2016年3月30日水曜日

笑みトレ~笑顔力の鍛え方~たき れいこ 氏


2016329日(火)

鎌倉でも桜が開花し、昼の温かさはすっかり春になりました。しかし、夜間から早朝にかけてはまだ冬の寒さが残ります。この分では桜の花の命が伸び、見頃は4月に入ってからとなりそうです。
MSが実施される由比ヶ浜公会堂には、早朝の6時から12名の役員がきびきびと朝礼を始めます。

本日は、「たき れいこ 氏」をお招きし、笑顔の大切さと同時に、真顔の大切さも学びます。

最初に、松谷会長のスピーチです。

「以前、倫理研究所 法人局 法人スーパーバイザーの河野氏から、『奥さんとの会話を1日に30分はしなさい』と言われ、最近それを実行したところ、私の帰宅が遅くなっても起きていてくれるようになりましたし、夫婦の間も円滑になったような気がします。言われたことを実践し、その通りの効果があるということを学ぶことができました。」

その後、3月に誕生日を迎えられた豊澤幹事に花束が贈呈されました。

次は、梅ヶ辻 弘子 幹事の3分間スピーチです。

「私は、仏前で般若心経と延命十区観音経を朝晩に3回ずつ、4分の1拍子の調子で声に出して称えています。あるとき、乗っている飛行機が着陸前に不安定状態になったときも、私は、この呪文を一心につぶやき、難を逃れることができましたが、ほかの人達の中には、失神した人もいました。聖徳太子以来、お経を称える習慣が広まったようですが、お経を称えれば、不思議な力が注がれるような気がします。」

クリスチャンでもある梅ヶ辻幹事ですが、プラス志向で柔軟に考えられているようです。
いよいよ、たき れいこ 氏の講話です。

【たき れいこ 氏のプロフィール】
()高い城 代表取締役
笑みトレ企業研修(全国で講演活動)

「人間関係を良好に維持するには、笑顔がとても大事です。しかし、本当に大切なのは、内面の心であることは言うまでもありません。私の父は若くして脳梗塞を患い、うつ病にもなりました。私は、18歳で婚約、19歳で結婚し、『幸せになるぞ』と意気軒高でしたが、その男性からは、DVを受け、離婚しました。」

「皆さん、自分の笑顔と真顔を入念に観察したことはありますか?ここで、隣の方と向き合って、カメラで確認してみてください。」とのことで、私たちは色々な笑顔、色々な真顔を作ってカメラで確認してみました。「素敵な笑顔とは、前方から見て上の歯が偶数(筋肉・骨などが左右均等な証拠)の6本以上見えること。それを実現するには、毎日のエクササイズとして、口を突出させる『ウ』と、上唇を上方に引く『イ』を交互に力を込めて発声する『ウイウイ体操』を実践することですので、皆さんも試してください。」自分の笑顔と真顔の両方を改善(ほっぺの膨らみの上方移行と小顔化)できるとのことで、成程と思いました。男性では考えられない視点だと思いましたが、初めてお会いした人と親愛の感情で接して貰うには、素敵な笑顔と素敵な真顔が必須であることを学ぶことができました。

「結婚式の司会などは、全体の居心地を良くすることが一番です。言葉にもお化粧することで、雰囲気を改善することはとても大切なことです。ちょっとしたものを渡すときも、つっけんどんに渡すのではなく、素敵な笑顔で渡すべきですね。」と、結ばれました。

この後、集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、皆さんでMSの感想を述べあいました。
少し暖かくなってきた鎌倉の街を、鎌倫恒例の人力車で由比ヶ浜まで散策されました。

 平松 健男 記)

2016年3月23日水曜日

~従業員の退職と採用~朝倉 照雄 氏

2016322日(火)

東京でも桜が開花し、すっかり春めいてきました。
由比ヶ浜公会堂では、5時半ごろには椅子も整えられ、役員朝礼の準備が完了です。15分ばかり朝礼を練習し、6時から11人の役員による朝礼が始まりました。本日は茅ヶ崎市倫理法人会 副専任幹事の朝倉氏にご登場願い、講話を頂きます。

