2015年8月26日水曜日


~日本の所作と心と倫理~尾上 博美 氏(座禅の会、8/25

夏恒例の行事として、7月の「海の家」と、8月の「座禅の会」があり、本日(8/25)は、北鎌倉駅直近の円覚寺でのMS開催です。

久し振りに涼しい朝を迎えました。5時半には、円覚寺帰源院に到着、清々しい境内には、数多くのリスが木々を巡って走り回っています。聞くところによると、生命力の強い外来種で、このままで行くと、日本の小動物の生存率は先細りとのこと。恐ろしいことになっているようです。

先ず、石渡会長のスピーチから始まりました。


 「鎌倫では、毎年9月の第一火曜日のMSに合わせて、万人幸福の栞の第一章から始まるようにしています。1365日は、52週+1日なので、どこかで火曜日が祝日になるときにMSを一回休めば、年間51(=17×3)回の開催となり、17章ある栞が丁度3回まわり、辻褄が合います。」

「今回、会長が変わることになりますが、会長が変わっても、『不連続の連続』という考え方で、鎌倫のスピリットはぶれずに連続していくと期待しています。私は、『モーニングセミナー委員長兼今日様』として、会長を援助していきたいと思っています。『今日様』とは、太陽のことで、日本では暖かく見守るという意味で使われているので、会長職を卒業した人を鎌倫では相談役ではなく、今日様と呼ぶことにします。従って、私は鎌倫の4代目今日様となります。」

「倫理は、実践を伴わなければいけないし、考えているより、素早く実践することが大事です。また、いい縁を得て、いい友人を持つことも重要です。私は会長職3年間でそれ以前の30年分の友人を持つことができました。自分を信じ、自分の信じる方向に向かってぶれずに進むこと。これからは、松谷会長を支えるために頑張りたい。」と結ばれました。

 次に、殿谷一成禅師(住職)による座禅の意味についてのお話がありました。


「座禅とは、インドのヨガの一種から生まれた座り方と言われています。背筋を真っ直ぐにし、呼吸を整え、顎を上げず、下腹部に力を入れ、少々前掲するようにして、腕や肩に余分な力が発生しないような座り方をします。目は半眼に開けます。このようにして5分程度座っていると、姿勢が崩れてくるので、座りなおします。」と言うことで、実際にしばらく同じ姿勢で座りましたが、崩れを修正する必要があることを実感しました。


いよいよ、新宿区倫理法人会の会員で、日本舞踊の師範でもあられる尾上 博美 氏から、日本舞踊の実演と、講話を頂きました。昨晩の3会長謝恩会の続きで、遠くから参加された方も多く、充実したセミナーとなりました。

【尾上 博美 氏のプロフィール】
株式会社 代表取締役 銀座三越、新宿伊勢丹などに出店
新宿区倫理法人会 会員
日本舞踊尾上流名取


「私の両親は、私の幼少時から日本舞踊やバレーに舞い上がっていました。私が学校でのことを話しても興味が無いようでしたので、自然に勉強の話はしなくなりました。日本舞踊は、なにかよく判らない存在でしたが、天からの波動が皆さんに行きますようにとの思いになったり、なんだか素敵な感覚になったりしたものです。何も判らなくても、感情が震えたりもしました。やがて、自分の中で自分をコントロールすること、自分をよく知ることのできる存在となりました。」


「カガミ(鏡)からガ(我)を抜くと、カミ(神)となります。我を抜けば、自分は神に近づくというものです(鏡に映っているのは、自分)。日本人は内向的な性格の人が多いと思います。また、日本語は母音が大切です(英語やドイツ語は子音重視)。従って、日本人は和を大切にします。体の中では頭、胸、腰が大事になります。鉢巻き、ブラジャ(胸巻き)、ショーツ(腰巻)が大切です。という訳で女性の下着を職業に選びました。
倫理によって、男性も女性も幸せになれば、プライベートがうまく行くことになり、→会社→日本→世界が上手く行くことになると信じています。」
ということで、ご自分で振付けされた素晴らしい日本舞踊が披露されました。


この後、集合写真を撮り、朝食を頂き、散会となりました。
平松 健男 記)

2015年8月25日火曜日


3会長の年季明けパーティ(8/2416:30~20:45)~


友好単会の関係を結んでいる横浜市戸塚区、新宿区、鎌倉市の3会長が、いずれも8月で退任することになりました。謝恩会を共同開催することになり、古民家のフレンチレストラン「久右衛門邸」で、“年季明けパーティ”と銘打って開催されました。 


