2016年10月12日水曜日

~輝く人生を送るための人間力の向上~平松 健男 平松技術アドバイザー事務所 代表、 鎌倉市倫理法人会 幹事

20161011

関東地方は暑さも峠を越え、一挙に涼しくなりました。しかし、南国では30℃の真夏日、北国では降雪という具合に、真夏と真冬が同居するという異常気象が続きます。寒冷前線が南下したこと、台風によって、温かい海面が冷たい海中と撹拌されて一挙に冷却されたことにより、今週は列島の大部分が最高気温25℃以下という結果になったのでしょう。

地球温暖化の第一原因は、気象庁の見解(2酸化炭素説)とは異なり、以下の①~③ではないかと思われます。

   海面は人為的活動による温排水により高温となり、軽比重であるのに対し、海中は低温で高比重なので、両者の撹拌は望めないこと

   経済活動の集中した領域の海面が異常に高温なのは、人為的に排出される大量の温排水が海洋に流出し、熱量絶対値としては小さくても、撹拌しないので、高温を維持、周辺の気候を温暖化すること。

   NASAの見解では、海面の高温化が顕著な地域は、北半球の人口密集地周辺海域であって、南半球の温暖化は緩やかで、南極はむしろ冷却化しているとし、気象庁の見解とは大きく乖離しています。

先ず、松谷 会長の会長スピ-チがありました。


「当社では、保険会社との電話の応対時、相手に丁寧に対応するようマニュアルを作成しました。しかし、若い社員で、その申し合わせが守られず、乱暴口調で対応する社員がいます。上司が何度言っても埒が明きません。以前、司会をして貰おうとすると、心臓がパクパクするという社員がいて、そのことで倫理指導を受けたとき、『あまり無理強いしない方が良い』ということになりました。その後も、司会ができないままでした。今回は、私が直接本人の話を聴かないといけないと思っています。」

次に、石渡 好之 相談役の会員スピーチです。


「私は74歳になり、日本人の一般的健康寿命70.11歳を過ぎました。平均寿命は80.75歳です。この歳になり、倫理の学びにより、自分なりの信念を持って生きていると思っています。色々な方から相談を受けても、利他の心で対応したいと思っています。皆さんも講話やスピーチをすれば大変勉強になるので、依頼されたら喜んで引き受けていただきたいと思います。私は、若いときに母には大変迷惑をかけました。毎朝仏前で手を合わせて謝っています。」

本日の講話は、平松 健男 氏です。テーマは「輝く人生を送るための人間力の向上」です。


【平松 健男 氏のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 幹事 広報委員長
三菱自動車乗用車開発本部技師長を退任(2001年)
ジヤトコ(株)にて、ATの先行開発、技術者教育(創造力開発講座)を主宰
法政大学機械工学科非常勤講師を歴任
平松技術アドバイザー事務所(代表)を創立。各種技術援助、技術指導・相談
中学生の頃から、数物系を好み、将来、研究職を目指した。

「輝ける技術者とは、艱難にぶつかっても夢を持ち続け、専門に惑わされず、常に真理を探究することを旨とする科学者のことだと思います。そのためには、自らの財を積むことより、清貧に甘んじることが大切で、それでこそ、真に庶民が必要とする製品の開発が可能となると思います。利益は社会に還元するべきですし、低レベルの作業にも全力を注ぐことで、人間関係も改善され、いい仕事ができる素地ができると思うのです。短期で利益の出る製品より、20年先50年先を考えた技術の開発を心掛け、他社が真似のできない技術を開発するべきです。そして、惜しげもなく他社に技術供与することで、社会還元するべきです。究極的には、重要技術の特許は早めに開放する(報酬なし)べきですし、その方がその技術を世界中に早く広め、技術開発を促進し、人類に貢献することになります。」

「技術者を教育する際、既存の論文や既存の製品を教材とするようなことはせず、その分野で専門家が不可能と思っている難題を与えて本人が解決するよう仕向け、実際に不可能な場合は、あらん限りの援助をしながら共同で解を見つけるような教育をすれば、その人は伸びて行きます。そのとき、決して諦めないことです。」

「技術のマニュアル化は、必要最小限にとどめるべきです。教科書の範囲を出ない技術では、他社を凌駕する技術・製品は決して開発できません。今までの教科書を書き換える程の技術を開発することです。」

「三菱自の駆動系の電子制御化は1980年ごろから開発を手がけました。その発端は、現在、各社が取り組んでいる全自動運転自動車の実現です。全自動化すれば、死亡事故は確実に減り、現在の1/10にはなるでしょう。しかも、コンボイ〈車間距離を超短縮し、連結状態)走行を導入すれば、道路の通過車両台数は、飛躍的に多く(現在の数倍)なります。」

「三菱自は、最近もユーザの信頼を根底から損なう不祥事を起こしました。その根は深く、企業理念に『社員を大切に』という概念が無いことに起因するような気がします。『大切なお客様』、『お客様が喜ぶ車』、『技術のこだわり』などの理念はあっても、『従業員を大切にしよう』という理念が抜けていれば、今後とも不祥事を繰り返すのではないかと心配です。他社に依存せず、運命を共にしている社員をもっと大切にして立ち直って欲しいと願います。

集合写真を撮り、場所を移して1コインの美味しい朝食を頂きながら有効な話合いができました。(平松 健男記)

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