セミナー開始は、6時半。最初に、松谷会長の会長スピーチです。

「今年は、東日本大地震のチャリティコンサートを6/11に企画しています。地引網、海の家と特別企画が続きますが、いずれも倫理を知って貰い、普及拡大に繋がることを期待しています。最近日銀の主導でマイナス金利が導入されました。これにより、国の借金が減り、銀行の利益が減少、結局国民が損しているようです。もっと公共投資を増やし、経済を活性化させるべきだと思います。経営者は、経済の流れを注視しながら経営するべきです。」

次は加藤 愼吾 会員の会員スピーチです。

3/6に、新宿のMSに出席後、中目黒の娘の会社に立ち寄りました。4人ほどの会社ですが、銀細工を施している会社でした。私の会社が銅関係の板金を扱う会社ですので、類似の仕事だと感じました。東日本大震災後1年で家内を亡くしました。家内の仕事の殆どを私がすることになりましたが、その中には、15歳の犬(体重40kg)の面倒も見るなど、大変な仕事量に驚くとともに、感謝の気持ちで一杯です。」

スピーチは、加藤さんの家族を想う気持ちで満たされていました。

いよいよ、朝倉 照雄 氏の講話です。

【朝倉 照雄 氏のプロフィール】
茅ヶ崎市倫理法人会 副専任幹事
朝倉歯科矯正 院長

「私は、歯並びの専門医で、カラオケ、酒が大好きです。」と話し出されました。「倫理法人会に入会するきっかけは、以下のようです。私は、歯医者として、夫として、二人の娘の父親としての人間性に自分自身疑問を持っていました。あるとき、遠縁の方から倫理講演会に誘われました。妻(歯科医師)も誘えばきっと出席するだろうと思い、チケット2枚を購入しました。妻を誘うと、快く賛成し、二人で参加しました。そのときの話は、仙台での事業体験でした。その後、週1回のMSでは物足りず、妻は家庭倫理の会に通うようになりました。妻との馴れ初めは、そろそろ結婚したいと思い始め、女性をリストアップし、当たりをつけたとき、そのトップバッターが妻でした。まさかとんとん拍子に行くとは思いませんでしたが、自分の理想の人と巡り合えたことは幸いでした。その妻が49歳の時に、自宅と診療室の改築中に転び、あごの骨を折って他界しました。その後、私は、妻が入っていた家庭倫理の会に入会し、支部長、推進委員長、会長などを歴任しました。

妻の周年行事の前日のお墓参りのとき、『口出しするな』という妻の大きな声が聞こえました。従業員を思いやっての一声であったと思いました。倫理法人会の会長に就任したときにも、うろたえる私に、『大丈夫!』という大きな声が届きました。従業員にも倫理法人会への入会を勧め、『そろそろ富士の研修でも受けたらどうか』と勧めたところ、『退職したい』と言われました。倫理の先輩にそのことで倫理指導を受けたところ、意に反して『喜んで送り出しなさい』と言われました。『その人には、その人の人生がある。幸せな人生を願ってお詫びしなさい。』とのことでした。また、『どのような人に来て欲しいかを書いた紙を神棚に上げて、願うことです。』とも言われました。『患者さん思いの、明るい歯科技工士さん来たれ。』としたいですし、賃金、勤務時間、建物などではなく、院長の笑顔を見てここを選んだと言う社員もいます。」と結ばれました。この後、有意義な質疑応答があり、充実した時間を過ごすことができました。

集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、皆さんでMSの感想を述べあいました。

平松 健男 記)

2016年3月15日火曜日

~文明の大転換期にける日本人の役割とは何か~高橋 浩司 氏

2016315日(火)

昨晩の豪雨が嘘のような明るい朝を迎えました。早朝は寒くても、朝日が輝く頃には、寒さも一息ついて、春らしい気候になってきました。「あなたの好みの季節は何ですか?」との質問に対して、「春」と応える人が圧倒的に多いと言われています。続いて、秋、夏、冬の順となりますが、私は、暖房や防寒具さえ充実していれば、冬が一番と思います。世界の一流国は、高緯度に立地している?のも頷けます。

5時半には、数人の役員が由比ヶ浜公会堂に参集し、MSの準備に忙しく働きます。今日は、県の朝礼委員長にお出で頂き、活力朝礼の完成度をチェックして頂くことになっています。皆で気を引き締め、心を一つにして頑張ろう!