オープニングでは、併設のチャーチで、クラシック主体のバイオリン演奏を聴きながらウェルカムドリンクを頂きました。その後、豪華なフランス料理を頂き、それぞれの会長が任期中に、どのようなことに注目し、どのように実行されたかなどが、披露され、参加者の感動を呼びました。
 
倫理活動の目的は、新たな日本を創生する人材を育成すること。その環境造りのためには、倫理の考え方を同じくする仲間の絆をより強固にする努力も必要であると感じました。また、活動自体が楽しくなければ、絆を強くすることはできません。そして、日々勉強するとともに、実践が伴っていることが、大切だと感じました。


 
9月から会長になられる予定の3名の方々からは、現会長の進めて来られた方向を更に進めること、色々な単会を訪問し、人との繋がりを大事にすることなど、心強い宣言がなされました。また、白木副会長からは、最近、重粒子線治療で前立腺癌(4プラスの診断)の細胞を全て駆逐し、今のところ癌細胞が完全に消失した経緯が発表され、出席者全員の拍手喝采を受けました。癌発見や重粒子線治療のタイミングが少しでも遅ければ、治療は覚束なかったと考えると、本当に救われたのだと思いました。その間、鎌倫会員の「ありがとうシャワー(ご本人に、一斉にありがとうを浴びせる)」をしてきた願いが通じたと思いました。       (平松 健男 記)
 

2015年8月18日火曜日

~潜在意識と倫理の教え~大久保 正剛 氏

鎌倉に近い藤沢で竜巻が発生し、大きな被害が出たとのこと、雷雲による異常豪雨や竜巻の破壊的な強風が、毎日のようにニュースとなります。昔の穏やかな気候が荒々しい気候に変貌しつつあります。気象庁の発表では、しばしば「大気が不安定」と表現されますが、曖昧な?表現のような気がします。竜巻には、以下の2種類があるようです。通常の竜巻は、強烈な上昇気流が原因で、真空状となった中心部の気流に外部から巻き込んでくる空気の高速旋回流です。もう一つがダウンバーストと称し、強烈な下降気流が地面にぶつかって半径方向に散乱する際に発生する破壊的な高速気流です。いずれも上空と地面との大気の温度差に起因する密度差が原因で、風速90m/sに達し、台風の最大風速50~60m/sより破壊力は大きいのです。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

「8月には、この3年間就任していた会長職を辞任しますが、その間、色々な単会を訪問し、人との繋がりを大事にしてきました。お蔭で、この3年間、色々な方といいお付き合いができたと思っています。鎌倫のモーニングセミナーの講師に相応しい方を次から次へとお呼びすることができ、また、鎌倫の中からも、多くのセミナー講師を派遣できるようになりました。『楽しくなければ倫理ではない』、『倫理は実践を伴わなければ本物ではない』などを旗印にやって来ました。そして、倫理を実践する本物の人材を育てる風土を鎌倫に醸成できてきたことを嬉しく思います。」
「大久保先生は、もう何度も講師としてお招きしてきました。先生のお話は明るく、本物のお話をして頂けると思います。」

次は、高田桃子会員の会員スピーチです。

「私は、最近パソコンが欲しいと願っていました。ある時、田谷事務長と電車でご一緒した際、『1カ月先程度までのMS案内・宣伝パンフレットの編集をして欲しい。』と、依頼があり、そのときパソコンがあればと話したところ、田谷さんから川戸さんに、安いパソコンを探して欲しいと頼んで頂いたようで、結果的には無料でパソコンを頂くことになりました。倫理法人会に入るといいことがあるものですね。」と、嬉しそうに話されました。

いよいよ大久保氏の講話です。

【大久保 正剛 氏のプロフィール】
川崎市南倫理法人会 専任幹事
ハッピーライフ研究所 所長
昭和29年 東京生まれ
昭和52年 慶應義塾大学 商学部卒業
昭和52年 日本興亜損害保険株式入社
平成21年 ハッピーライフ研究所設立

