2014年11月11日火曜日

マニュアルを超える!

本日の講師は、(一社)倫理研究所 法人レクチャラー 大竹美保子氏です。







【大竹美保子さんのプロフィール】

(一社)倫理研究所 法人レクチャラー
    愛知県女性委員会委員長
(有)クリエイト・ハーモニー代表取締役



あいにくの曇り空、冬を予感さえるような寒い朝となりました。
昨夜の倫理経営講演会に加え、大竹美保子さんの講話を聞きたいと、たくさんの人達が由比ヶ浜公会堂に集まりました。
まずは石渡会長の挨拶です。



【石渡好行会長 挨拶】

「鎌倉の輪読がどんどん良くなってきています。誰かと一緒に読もうとすることによって、寄り添う気持ちが生まれます。全員が輪読を合わせることができた時、みんなの心がひとつになるのだと思います。『ありがとう』と言うことをはじめて今では800万回以上になりましたが、頑固だった心が素直になってきているのを実感します。すると、このごろは怖いくらいいいことしか起きないのです。素直になって良いことは実践すること、それがどれほど大きな喜びをもたらすのかよくわかりました。みなさんも、倫理は実践ですから、人から聞いたいいことは、どんどん行動に移しましょう」

9月から鎌倉では、お誕生月の会員に花束をプレゼントすることにいたしました。
今月は高田桃子会員のお誕生日です。


続いて根岸猛会員によるスピーチです。



【根岸猛会員 スピーチ】

 高校時代から目立たない存在で、大勢集まっているような時でも、少し離れたところで自分にできることを細々やっているというタイプでした。そんな自分を克服するために、最近は相対する人を自分の家族や友人など大切な人であるというように受け止めるようにしました。すると、好きな人がどんどん増えるのです。その『人間として好きです』という気持ちも、言葉にして伝えるようになりました。このようなことを実践できるようになったのも、会長の「人を育てる」という思いゆえだと思います。あらためて、意識して行うことの重要さを実感しています。



さて、大竹美保子さんのお話です。



「マニュアルとは何でしょうか。社会には、さまざまなマニュアルが存在しますが、私は、まず自分自身をマニュアルだととらえています。人は誰でも思い込みやこだわりを気づかないうちに持っています。そのようにマニュアル化してしまった自分をどう超えていくか。昨日より今日、今日より明日というように、良くなっていく、自分を超えていくことが、私の日々の目標なんです」


大らかな雰囲気で話し始めた大竹さん。昨日に続いて、たちまち人々の心を掴んでしまいました。 以下、大竹美保子さんの講話内容です。


子どものころから、祖父にかわいがられて育ちました。父親が養子であるということもあり、両親はさまざまな苦労をしましたし、父が病気になってしまい、周囲の人から私には父がいないと思われていたほどですが、それでも私自身は恵まれた子ども時代を過ごしましたし、何をするにもあまり考えず、なんとなく自分の都合のいいように、うまくやってしまうようなところがありました。
そんな私が初めてがんばることを知ったのは、専門学校に通っていたときです。子どもの頃からピアノを習っていたので、なんとなく先生になろうかと思いついて専門学校に通っていたのですが、その時初めて自分がどれほどピアノが好きかがわかったのです。
母に「先生になりたい」と話したところ、「だったら学校を辞めて、先生について必死でやりなさい」といわれました。母は、私がたいした考えもなく専門学校を選んだことを見抜いていたのです。
私は母の言うとおり学校を辞めて先生につき、必死でがんばりました。
晴れてピアノの先生になれたのですが、多くの人が音大を出ている中、私は専門学校中退という肩書きです。生徒のお母さんから、「どこの音大を出たのですか」と問われたのをきっかけに、私は音大を出ていようがいまいが「大竹先生に習いたい」と言ってもらえるほどの人間ならなければならないのだなということに気づきました。

その後、結婚をしたものの離婚。
実家で暮らしている時に、ある男性と知り合いました。政治家の秘書というわりには、見た目も性格的にも頼りない感じで、なんとかしてあげなくちゃ、という感じでした。
その人と半月ほど一緒に暮らしたのですが、あるとき、巨額のクレジットカードの請求書が届いたのです。
調べてもらったところ、その男性は結婚詐欺で、しかも前科もありました。

バツイチで、しかも大借金を抱えてしまった私は、どうしようもなくなって母に打ち明けました。
すると、親というのはありがたいもので、母は田畑を売るなどしてお金を作って助けてくれたのです。私も意を決して水商売を2年7ヶ月やりました。事情を話すと、「水商売に染まるなよ」と、お客様が守ってくださったような状況でした。

でも、この結婚詐欺に遭ったことによって、私は自分を本気で変えていこうという覚悟ができたのです。「目標を設定して、それに向かって本気でやれば、100%達成できる」と書いてある本と出会い、それから私の挑戦が始まりました。

目標を持つことでわかったことは、目標というのはいうなればアンテナだと言うことです。
目標という名のアンテナがたっているから、必要な情報や物事がどんどん入ってくるようになります。
そして気づいたのは、チャンスの神様は「たまたま」のなかにいる、とうことでした。ノーベル賞を受賞した人など、成功者と呼ばれる方々は、まちがいなく「たまたま」という言葉を口にします。
たまたまだと思うと、多くの人が流してしまいますが、実は、「たまたま」だからこそ大切にしなければならないのです。

たまたまという偶然が折り重なって、必然になる。自分に起きることのすべてが必然だと思います。
でも、どんな必然を望むのかということが問題です。
思いは必ず現実になります。だから、マイナスのイメージは全力で払拭すること、マイナスの言葉は絶対に言わないことです。
こうしたことの積み重ねで、思いを現実にする、そして、自分というマニュアルを乗り越えていきたいと思います。







朝食会場へ向かおうと外に出ると、いちだんと冷え込んでいました。「オリーブの木」では、早くも数人の女性会員が朝食の配膳にとりかかっています。

【本日のメニュー】

とうふの具だくさんトッピング・トマトソース/クロワッサン/カスピ海ヨーグルト/コーヒー


いつもおなかにやさしい朝ご飯。おとうふの上にこんもりと盛られているのは野菜とキクラゲ、ボイルドチキンです。トマトソースがほどよいアクセントと彩りを添えます。温かなコーヒーをおかわりしながらいただきました。


鎌倫恒例、人力車でのお見送り。
この後、大竹美保子さんと有志で、鎌倉散策へ出かけました。



                                                (石川真理子 記)



 

 


2 件のコメント:

  1. よくまとまってますね。わかりやすい!生で聴きたいものです!鎌倫\(^_^)/

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  2. ここの所お伺い出来てないのですが、鎌倫さんの楽しい雰囲気、石渡会長はじめ皆様のパワーがお写真からも伝わってきますね。
    さすが石川さん、文章がわかりやすく、御講話の内容が良くわかりました。ありがとうございました。

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