セミナー開始は、6時半。最初に、松谷会長の会長スピーチです。


「毎年企画している東日本チャリティコンサートを、今年は6/11に企画しています。鎌倉市倫理法人会としては、地域社会への貢献が目的です。その前日には、チャリティバザーを清興建設にて計画していますので、皆さんのご協力をお願いします。

私の会社では、毎年、この時期にアルバイトを募集するのですが、今年は募集しても集まりません。年末・年始の仕事の忙しさにかまけて、仕事の後始末をしていないからでは?、と反省し、後始末を心掛けています。」

次は高田 桃子 会員の会員スピーチです。


「最近、会社の仕事として、広報関係を担当し、写真撮影をしています。しかし、どうも写真が上手には撮れず、困っていました。また、3月初めに喉がガラガラになり、声が出なくなりました。自分を見つめなおし、声が出ないのは、相手を責めているからではと思いました。攻める気持ちを失くしていけば、良くなると思いました。その後、家庭倫理の会の先輩から、『あなたは、自分を責めているので、声が出にくくなるのでは』と言われ、自分を責めずにありのままを受け入れるようにしました。やがて声が良くなり、写真も上手に撮れるようになりました。

いよいよ、高橋 浩司 氏の講話です。


【高橋 浩司 氏のプロフィール】
昭和38年生まれ52
鎌倉市議会議員:教育こどもみらい常任委員
社会福祉協議会理事
鎌倉市倫理法人会会員
()ニット 代表取締役

「私は、23年間鎌倉市議会議員でした。父の会社が破産寸前に追い込まれたり、自分の会社がお金の工面ができず、清算会社になってしまったりなど、ひどい目にも遭いました。このような危機を脱出して今がありますので、支えていただいた方に恩返しをしなければいけないとの思いで、林英臣政経塾で学びました。故村山節先生からは、文明法則史学を学び、西洋文明と東洋文明とは、いずれも1600年の周期で、互いに逆位相の盛衰を持っていることを学びました。過去800年間は、西洋文明が卓越しており、今後800年間は、東洋文明が栄える時期となります。その、盛衰の交代時期は、20202025年で、今後は西洋で民族大移動など、人類にとって、重大な問題が発生する時期に入ります。近視眼的な捉え方ではなく、宇宙的視野で地球、人類、その中の日本のあり方を考えるべきと思います。過去の歴史変換点(衰退開始
期)には、常に天才が出現し、大きな仕事をしています。日本語(大和言葉)は、自然界の現象を言葉で表し、自然と対話できる唯一の言葉です。また、宗教は一人一人が幸せになるためには必須です。最近の貧富の格差増大は、大変革の元にもなると思われ、是正できなければ問題を大きくしてしまうでしょう。そういった意味で、法治国家は最悪。高徳国家であるべきです。」

高橋氏の講話は、スケールが大きく、現代の政治課題を解決する手法の一つを提案されているように思いました。今のままでは地球環境は破壊され、弱肉強食の粗暴で、思いやりの無い社会になっていくことでしょう。それを回避する政治を是非実現してほしいと強く思いました。

 
集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂き、皆さんでMSの感想を述べあいました。なお、今回の活力朝礼の判定は、『菊』で、前回と同じでした。これからもこれを維持していきましょう。

平松 健男 記)

2016年3月8日火曜日

~純情(すなお)に生きる~河野 武彦 氏


201638日(火)

極端な大気温変化、大量花粉などによって、多くの人々がマスクのお世話になっています。今日は歩けば汗ばむ異常高温(最高気温20℃)ですが、明日は冬の寒さ(最高気温10℃以下)がやって来るようです。やはり地球温暖化の結果でしょうか?温暖化のメカニズムが明確に解析できていない現状では、色々な仮説がまことしやかにまかり通ります。複雑なメカニズムなので、シミュレーションが真実を表せないことは理解できますが、間違った対策がなされれば、将来取り返しのつかない悲劇が待つことになります。

早朝の6:00から、11人がきびきびとした役員朝礼です。来週は、県の朝礼委員長に完成度チェックをして頂くことになっています。心を一つにして頑張りましょう!

