2014年7月12日土曜日

大人の寺子屋イブニングセミナー


2014711日(金)18:0021:30

本日は、鎌倉市倫理法人会会員の豊澤 早一妃(さなえ)様を講師にお迎えし、「鎌倉0地点、私の原点、私の咲くところ」と題して、夕食付きイブニングセミナー(講演会)を開催しました。

豊澤様は、23年間にわたって、JAL(日本航空)のCA(キャビンアテンダント)をされ、その間、滞空時間17,500時間(昼夜2年間に相当)を達成されました。

20101月にJALの倒産と同時に退職、その後CA株式会社を設立、代表をされています。20143月に鎌倉市倫理法人会に入会されました。

【石渡会長の挨拶】

倫理法人会とは、自分自身を見直す会であると思います。全国で年間3万人もの人が自殺しています。「愛」の反対語は、「無関心、無視」であり、隣人同士の絆がなくなった所に自殺があるのではないかと思っています。
豊澤さんは、鎌倉倫理法人会における人間関係と自然環境とによって、窮地を脱し、立ち直られました。倫理の講話には、中身の無い上辺だけをかすめ取ったような内容(=倫理ごっこ)もあります。本日は、倫理ごっこではなく、核心に触れるお話を伺うことができると期待しています。

【豊澤講師のお話】


JALでは、23年間にわたって、おもてなしの精神一途に働き、数多くの感謝レターを貰いました。
自分の使命を見つけるために、天職だと思っていたCAという仕事を辞める決意をし、奇しくもラストフライトの日がJALの倒産の日でした。


希望を持って地上に降りてきたが、人生そんなに甘いものではなく、心から信頼していた人の裏切り、経済的な自立の難しさ、さらには退職金を含め全財産をすべて失うなど、今までに経験したことのない失望感に襲われ、人間不信に陥りました。それでも笑顔で頑張ろうと無理を重ねた挙句、糸が切れた操り人形のように何もできない日々が続きました。そんな時に出会ったのが、鎌倉の石渡会長でした。

今思えば、裏切りだと思われていた現象は裏切りでも何でもなく、ただ相手に自分のエゴを求めて、その期待通りにならなかっただけであって、すべては自分が招いた結果だったのだと気づきました。




その頃、早朝に玉川を散歩するようになり、普段なら何も感じなかった自然との触れ合い、渡り鳥の群れの形、鳥の鳴き声、川の水の流れる音、川面に浮かぶ日の出の太陽、踏みつけられた花の復活などの不思議に出会い、それらに溶け込むことで、心の平安が得られることを悟りました。そして、鎌倉に来ると、ありのままの自然(海、山、花、鳥、風、雲、太陽)が豊かに溢れ、心を和ませてくれることを感じ、鎌倉が好きになりました。
相手が自分の期待に沿わないと、相手に不満を感じるという自分がいることにも気づきました。そして、自然に触れると、嫌な思いが溶けていくことも感じました。また、理不尽なことをされて、許せない状況を訴えて、倫理指導を受けたことがあります。そのような時に、私はどうすればいいのかを先生に尋ねました。そのとき、先生は二言、「赦す」、「できるか?」と言われました。愛と赦しによってしか、自分と相手の幸せは来ないと悟りました。裏切られたのは、ただ自分の依頼心が強かっただけのことと悟りました。

自分の物差しで人を評価し、決めつけるのではなく、もう一人の客観的な自分と語り合いながら、今を一途に生きることが大切、と結ばれました。


豊澤講師の心の底から発せられる言葉は、まさに私達の胸を打つものでした。「折角・・・してあげたのに、・・・してくれない。という恨みの感覚を持つ限り、人は幸せにはなれない」との講師の言葉にも共感しました。

「万人幸福の栞」の中の言葉には、短くても深い意味の言葉が満載されています。少しずつでも深読みし、有意義で幸せな人生を送りたいものです。





講話終了後は、一同、食卓を囲んでの夕食でした。それぞれ、本日の講話について感想を述べ合い、鎌倫の良さを再認識しながら、今後の発展の方向を語り合うことができました。(平松 健男 記)

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