「6年前に損保会社を辞し、ハッピーライフ研究所を設立しました。自営業なので、朝起きの必要もなくなり、早朝ミーティングを実施している倫理法人会に入りました。万人幸福の栞17ヶ条には、それまでに私が経験したことが網羅されていました。病気をもプラス志向に捉え、心構えを変えれば、人生が変わるとも書いてあり、その通りだと思います。『人生は神の演劇』であり、『主役は己自身である』と、自分の心の持ち方如何で、幸せにも、不幸にもなります。上手く行かない場合、己を空しくし、自分を捧げることで、本当の幸福がやってくるというものです。不平不満、我儘を避け、宇宙の法則に従い、本を忘れず(両親と完全に和解する)、憎しみ悲しみを捨てられれば、幸福になれるというものです。」
「天地万物を創造された神の存在を信じ、祈る心があれば、神に全てをお任せするという境地になり、どのようなことがあっても安心していられるということになります。栞を隅々まで読めば、以上のことが書かれていると思います。ただ、所々に散在しているため、分かりにくいので、集中して記載した方が良いと思います。」

この後、オリーブの木で安くて美味しい朝食を頂きながら、大久保氏の新鮮な切り口に、皆さん感動を憶えつつ、感想を述べ合いました。
(平松 健男 記)

2015年8月12日水曜日

8月11日(火) 鎌倉市倫理法人会経営者モーニングセミナー


 
~商道を学ぶ~宇都 進一郎

猛暑が一息ついたとは言え、少し歩いただけでも吹き出る汗、この夏、熱中症で亡くなられた方が1万人を超えたとか、死亡者の大部分は、お年寄りと幼児という弱い存在に集中しているようで、痛ましい限りです。

 

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。
 
 

 

「倫理法人会の存在意義としては、日本を創生する若い人材を育成すること、そして、倫理を必要とする人の受け皿となることだと思います。私は、街中で体の不自由な方に出会ったとき、躊躇なくお手伝いすることにしています。その際、先方がして欲しいこと、して欲しくないことは何かをよく考えて行動することが重要と考えています。それでなくても、健常者から、色々な場面で邪魔者扱いされ、虐げられている方々です。倫理的な扱いを受けてしかるべき弱者に優しい世の中でありたいものです。」

 

次に、会員スピーチに代えて、神奈川県倫理法人会の会長を8月で退任される川内会長からご挨拶を頂きました。
 
 

「鎌倫には、素晴らしい環境の中で、多くの素晴らしい人材がいらっしゃることを嬉しく思います。この勢いで、100社を目指して今後とも頑張っていただきたいと願っています。私は、今後も組織を連携するための役目を担って行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。」

 

いよいよ、宇都 進一郎 氏の講話です。テーマは、「商道を学ぶ」です。
 

 

【宇都 進一郎 氏のプロフィール】

(一社)倫理研究所 名誉研究員

 

「昔から、『商法(商いの方法)は変わっても、商道(商いの心)は不変である。』と言われるように、流行は短期で移り変わっても、その中に脈々と受け継がれている心を変えてはいけません。日本には永続きしている老舗が多いですが、ぶれない商道こそが、その商売を長続きさせる秘訣であると思います。

倫理法人会の歴史を辿ると、昭和55年(1980年)、千葉県に第1号の倫理法人会が誕生し、以来全国的に広まっていきました。そして、古代からの日本文化に立脚した倫理運動が、ブラジル、中国、台湾、東南アジアなど、世界に羽ばたこうとしています。特に重要なことは、日本古来の『譲り合いの精神』です。世界平和の実現に向けて、その地道な運動が世界中に広まっていくことを望んでいます。」

「倫理は順序が大切です。例えば、塩水は、塩に水を混ぜ合わすのであって、水中に塩を入れてかき混ぜた水塩では、貝などの生き物が生きていけないことがあります。そして、倫理で最も大切なものは、夫婦道です。夫が先、妻があとという順序も大切です。」

この後、『商道』に関するポイントについて、お話がありました。

        商売で得た利益を国に還元するために、商売に励むこと

        利益を国に奉仕することもいいが、店を太らすことが国への奉仕になる

        妻の至らぬ所を責めるより、自分が許す心を養うように

        自分を国の宝と自覚し、泰然自若として軽はずみなことはしないこと

        人を羨まず、自分を励まして実行するべし

        真心のこもった天職こそ、真に国家の役に立つ

        天や人を恨まず、楽しく素晴らしい生き方を

        自分の進退、常日頃の振る舞いは、謙虚・誠実であるべき

 

最後に、実践の要諦として、『即行、基を大切に、繰り返し実行』を強調されました。

この後、オリーブの木で朝食を頂きながら、第2MSとも言える、充実した皆さんの感想がありました。
 
 

