2015年7月29日水曜日

7月28日(火)鎌倉市倫理法人会 経営者モーニングセミナー

 
 

 
 
 
 
~倫理とJCは一対の反射鏡~ 友田 雅明

最近の台風は、海面温度27℃以上の太平洋上で、どんどん発達するけれど、日本に上陸すると、一挙に勢力を弱め、その後、日本上空のジェット気流(偏西風)に乗って日本海を猛スピードで北北東に進むコースを取っています。太平洋の海面温度が高い原因は、主として太陽熱です。太陽熱は主として海面を温めるでしょうが、一旦温まった海面水は、比重が軽いので、比重の大きな海中の冷海水とは混ざりにくいことが、台風の勢力を強大化する主たる原因です。台風が来ると、海面が激しく動き、海面下100m程度の冷海水とが混ざり合い、太陽熱の減少と相まって、一挙に海面温度が低下します。それに伴って、急激に台風の勢力は衰えるのです。

 

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。
 


 

 

「万人幸福の栞の中には『希望は心の太陽である』という言葉があります。また、日本人の挨拶の中には、『こんにちは』があり、今日様とは、太陽のことを指します。鎌倫の会長は私で4代目になりますが、今後は、会長を『今日様』と呼ぶことにすれば、私が4代目の今日様ということになろうかと思います。

倫理は楽しくないと倫理ではないと思っていますし、自分の使命感を若い人に伝えなければいけないとも思っています。大きな花を咲かせるためには、大地を耕し、水や太陽を与えないと育ちません。日本創世に役立つ人を育てなければならないと思っています。」

 

いよいよ、友田 雅明 の講話です。

 

友田 雅明 のプロフィール】

西入間倫理法人会 会長

有限会社 雅(みやび)代表取締役

1970年小金井市生まれ、

1989年東京農大第三高卒(柔道部所属・生徒会長歴任、現同窓会長)

1993年青森大学経営学部卒

同年某フラワーショップ入社

1999年有限会社 雅(ミヤビ)設立

現在青年会議所を初め、各種の団体に所属し、活動中

 

「父、祖父は家族に対して厳しく接し、男の子を九州男児として育てようとしました。教育には熱心で、私は、野球、柔道、ピアノ、スケート、珠算などを習わせて貰いました。貧しい中にも厳しい父、祖父でした。私は、父があまり好きにはなれませんでしたが、『子は親の心を実演する名優である』という栞の言葉を考えると、父だけを責めることはできません。倫理を学んだ私は、妻や子供(二人)を怒鳴るようなことはしたくないと思います。自分の姿を親に当てはめてみて確認するべきです。」

「また、人と人との出会いが人生を変えるということも倫理で学びました。高校時代の柔道部の先生は、柔道界では有名な先生でした。生徒会会長に立候補することになり、それを理由に柔道部を退部するべく、先生に申し出ましたが、『そのようなときに、退部しようとするのはずるい。柔道部で頑張りながら生徒会長の任も果たすべき。』と一蹴されました。また、その先生から、『他人の釜の飯を食うべきだ。』という考え方で、東京の高校から青森の大学に行くように勧められました。いやだと思いながらも、青森に行ってみると、寮のおばさん(ママさん)と出会いました。歓迎会の席上、『お前の話はつまらない。何、天狗になってんだ。』と、ぼろくそに言われてしまいました。また、『男のリーダーとならなければいけない。』とも言われ、眼が覚めました。」

このような恵まれた出会いがあり、JCはじめ、色々な団体にも属しながら、会社経営にも成功されていることは驚きでした。
 
 
 
 
 
 
 

本日は、海の家での開放感溢れた会場でした。他都・県の単会などからも多くの皆さんをお迎えし、感動的な講話を聴くことができましたことを感謝します。

平松 健男 記)

2015年7月21日火曜日


倫理って意外と科学的~この仕組みを知ると人生面白い~ 澤 秀一郎

台風の襲来とともに、梅雨前線は消えてしまいましたが、全国に大雨を降らせました。気象庁は、いつも通り、猛暑がやってくるのを待っての梅雨明け宣言です。それにしても、日本列島は毎年最高気温を更新し、茹で上がっています。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

