2016年10月27日木曜日

~夫婦愛和=小さな積み重ねが運命をも変える=夫の倫理/妻の倫理~大森 猛、大森 康子

20161022

日が短くなり、朝5時ではまだ真っ暗です。今朝は一番の冷え込みとなり、富士山にも初冠雪がありました。前日が真夏日であっただけに震え上がりました。昔から初冠雪があると、それ以降の台風の襲来はなくなると言われています。

上空のジェット気流が、日本列島の南側に南下し、寒気が日本列島を覆うとともに、南方の台風は、中国大陸に上陸し、北方の台風は、ジェット気流に乗って、列島の南側を通過するかになり、日本列島には来ません。

それにしても、炭酸ガス濃度の同じ南半球は殆ど温暖化しておらず、南極はむしろ寒冷化しているとの実測値(NASA情報)もあります。地球温暖化の原因を炭酸ガスとしている限り、北半球だけが強度に温暖化する現象は来年以降も続くでしょう。

 役員朝礼を終え、6時半丁度にMSが始まります。

最初に、松谷会長の会長スピーチです。

「本日は、第四地区長の大森氏ご夫婦をお迎えし、夫婦愛和のポイントについて講話を伺います。私も夫婦でMSに参加することを最終目的にしていますので、内容をじっくりお聞きし、できることから実行したいと思います。

先日、歯医者に行き、神経を抜いて貰いました。今までの経験でそのような治療の際には、必ず沁みて痛い思いをしましたので、覚悟していました。よく考えてみると、自分の不適当な歯磨きが引き金になって虫歯になったのであって、『これを治療して頂くということは感謝するべきこと』との思いで、『ありがとう』と心の中で称えていると、不思議に沁みることなく痛みもありませんでした。皆さんも『ありがとう』の精神でことに当たっていただきたいと思います。」

次は、熊坂 節子 会員の会員スピ-チです。


「2月に脳梗塞で父が倒れました。今のリハビリ技術はすごく、寝たきり状態でも、足を前に出させ、歩かせる練習をすると、歩いたような感じに見えます。これを見て、私の母親は、父が今後とも改善しいくという希望を持ちますが、脳の破壊は決定的で、状態は変わりません。

7か月弱入院し、最後はチュ-ブだけで生きていました。しかし、亡くなる前の10日間ほど、自宅で飲まず食わずの状態でも生きていてくれました。お陰で、心の整理がついたので、父には大変感謝しています。」

いよいよ、大森ご夫妻の講話です。


【大森 氏のプロフィール】
神奈川県倫理法人会 第四地区長
 (一社)倫理研究所 法人レクチャラー
カナコム神奈川電設() 相談役

「何年か前の講話で蓮見先生に『夫婦は同じ部屋に同じ布団で寝なさい』と聞いたことがあります。

私たち夫婦は、毎朝、ハグをして、『今日もよろしくお願いします』と声をかけ合っています。健康維持のために毎日50回している腿上げは、『ありがとうございます(10)』と言いながら腿を10回ずつ持ち上げると楽にできます。」

「夢が叶って66歳の時、アメリカの『ル-ト66』を夫婦で走ったことが自信になりました」「4年前倫理の会が伊勢であり、バイクでそこへ向いましたが、途中の高速道路で大型トラックと接触し、転倒しました」「妻の無事を確かめ、すぐに謝りました。妻は尻餅をつき、私は柔道をしていたので受け身の体勢で2、3回転したため、腕の擦り傷以外無事でした」「その後、すぐに病院で検査しましたが、問題なかったので、病院近くのバイクのレンタル屋で、妻の承諾を得てバイクを借り、再び伊勢の倫理の会へ向かいました」

奥様の 大森 康子 氏のお話。

「事故があったとき、もっと素直になればよかったと思いました。また、主人から謝られたとき『命があってよかった』と思いました。『バイクを借りて伊勢に行っていいですか』と聞かれたとき、『いいですよ』と答えました。『こわい』等の気持ちは一切ありませんでした。」
「主人が大がかりな手術をすると決まったときに、これからもバイクに乗り続けていられるかわからなかったので、最初で最後になるかもしれないという思いで一緒に『ル-ト66』を走ることにしたのです。」

最後の締めのお話をご主人の大森 氏から、
「栞の15条の信成万事に『うれえるの反対は、喜ぶことである。希望にもえること、信ずることである。喜びより発して、信に帰る。愛は信より発する光であり、熱である。人生は信によって成る。乱れは信の欠けたことからおこる』とあります。これを糧に毎日過ごしています。起きてしまったことを憂えず、これから何ができるか考えながら生きていきたいものです。栞は人生のマニュアル。これからも、二人で17か条を勉強していきたいと思います」
 

