「倫理指導の大切さ」 東京都倫理法人会後継者倫理塾 塾長 米元 正子 氏
5時半には役員がMSの準備のために集まり、由比ヶ浜公会堂は賑やかになってきました。
「今年度は、日本一の輪読を目指していますが、本日の輪読はそれに近づくレベルの高い輪読であったと思います。さて、今日の講話の講師をしていただく米元氏は、実際に倫理後継者を育てておられます。若い人を育てるということは、とても大切なことで、日本創成の鍵は、若い人の育成であるとも言え、鎌倉でも積極的に取り組んでいきます。今日は、米元氏から人財育成の話をたっぷり伺うことができると思っています。」
「私が、今、鎌倉市倫理法人会の会員であること自体、私にとっては奇跡です。鎌倫の石渡会長、そして、本日の講師であられる米元氏による倫理指導のお蔭と、心から感謝しています。1年前には、ある人に裏切られて落ち込み、暗い顔をして家事も手付かずの最悪の状態でした。一緒に住む娘にも大迷惑をかけ、本当に申し訳ないと思いました。石渡会長と米元氏の言葉に元気づけられ、鎌倉市倫理法人会への移転を決心し、実行したことにより、生まれ変わることができました。鎌倫会員には、つかず離れずの関係を維持していただけたことも救いでした。
話は変わりますが、航空会社の整備士が、飛行機の離陸時に1列に並び、一礼して送り出していますが、あのような行為が飛行機の安全運航に決定的に影響していると思います。
私は、鎌倫のMSが無事に終わりますようにと祈りながら、駐車場係を引き受けています。」
【米元 正子
氏 の講話】
プロフィール:昭和17年1月生まれ、9人兄弟の八番目。高卒後、第一生命保険相互会社入社。42年前に化粧品と洗剤の外資系訪問販売会社の代理店を経営。15年前に現在のガーネット社(化粧品、健康食品販売)を設立。一男、一女を持つ。渋谷区中央準倫理法人会を開設、平成24年度後継者倫理塾長に就任。夫には悪性リンパ腫で先立たれた。そのときの看護と倫理指導により、夫婦関係を根底から見直すチャンスを与えられた。
「家族関係、仕事でお付き合いする人達との関係はとても大切です。私の娘は、こちらが家事を放り出しても、文句を言わなかったけれど、皮膚炎に悩まされることになりました。しかし、娘を大切にするようになると、娘の病状も改善しました。娘を安心させれば、病気が治るということを経験してからは、娘には申し訳ないことをしてしまったとの謝罪の気持ちが強くなりました。」
「私は、17年前に夫を悪性咽頭癌(手術が有効ではない末期癌)で亡くしました。医師は余命3か月と診断していましたが、私が倫理指導を受け、それまでの考え方を反省し、仕事より主人を大切にする心を持つようになったことで、夫は余命を1年以上永らえることができました。
夫は、亡くなる1週間前に結婚する娘に向かって、『ママみたいに、夫を大切にする奥さんになれ』と、言いました。この言葉が、家族への最後の愛の言葉でした。」
「倫理を学び、倫理によって築いた家族で、倫理の本質から関係を改善できた幸せを、一人でも多くの人にお伝えしたい。」と結ばれました。
家庭と仕事の両立」が、女性だけではなく、男性にとっても同じように重要です。家庭を顧みることなく、仕事に没頭しても、得られる成果は少なく、家庭は崩壊してしまいます。愛和を育むべき家庭を無視すれば、仕事の成果は数分の一以下に減少してしまうことでしょう。男性と女性が共同して家庭に愛和を育むことなしには、個人の幸せも、世界平和も実現しないような気がします。
講師のお見送りは、ホテルまでの人力車です。 (平松健男 記)
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