「澤 先生は、3年前に鎌倉で講話をされて以来、久し振りにお見えになりました。前回来られたとき、私は断酒する決意を申し上げ、それ以来、断酒を続けています。一旦決心したことを本気で守っているうちに、何の苦も無く続けられるようになりました。私が最近実践していることは、利他の精神を徹底すること、そして人と共に学び、成長することです。このことを通して、自己を変革させることができると信じています。実践の伴わない形式的な言動は倫理の考え方に反します。」

次は、長谷 真子 研修委員長の3分間スピーチです。

「息子が転職することになりました。良かれと思って忠告もし、相談にも乗っていた積りでしたが、結果的にはこちらの意見を押し付けていただけと理解し、反省しました。
互いに共感できない状態にあるとき、元気づけようとした言葉が、結果的にこちらの価値観を押し付けることになっていると悟りました。そのことが相手にとってどんなに嫌なことであるかを痛いほど知らされました。」

いよいよ、澤 秀一郎 の講話です。

【澤 秀一郎 のプロフィール】
(一社)倫理研究所 法人スーパーバイザー
日本矯正歯科学会認定医 指導医 専門医 歯学博士
新潟県倫理法人会 相談役
倫理経営 上級インストラクター
長岡の歴史を伝える会 代表
長岡掃除に学ぶ会 世話人
長岡悠久ライオンズクラブ

「私の趣味の一つに『人集め』があります。講演会などの行事に出席して貰えるかどうかは、相手の心を掴めるかどうかにかかっています。困り果てている人に『頑張れ』の一言は、相手の今の状態を否定する言葉にもなり得ます。知り合いが何に関心を持っているか、どのような心理状態にあるかを常に意識しておく必要があります。そしてそれに応じた言葉を掛けることが重要です。人の名前をきちっと憶えておき、名前で呼ぶことができるように心がけることも重要です。葉書や封書はきるだけ保存しておき、必要に応じて読み返すこと。」

その他、以下のアイテムについて、倫理の立場からの解説がありました。

1.見えないことや今分からないことも、いつか分かるときがくる。

2.実証に基づいた結果でものを言う。・・・セロトニンは、神経伝達物質で、代謝が多ければ、心が穏やかになり、うつ状態からの解放にも効果があるとされている。

3.別腹理論(スローフード宣言、心と鼻で食べる)・・・美味しいものが目前に来ると、胃の消化速度が向上し、胃袋に余裕ができる現象

4.呼吸理論(鼻呼吸の大切さ、出せば入る、ブーメランの法則)・・・無呼吸症候群は、鼻呼吸で治せる。口呼吸の癖を改めないと健康を害することが多い。

5.つま先理論(正対する妻、夫が先)。・・・横を向いて相手と話をするのではなく、つま先を先方に向け、眼を見て心を込めて話をするべき。それだけで、夫婦関係も良化。

6.ガキのサッカー理論(パスをうまくまわす)。

7.生体リズム健康法(倫理的健康法)。・・・早朝、太陽光を浴びるなど。

8.イチローさんの生き方(応援して下さる?)。・・・応援してくださいではなく、応援して貰えるような人になりたい。

以上です。」

倫理の教えは、一見しただけでは、因果関係が無く、情緒的な感じがすることも多いと思っていました。しかし、よく考えてみると、理路整然としていることが、今回の講話でよく分かりました。朝食後の懇談時には、更にお話を伺いたいという希望が多くありました。

この後、「オリーブの木」で朝食を頂き、その後、鎌倉駅まで、恒例の人力車で散策されました。

 平松 健男 記)

2015年7月14日火曜日


~父の遺言~   舩越 ユカリ

2,3日前から、梅雨前線が消え、関東地方には梅雨明けのような猛暑がやってきました。気象庁は台風が片付くまで、梅雨明け宣言しないつもりのようですが、実質的には梅雨明け宣言した方が良いのではと思います。夏の最高気温がじわじわと高くなり、今年は40℃を超すのではないかと思います。東シナ海南方の海面温度が次第に高温になってきたのが原因の第一ではないでしょうか。北半球の北緯40°当たりの人口密度、産業活動の高さにより、海面温度が上昇しているのでしょう。温暖化は北半球の高緯度に顕著に表れています。
本日の講師は、横浜市青葉区倫理法人会 幹事の舩越 ユカリ 氏です。舩越 氏のご主人は、青葉区倫理法人会の会長歴任者でもあられ、現在は相談役をされています。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

