識)を大事にしましょう。『第2条・・・苦難福門』生活の誤りを取り去ればいい方向に変わります。『第3条・・・運命自招』やってやってやり抜くことですが、使命感が無ければやれません。目標達成時の達成感が無ければやれません。達成したと仮定した喜びを先行させれば、やっていけます。」

「人生は、結果的に心の中に思い描いた通りになります。他人は変えられませんが、自分は変えられます。『第5条・・・夫婦対鏡』自分は変えられるので、修業し、自分を変えて夫婦円満を獲得するべきです。相手の良いところを見るようにし、悪いところは見ないようにする。『第7条・・・疾病信号』悪い感情を捨てない限り、救いようがありません。例えば、両親に悪い感情を持てば、自分の子供が親に悪感情を持つことになり、最悪な家庭環境となるでしょう。逆に両親との関係が良くなれば、全てが改善します。」

 栞の各条項に散りばめてある教えは、一貫していることを教わりました。つまり、心の持ち方を改善できれば、病から解放され、家庭が円満になり、前向きな人生を送ることができるということです。

講話の後、集合写真を撮り、オリーブの木で1コインの美味しい朝食を頂きながら、講話の印象を話し合いました。平松 健男 記)