 その後集合写真を撮り、オリーブの木で朝食を頂きました。お二人で『家庭倫理の会』でも毎朝勉強されており、倫理一筋のお姿には敬服します。

その後、恒例の人力車で鎌倉駅に向かわれました。(高田 桃子、平松 健男 記)

2016年10月19日水曜日

~明朗は活力の源泉~山下 幸平 (一社)倫理研究所 研修部 研究員

20161011

すっかり秋めいてきました。それでも、まだ東シナ海の海面温度は27℃以上と高温のため、台風が成長する条件が整っています。富士山頂の冠雪もまだのようです。地球が狂ってきたと思わざるを得ません。

6時過ぎには殆どの役員が由比ヶ浜公会堂に集合、いつものように緊張感を持って、役員朝礼をきびきびと実施しました。

先ず、松谷 会長の会長スピ-チです。
「昨晩の倫理経営基礎講座で、『モーニングセミナーの目的は、自らの革新とリーダーの育成であること』を再認識しました。」

1114()のイブニングセミナーでは、ミャンマーのへき地医療で頑張っておられる名知仁子会員の講話があります。多くのホットゲストをお誘いし、入会に繋げて行きたいと思います。」

次は、清水克規 モーニングセミナー委員長 の会員スピーチです。

「最近運動不足と食べ過ぎとで体重が5kgも増えてしまいました。若いときから山歩きを趣味としていました。1週間ほど前に、足腰の訓練の積りで箱根の山に一人で出かけました。途中で昼食を摂り、歩こうして立ち上がろうとすると、急に腰が痛くなって歩けません。一人旅で人にも会えず、慌てました。歩けないほどの痛みの中やっと根府川駅まで辿り着き、九死に一生の思いをしました。日頃からの運動の大切さを痛いほど感じました。栞の第7条の通り、心の不自然さを映しているような気がしました。健康第一ですね。」

本日の講話は、(一社)倫理研究所 研修部 研究員 山下 幸平 氏です。テーマは「明朗は活力の源泉」です。

「栞の3条36ペ-ジには、『各人の運命は各人の手中にあり』としています。従って境遇も、予め、そうした定めが決まっていて、その中に入っていくのではなく、その人の心の通りに、境遇が変わるのです。」

「明朗、喜働、愛和の図を描くと三角形の関係になります。愛和、喜働は、右辺か左辺のどちらかにありますが、明朗は、必ず底辺にあります。」

「明朗を敏雄先生は『空』、『無』であるとも表現しています。無とは、0ではなくこだわりのない世界。無の心で接することにより愛和が生まれます。無条件の状態で、人を受け入れるから愛和が生まれるのです」
 
「自らの心を空っぽにして、自らの仕事に打ち込む。リ-ダーが明朗にすることで、職場、家庭が変わってきます」
集合写真を撮り、場所を移して1コインの美味しい朝食を頂きながら有効な話合いができました。その後、山下氏は、鎌倫恒例の人力車で、秋晴れの中、鎌倉駅とを往復されました。
(平松 健男、高田桃子 記)
 

2016年10月13日木曜日

名知仁子氏のイブニングセミナーのお知らせ(鎌倉朝日新聞社より転載)

 「いざ、鎌倉!」40 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!

東京の台所ともいえる『築地市場』の移転先豊洲で、思わぬ問題が浮上しています。 常日頃から「食の安全」には厳しい目を向けていたはずの日本人が、何か軌道をはずし始めているような危機感を覚えます。それは多分「食に対する緊張感の欠如」から来ているのではないでしょうか?! 世界のどこかで、今も飢えで命を落としていく子供たちがいます。日常の暮らしでさえも衛生面が脅かされ、安心して飲み水さえも飲めない人々がいます。私達は、今一度「命の尊さ」を本気で考える岐路に立つべきではないのかと思うのです。 是非皆様にご紹介したい日本人の女性医師がいます。 「特定非営利活動法人ミャンマーファミリークリニックと菜園の会」代表である名知仁子氏です。