 「毎回の会長スピーチで、最初に私が号令を掛けながら講師を讃え、紹介しています。最近、これが板についてきて、鎌倫の皆さんにも賛同を頂いていると思っています。名知さんのミャンマー医療支援が、テレビ東京で放映され、お陰様で寄付金が少しずつ入って来るようになりました。恵まれないミャンマーの子供たちが少しでも救われ、衛生環境が向上し、病気で亡くなるという痛ましい事態から救われるために、私たちもできる限りの支援をしたいと思います。」

次に、九州での最先端癌治療(重粒子線照射法)が一段落し、久し振りにお見えになった白木副会長のご挨拶がありました。


「家内からの強い勧めで人間ドックに入ったところ、前立腺癌(ステージ4.5)が見つかりました。知人友人を頼って、最先端の治療を待機時間なしに受けられる幸運に恵まれ、九州で治療が完了しました。転移がなければ、90%以上の確率で健康体に戻れるようで、神様が時を与えてくださったと感謝しています。患者さんの中には、2年ほど前に娘さんから高額医療保険(2千万円)をプレゼントして貰った幸運の方もおられ、娘さんの心根に感動しました。」
次は、7月に誕生日を迎える皆川副会長と、蔵多のり子会員に、ハッピバースディの歌を唄ってのお祝いです。

藤生会員の3分間スピーチです。

「私は、愛する妹を外国で事件に遭って亡くしました。しばらくの間、理不尽な妹の死を受け入れることができませんでした。しかし、年月を経て、そのことに拘り続けることが、自分自身を前向きにすることができない原因ではないかと思うようになりました。
最近、郷里の山形テレビに勤務する先輩から連絡がありました。そのようなご縁で運が開けてくれるようなことがあればいいなぁと期待している今日この頃です。」

 いよいよ、舩越 氏の講話です。
「昭和13年生まれの父は、先代が経営していた町工場(京都にあって、戦前は零戦の部品を機械加工していた)の社長を昭和55年(42歳)に引き継ぎました。父母と16歳の私、11歳の弟の4人家族で、工場の2階が住処でした。その頃、武家の出身らしく、習い事は、お茶、お花、舞踊などでした。大学も花嫁修業として稼ぎにはならない?短大に入りました。

順風満帆に見えた会社も、3年ほどして、重要な得意先からの注文が来なくなり、ある日突然手形が切れなくなり、倒産したのです。乗用車の屋根に積めるだけの家財を詰め込んで夜逃げしました。大阪の姉の家に転がり込んだのです。父はこの騒動で歩けなくなり、母は生活のために、弁当屋さん等で働き、収入を確保しました。しかし、直ぐに債権取り立て屋が私たちを探し出し、私(19歳)と弟(14歳)をどこかに売り飛ばそうとして身柄を確保しそうになりました。咄嗟に弟と逃げ出し、宇治に住む母の弟の所に逃げ込みました。が、そこも危険が迫っていたので、京都の友人の一人住まいアパートに入れて貰いました。3人では住めない狭い場所でしたので、しばらくしてそこも出なくてはいけませんでした。

私は父を恨みました。そして、手に職をつけない母のようにはなりたくないと思いました。稼げる女性、独り立ちできる女性を目指し、短大をやめ、『出世と稼ぎ』を目標として、英語の専門学校に入り直しました。弟も定時制の高校に入りました。

その後、海外と取引する色々な会社に就職し、英語力を活かして世界を股にかけ(中国、香港、アメリカなど)、営業ウーマンとして働いてきました。そして、横浜に住みつき、現在の夫と出会い、私の方から一緒になりたいと申し出ました。今は夫婦で(株)メイクリーンを経営しています。父は49歳で離婚、64歳で永眠しました。それから13年経ち、父へのわだかまりも消え、受け入れることができるようになりました。」