この後、宇都 氏は恒例の人力車で鎌倉駅を往復されました。
 
 

平松 健男 記)

2015年8月6日木曜日


~次年度課長職を受けて~松谷

~難問を糧として~平松 健男

最高気温が関西では39度以上、関東でも軒並み35度以上と言う酷暑を迎え、熱中症で亡くなられるお年寄りが、めっきり増えています。老人になると、気温に対する感度が鈍くなり、どんなに暑くても冷房などは要らないと主張する老人が多いとか。気づいたときには既に帰らぬ人になってしまう熱中症には、備えを怠らず、十分気を付けたいものです。

 
 
 
 

 

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

 

「私は、鎌倫会長職を3年間引き受けてきました。倫理法人会の会長職とは、会員の皆さんのご協力なしには務まらない大変な仕事でした。自分一人の力ではどうにもならず、多くの会員の方々のお支えで、乗り切って来られたこと、そして皆さんから多くのことを学んだことに感謝します。」

「鎌倫のコンセプトは、日本創成のために役立つ人材の育成と信じてやってきました。その面で、少しはお役に立ったと思います。会員増にも努力してきましたが、新入会員が、その後継続的に会員として育って貰えるかが鍵です。そのためには、鎌倫に所属していること自体が楽しく、そして自らが成長していると実感できることが重要です。今後はモーニングセミナー委員長として、お役に立ちたいと思っています・」

 

本日は、講師二人による講話です。最初に、次年度の会長に就任予定の松谷 専任幹事です。テーマは、「次年度会長職を受けて」です。

 

【松谷 氏のプロフィール】

鎌倉市倫理法人会 専任幹事

()マツヤ 代表取締役

「石渡会長から、次年度の会長を引き受けて欲しいと言われたのは、13か月前でした。鎌倫の方針『日本創成の人材を育成する』を受け継ぎ、人材の育成に精一杯努力する積りです。ただ、私は、仕事を一人で抱え込む習性があり、人材を育成するには、その習性を改め、皆に仕事を任せることが必要だと思っています。父が55年前に現在の会社を創業し、一時はガソリンスタンド6か所にまでなりましたが、私が引き継いでから、不況もあって縮小しました。私が大卒後、商社に勤め、卸の仕事を3年間修業しました。最近になって、新たな仕事として、レッカー車を購入しました。その仕事で利益を上げるべく努力中で、会長の仕事との両立を図らねばなりません。その件で倫理指導を受けたところ、『仕事を全部一人で抱えるのは無理なので、倫理経営をすることで腹をくくること』とのご意見でした。社員や法人会の会員を信じて、仕事の大部分をお任せすることで解決しようと思っています。会員の皆さんには、来年までに会員70社を目指して頑張っていただきたいと思います。結果的に成功すればどんな道(手法)でもいいけれど、倫理は太くて確実な道だと思います。」

 

次は、広報委員長の平松 健男 氏で、テーマは「難問を糧として」です。

【平松健男 氏のプロフィール】

鎌倉市倫理法人会 広報委員長

技術アドバイザーとして、専門の自動車関係以外にもあらゆる工学系相談に応じる

 

74歳の平松氏は、子供の頃から物理・数学に特別の興味を抱き、大学では理学部を希望していたが、学問の実現性を重視して工学系に進む。

自動車会社に就職後は、駆動系分野で千件近くの特許を出願、その分野での最先端の技術を数多く開発。

しかし、特許権を主張すれば、その技術領域の世界的な開発を鈍化させることを憂慮、晩年には、特許権確保より、論文などでの公表を優先させるという手法(トヨタが水素燃料車の特許を公開したのと同様概念)を選択。

 

「私は、世の中の不思議現象の解明や、有用なメカニズムの発明などに異常な興味を示してきました。地球温暖化の真の原因の追求法、地球の自転エネルギの取り出し法と発電法など、世界的な課題解決の可能性のある難問に取組み中です。」

「倫理の本質は、『自己犠牲の伴う愛』と、『赦し』であり、大量殺りく兵器が出現した現代に、自己利益や国益を国際紛争の判断基準とすれば、残念ながら人類の滅亡は回避できないでしょう。仮想敵を力で封じ込めれば、いずれこちらが滅ぶことは明らかです。」

 

セミナー終了後は、オリーブの木に移動しての朝食です。皆さんからは、次期会長の松谷氏に対する温かい励ましの言葉がありました。

平松 健男 記)