1963年新潟生まれ。1989年日本医科大学第一内科医局入局。1994年マザーテレサの本にあった「もしあなたの愛を誰かに与えられたらそれはあなたを豊かにする」という一節に感銘を受けると同時に、さまざまな問題に疑問を感じ、国際医療を志す。
2002年国境なき医師団の登録を経て、海外医療援助活動に初参加。2008年医療を受けられないままミャンマーに暮らす人々のために医療クリニックと菜園をつくり、自立循環型の援助を提供できるよう単独で任意団体「ミャンマークリニック菜園開設基金」を設立。2012年「ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会」が特定非営利活動法人として認定を受け、正式に発足。団体代表に就任し、現在に至っています。
名知仁子先生の講演会が開催されます。「命の現場」 で日々戦う名知先生の真実の講話を多くの方々と分かち合いたいと思います。 1114()18時半、鎌倉芸術館3階集会室。会費千円。懇親会別途2千円。

2016年10月12日水曜日

~輝く人生を送るための人間力の向上~平松 健男 平松技術アドバイザー事務所 代表、 鎌倉市倫理法人会 幹事

20161011

関東地方は暑さも峠を越え、一挙に涼しくなりました。しかし、南国では30℃の真夏日、北国では降雪という具合に、真夏と真冬が同居するという異常気象が続きます。寒冷前線が南下したこと、台風によって、温かい海面が冷たい海中と撹拌されて一挙に冷却されたことにより、今週は列島の大部分が最高気温25℃以下という結果になったのでしょう。

地球温暖化の第一原因は、気象庁の見解(2酸化炭素説)とは異なり、以下の①~③ではないかと思われます。

   海面は人為的活動による温排水により高温となり、軽比重であるのに対し、海中は低温で高比重なので、両者の撹拌は望めないこと

   経済活動の集中した領域の海面が異常に高温なのは、人為的に排出される大量の温排水が海洋に流出し、熱量絶対値としては小さくても、撹拌しないので、高温を維持、周辺の気候を温暖化すること。

   NASAの見解では、海面の高温化が顕著な地域は、北半球の人口密集地周辺海域であって、南半球の温暖化は緩やかで、南極はむしろ冷却化しているとし、気象庁の見解とは大きく乖離しています。

先ず、松谷 会長の会長スピ-チがありました。


「当社では、保険会社との電話の応対時、相手に丁寧に対応するようマニュアルを作成しました。しかし、若い社員で、その申し合わせが守られず、乱暴口調で対応する社員がいます。上司が何度言っても埒が明きません。以前、司会をして貰おうとすると、心臓がパクパクするという社員がいて、そのことで倫理指導を受けたとき、『あまり無理強いしない方が良い』ということになりました。その後も、司会ができないままでした。今回は、私が直接本人の話を聴かないといけないと思っています。」

次に、石渡 好之 相談役の会員スピーチです。


「私は74歳になり、日本人の一般的健康寿命70.11歳を過ぎました。平均寿命は80.75歳です。この歳になり、倫理の学びにより、自分なりの信念を持って生きていると思っています。色々な方から相談を受けても、利他の心で対応したいと思っています。皆さんも講話やスピーチをすれば大変勉強になるので、依頼されたら喜んで引き受けていただきたいと思います。私は、若いときに母には大変迷惑をかけました。毎朝仏前で手を合わせて謝っています。」

本日の講話は、平松 健男 氏です。テーマは「輝く人生を送るための人間力の向上」です。


【平松 健男 氏のプロフィール】
鎌倉市倫理法人会 幹事 広報委員長
三菱自動車乗用車開発本部技師長を退任(2001年)
ジヤトコ(株)にて、ATの先行開発、技術者教育(創造力開発講座)を主宰
法政大学機械工学科非常勤講師を歴任
平松技術アドバイザー事務所(代表)を創立。各種技術援助、技術指導・相談
中学生の頃から、数物系を好み、将来、研究職を目指した。

「輝ける技術者とは、艱難にぶつかっても夢を持ち続け、専門に惑わされず、常に真理を探究することを旨とする科学者のことだと思います。そのためには、自らの財を積むことより、清貧に甘んじることが大切で、それでこそ、真に庶民が必要とする製品の開発が可能となると思います。利益は社会に還元するべきですし、低レベルの作業にも全力を注ぐことで、人間関係も改善され、いい仕事ができる素地ができると思うのです。短期で利益の出る製品より、20年先50年先を考えた技術の開発を心掛け、他社が真似のできない技術を開発するべきです。そして、惜しげもなく他社に技術供与することで、社会還元するべきです。究極的には、重要技術の特許は早めに開放する(報酬なし)べきですし、その方がその技術を世界中に早く広め、技術開発を促進し、人類に貢献することになります。」