この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きがら、一人ずつ感想を述べ合いました。お父上の経営する町工場が、ある日突然破産し、生活自体が一変するという波乱万丈の人生を送られ、それにもめげずに世界に通用する人材として頑張って来られた舩越氏が、現在のご主人と出会い、倫理というかけがえのない価値観を共有して歩まれている姿は、まぶしく見えました。

この後恒例の人力車で鎌倉駅との間をご夫婦で往復されました。

平松 健男 記)

2015年7月7日火曜日


倫理の楽しみ方~あれやこれや~   皆川 美保子

関東地方にもやっと梅雨がやってきたようです。一日中小さな雨粒が降り続きます。そうこうしているうちに南洋では、次々と台風が産まれ、海面温度の上昇に伴って、超ど級の台風に成長するようです。海面は太陽熱を受けて熱くなって、比重が軽くなり、一方、海底は太陽熱が届きにくいので、冷たいままで、比重も重いので、海面と海底との撹拌は期待できません。台風が来ると、その海域は深さ50m程度までかき混ぜられ、一挙に海面温度が低下します。


本日の講師:鎌倉市倫理法人会 副会長 皆川 美保子
        合同会社 トルヴェール・アート 代表
皆川 氏は、石渡現会長の前任の会長でもあり、鎌倫の現在の基礎を作られました。女性優位の鎌倫の育ての親ともいえる存在です。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

「皆川さんから鎌倫会長を引き継いだとき、私は鎌倫の良さ(おもてなし、温かさ、人を育てる)を引き継ごうと思いました。この鎌倫らしさを、今後とも引き継いで頂きたいと思います。私は、色々な単会のMSに出席する機会が多いのですが、お客様のもてなしの点で、不合格な単会が多く、嘆かわしいと思っています。お客様が来ても、受付が椅子に座ったままで対応したり、地理に不案内な出席者が外でまごまごしていても、知らん顔と言ったひどいところもあります。お互いに笑顔で交わえる間柄になりたいと思います。」

次は、専任幹事 松谷 氏による3分間会員スピーチです。


 「私は現在とても幸せです。何故なら、社員に働き場所を提供でき、決算も黒字の状態だからです。尊敬していた父の考え方でもありますが、仕事は命がけでするもの、仕事は趣味でもあり、生き甲斐でもあります。」

「日本が規制緩和に乗り出したとき、私も色々とトライしました。ガソリンスタンドのセルフ化、車検整備、レッカーなど、姉と共に、互いに尊敬しながらの二人三脚で、乗り切りたいと願っています。また、来年度からは鎌倫会長職としても頑張っていきたいと思っています。」

7月に誕生日を迎える男性3人(女性は7/28海の家のMSで)を祝った後、いよいよ、皆川 氏の講話です。


「当会員の陶芸家 河村 氏制作の花瓶を石渡会長から鎌倫が記念として頂くことになりました。鎌倉市倫理法人会は、色々な分野でそれぞれ優秀な働きをしているユニークな人の群れです。初めてMSに参加したときには、早朝5時起き、幹部研修での怪しげな?倫理指導など、新興宗教に入ったかとの思いでした。精神的に迷いはあったけれど、結局一人一人が幸せを感じられることが重要だと思いました。ある集団に入ったとき、疎外感の無いこと、つまり、自分の働き場があれば、人は喜んで働けます。その中で役目を貰い、それに夢中になって取り組むことにより、仲間でいることが楽しみになります。逆に、遠慮して何の仕事も依頼しなければ、疎外されたと感じてその集団から離れて行くでしょう。新入会員には、なるべく適度な仕事を依頼して、その人のやる気を出してもらうのがいいと思います。このことが、会長職を通して得た大切な学びだったと思っています。」


この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きがら、一人ずつ感想を述べ合いました。組織の中で生き甲斐を感じて活動できるかどうかは、自分がその組織の中で役に立っている、楽しく働けていると感じること、新人を腫れ物に触るような扱いではなく、仲間として役に立って貰いたいという気持ちで接することだと思いました。      平松 健男 記)