2014年2月5日水曜日

今日この日を生きる~仕事に生かす武士の心得



本日は、横須賀市倫理法人会のMSにて、石川 真理子 会員が講話した内容です。

【石川 真理子 氏のプロフィール】
広告や雑誌編集、書籍プロデュースなどの企画・執筆活動に従事。武士道や武家の女性の生き方を研究するほか、武士道の啓蒙活動も実践されている。主な著書は「いまも生きる武士道 武家の女性の精神を貫いた祖母の教え」「新島 八重 武家の女はまつげを濡らさない」など。

冒頭に、木村会長から「本日は、武士道に関するお話が聴けるということで、楽しみにしています。」とのお言葉がありました。




以下は、講話内容の概要です。
「祖父は仙台藩の、祖母は米沢藩の武士の家に生まれ育ちました。米沢藩は会津藩と兄弟藩といってもいい立場にありました。幕末の国内の騒動のため、これらの藩は、不遇な立場に置かれました。
祖父母は生きのびるために、逃避行や、経済的困窮を余儀なくされましたが、その中にあっても、武士としての品位や道徳感を頑なに保持してきました。
祖父は私が生まれる前に他界しましたが、幸い祖母は長生きで、12歳まで祖母を囲む家庭環境で育ちました。
その後、祖母の精神の強さや、自分を律する生き方の根源となる考え方について知りたいと思いました。そして、辿り着いたのが、脈々と流れている武士道の考え方だったのです。

『武士道とは、死ぬことと見つけたり』、換言すれば、『命をとことん大切にし、徹底して日々新たに生き抜き、如何に死に様を立派にするか。』と言うことに尽きるように思います。
死は、神のみぞ知る領域です。だからこそ、命を大切にし、生きる意味を徹底的に考えて生きるべきだと思います。
私達は生まれながらにして、三大恩(母への恩、君主への恩、師への恩)を受けています。また、『われ以外、わが師なり』という諺があります。この三大恩に報いるため、私達は世のため、人のためになるような立派な人間にならなければならないと思うのです。






一昔前までの日本人は、庶民に到るまで徳育を学んでいました。そのような日本の持っていた良き慣習を是非引き継がなければいけないと思います。
また、私達は、弱い自分と闘いながら生きています。克己心(こっきしん)を持って、自分よりもっと弱い存在に目を向け、それらの人々に優しく接することが必要だと思います。
そして、誠実に、頼まれたことを進んで引き受ける積極性を持って生きること、はやり言葉に惑わされず、美しい言葉を使うことなども重要ではないでしょうか?

私は、生きているうちには実現しないかもしれない大きな夢を持っています。その夢の実現のためには、小さなことはどうでもよくなります。体は死んでも、魂は残ります。大きな志を持って、人生を生き抜きたいものです。」と結ばれました。

なお、石川 氏には色々な単会などからの講話依頼があり、今後の活動の膨らみが期待されます。

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