「技術者を教育する際、既存の論文や既存の製品を教材とするようなことはせず、その分野で専門家が不可能と思っている難題を与えて本人が解決するよう仕向け、実際に不可能な場合は、あらん限りの援助をしながら共同で解を見つけるような教育をすれば、その人は伸びて行きます。そのとき、決して諦めないことです。」

「技術のマニュアル化は、必要最小限にとどめるべきです。教科書の範囲を出ない技術では、他社を凌駕する技術・製品は決して開発できません。今までの教科書を書き換える程の技術を開発することです。」

「三菱自の駆動系の電子制御化は1980年ごろから開発を手がけました。その発端は、現在、各社が取り組んでいる全自動運転自動車の実現です。全自動化すれば、死亡事故は確実に減り、現在の1/10にはなるでしょう。しかも、コンボイ〈車間距離を超短縮し、連結状態)走行を導入すれば、道路の通過車両台数は、飛躍的に多く(現在の数倍)なります。」

「三菱自は、最近もユーザの信頼を根底から損なう不祥事を起こしました。その根は深く、企業理念に『社員を大切に』という概念が無いことに起因するような気がします。『大切なお客様』、『お客様が喜ぶ車』、『技術のこだわり』などの理念はあっても、『従業員を大切にしよう』という理念が抜けていれば、今後とも不祥事を繰り返すのではないかと心配です。他社に依存せず、運命を共にしている社員をもっと大切にして立ち直って欲しいと願います。

集合写真を撮り、場所を移して1コインの美味しい朝食を頂きながら有効な話合いができました。(平松 健男記)

2016年10月6日木曜日

~古事記の国に生き、仕事を通じて社会貢献を実践する~山田剛司 (一社)住まい選びコンシェルジュ協会 代表理事 鎌倉市倫理法人会 会員

平成28104

10月に入って最高温度が30℃を超し、日本近海の海面温度も30℃を超すという異常事態となり台風が大型化し日本に上陸するという大変な異常気象となりました。今後は益々この異常な海面温度の上昇⇒異常気象が加速するのではないかと心配です。
 
先ず、松谷会長の会長スピ-チがありました。

「先週の講話者山藤氏の講話を聴き、私も『妻先き』に徹しないといけないと肝に銘じました。家のことでは妻の思いを優先させたいと思います。そして、夫婦一緒に倫理を学んで行きたいと願っています。
次に、菅原 浩太 会員(一級建築士、建築設計事務所 代表)の会員スピーチです。

「父とは必ずしも良好な関係ではなかったけれど、父は24年前から病を患い、最近ではパーキンソン病になり、体重も8060kgに減るなど病状は悪化しています。最近、その父を強く叱責することがあり、それ以来父は委縮してしまいました。このことを強く反省し、父への感謝と余生をより良く過ごして貰えるようにしたいと思っています。」という決意表明がありました。

本日の講話は、鎌倉市倫理法人会 会員(一社)住まい選びコンシェルジュ協会 代表理事山田 剛司 氏です。テーマは「古事記の国に生き、仕事を通じて社会貢献を実践する」です。

「信州で生まれ育ち、少年時代、星空を眺めることが好きでした。大学では、緑地環境学を専攻し勉強するほか、環境省のレンジャ-(ごみ拾いなど、自然復活運動)をしたり、富士山頂で1ヵ月過ごしたり、東京から京都まで2週間かけて踏破しました。大学卒業後、官公庁の都市計画の部局で10年間勤務の後、資産運用会社で8年間働く中で、『経済なき道徳は寝言であり、道徳なき経済は悪である』という人間経済の本質を見極め、その後2011年の東日本大震災をきっかけに、社団法人を立ち上げました。」

「社団法人で余剰の利益が出たので、ウガンダの『元少年兵社会復帰支援』をしている団体に寄付し、今年の8月には現状を見るためにウガンダまで行きました。『同じ空を共有する兄弟よ、よく来てくれました』とウカンダの青年から歓迎の言葉を貰い、『日本に較べ、物は少ないが考える時間は沢山ある』、『幸せとは、自分が決めること』と聴かされました。物の豊かさがないからこそ、仲間で助け合いながら生きていることなど、ウガンダでは多くの気付きがありました。」
「年間3万人もの自殺者がいる日本人、笑いの少ない日本人は、これから、足るを知る、もっと楽しむことが大切ではないか」とのお話から、本当の幸せについて考えさせられました。どうもありがとうございました。
 
集合写真を撮り、場所を移して1コインの美味しい朝食を頂きながら話合うことができました。
(高田桃子記)