6:30に、セミナー開始。最初に、松谷会長の会長スピーチです。


「先日、女性委員会主催の【第8回 春の集い】が開催され、講師の 佐藤 政樹 氏から『感動を創造する言葉の伝え方』と題した講話がありました。その中で、話すときには、『感情を込めて話すというより、意味を嚙みしめながら話すべき』との話があり、その通りだと感じました。」

「ところで、倫理法人会の歌として、『夢限りなく』を唄ってきましたが、新たに『夢果てしなく』が追加されることになりました。」として、新たな歌詞が配布されました。

その後、会長が「倫理法人会憲章」を暗記朗読されました。少々たどたどしいところもありましたが、見事な朗読で、拍手喝采でした。

次は豊澤早一妃幹事の会員スピーチです。


「倫理の先輩から、『あなたは、恩を感じる心が足りない』と指摘されたことがきっかけで、両親に感謝の手紙を書きました。『子供を持って初めて親の恩を知りました。』という意味を込めた手紙です。それを読んで、母から『ありがとう、ありがとう。』という喜びの電話を貰いました。その日は、丁度娘と私の誕生日(同一)でした。恩を感じる心の大切さを痛いほど感じることができました。夫との関係も良い方向に変わりつつあります。」と、感謝を素直に表すという障壁を取り払うことで、革命的な効果が産まれることを経験されました。

いよいよ、河野 武彦 氏の講話です。
【河野 武彦 氏のプロフィール】
昭和21年生まれ
(一社)倫理研究所 法人局 法人スーパーバイザー
()山香煎餅本舗 会長
()山香庵(和菓子製造販売) 会長

「今日は、リーダーの役目について、お話します。部下への対応の点で注意するべき点は以下の通りです。」
l  部下の仕事を取らないこと。
l  課題解決への具体的手法を指示したりせず、言いたいことを言わずに、我慢するべき。細かいことを指摘しない、
l  相談もないのに、細かいことを指摘すれば、部下は自分で考えないようになる。
l  自分で考えない仕事では、やり甲斐や満足感がなくなり、しかも部下は育たない。
l  倫理法人会の場合、旧会長が色々なことに手だしすれば、崩壊していく。
l  活性化するには、リーダーを変えること。
l  子供や孫でも、育成するには、上記と同様な配慮が必要。親の役目は、子供に自立して貰うこと。
l  部下には、自分が足りない部分を補ってくれる人材を選ぶべき。

「初めて会う人には、『どんなお仕事をしていますか?』と話しかけ、相手の専門分野の話に耳を傾け、自分にとっては新たな分野についての知識や考え方を吸収しようと努めるべきです。そして、常に相手を褒め、いい話を引き出すことです。」
「子供は親の真似して育ちます。人と会話するとき、笑顔の無い人が多いですが、そのような人の親は笑顔が無かったのでしょう。親はいい笑顔をするべく、注意しましょう。」

河野氏の講話は、皆さんを引き付け、とても参考になりました。上司の過大な?期待(課題解決の出来栄えや実現時期)に沿うには、未熟な部下を育てる時間も勿体ないというようなことになりがちで、つい細かいことにも口出したくなりますが、それでは部下は育たず、半永久的に、理想的な組織は実現しないことが明確になったように思いました。河野氏の中に、新たな課題を見つけ、それを挑戦的な新たな手法で解決する新たなリーダーの姿を見たような気がしました。


集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂き、皆さんで感想を述べあいました。先週とは様変わりの暖かな日差しに守られて、人力車に揺られて、鎌倉駅とを往復です。

平松 健男 記)

2016年3月2日水曜日

~長山洋子さんの『恋の津軽十三湖』誕生秘話。気づきと実践による奇跡の誕生~宮内 たけし 氏


201631日(火)

北海道では台風並みの低気圧と、強烈な寒気による猛吹雪で死者も出たとか、鎌倉でも夜明けまでは強風と寒さで、震え上がる朝を迎えました。夜が明けると、寒さも強風も和らぎ、普通の冬に戻りました。明日からはどんどん暖かくなるとか、寒さが厳しくなると春が恋しく、酷暑を迎えると秋が恋しくなります。春よ来い、早く来い・・・という歌がぴったりの季節です。

3月に入り、役員朝礼が熱を帯びてきました。315日に、県の朝礼委員長により活力朝礼の完成度チェックをして頂くことになっています。12月に実施されたモデル単会認定テストでは、菊の認定を受けていますが、その実力を維持するとともに、更に磨きを掛けようとしています。10人ほどの役員が同じタイミングで、そして明るくきびきびとした朝礼にしようと、訓練が続きます。

6時半に、セミナー開始です。

最初に、松谷会長の会長スピーチです。


「先日、地元のみこしの会の副会長を仰せつかり、懇親会の締めの挨拶をすることになりました。元々人前で話すのが苦手だと思っていましたが、最近、鎌倫のMSなどで、話す機会も多くなり、少しずつ慣れてきたように思います。みこしの会の皆さんからも、『最近変わったね』と言われました。石渡さんも会長を経験されて変わりました。」

次は田谷 智弘 事務長の会員スピーチです。


「本日は、私も、色々な方から、『良かったね』とか『変わったね』とか言われることがあります。何が良くて、どう変わったのかが気になりますが、倫理に入って、人の喜びが我が喜びになったから? 何かを差し上げて喜ばれた? などだと思います。何はともあれ、普段の心がけ次第でいい方向に変わるということだと思っています。」

いよいよ、(一社)倫理研究所 法人レクチャラーの宮内 たけし 氏の講話です。


【宮内 たけし 氏のプロフィール】
昭和16年生まれ
鴻巣・北本倫理法人会 幹事 法人レクチャラー
作詞家:宮内 たけし 音楽事務所 経営

「今日は、私が作詞した新曲を有名歌手に唄って貰い、CD発売、歌碑の建造まで至った奇跡物語についてお話しましょう。」と前置きされ、私たちははらはらしながら拝聴しました。

「青森県の北西にある十三湖には、300年前に実際にあった『夫婦鐘』の伝説があります。十三湖の近くにある長円寺と長勝寺とが協力して一対の鐘(夫婦鐘:男鐘と女鐘)を造ることになりました。完成した鐘を船で運び込もうとしましたが、あまりの重さに、女鐘を乗せた船が沈没。今でも十三湖に沈んだままです。男鐘は寂しげな音を出し、それに応えて、女鐘が小さな音で返すと言われています。この二つの鐘の恋物語として歌を作詞・作曲し、この歌を演歌歌手の長山洋子さんに、是非唄って貰いたいとの願いがありました。しかし、長原洋子さんとは、何らのつても無く、私たちの手の届く存在ではありませんでした。」

「その頃、銀行の待合室で週刊誌を読んでいたところ、夫婦鐘の話が載っていて、これを歌にして売り出せば大当たりするとひらめきました。最初、長原さん所属の音楽事務所に掛け合ってみましたが、何カ月もなしのつぶてでした。そこで、ある有力と思われる人にお願いしてみましたが、その方は、大酒のみで、結局力にはなってくれませんでした。レコード業界の重鎮に、手紙を書き、それを持参したところ、1年ほど経って、長山洋子の唄で出したいとの前向きの返事を貰い、小躍りして喜びました。ただ、CDB面版(A面版はヒットしそうな曲、B面版はおまけの曲)としてでした。その後、曲をレコーディングする過程で、B面板としてではなく、A面板として売り出すという方向になり、青森県のねぶた祭りのテーマ曲にもなりました。その後、観光バスやカラオケ店にも進出し、結果的にはカラオケにも出るようになりました。また、歌碑を建てようということになり、立派な歌碑が十三湖のほとりに立ちました。最初、歌謡界では誰も振り向いて貰えませんでしたが、幾つかの奇跡が起こり、成功に導くことができました。このことは、倫理の道を頑なに守り、実践した結果であろうと思います。」

宮内氏の講話は、奇跡が単なる偶然ではなく、倫理の道筋に沿って実践し、得られた結果であることを表しており、参加者一同で感動しました。


集合写真を撮り、オリーブの木で美味しい朝食を頂き、皆さんで感想を述べあいました。
寒風の吹く鎌倉駅までの道のりを、人力車でお帰りです。また、鎌倉にお越し下さい。

平松 健男 記)