2015年6月30日火曜日


仕事への取り組み方~心を変える   大倉

雨が降るとの予報が、1日刻みで後へ後へとずれています。エルニーニョ現象に引きずられて太平洋高気圧の勢力が弱くなり、梅雨前線を北に押し上げる力が足りないようです。その代りに、東北地方と九州地方には例年にない大雨が降り続いています。この様なときには、梅雨明けが遅れ、梅雨明けのときには、関東、北海道などが豪雨となる場合が多く、心配です。

本日の講師は、(一社)倫理研究所法人レクチャラー、さいたま市南区倫理法人会の相談役 大倉 氏。大倉 氏は現役の弁護士さん(大倉浩法律事務所の所長)で映画大好き、踊り大好きでユーモア溢れる方です

石渡会長の3分間スピーチが始まりました。

「私はぶれないことを自負しています。そのため、断酒、朝起き、一人朝礼などを実行し続けています。名知さんへの寄付にも、責任があるとの思いで、色々な方にお願いしています。実践力が重要で、それを援助してくれる友達も大切です。鎌倉は日本一の倫理法人会を目指しましょう。初めて訪問される方にとって、安心で居心地の良い場でありたいと思います。」

次は、河村 善史 氏による3分間の会員スピーチです。

「私は陶芸を職業としています。焼き物(陶器)は、土が命です。土に力を感じます。この陶器は、青白くなっていますが、うわ薬が出ているからだと思います。元々、陶器は応用美術の領域に入るもので、例えば、中に入っている花を生けたときに映えるようなものであるべきと思っています。従って、あまり自己表現は強くせず、主役を譲るべきものと思っています。」

いよいよ、大倉 氏のスピーチです。

「私は歌と踊りが趣味です。映画や演劇も大好きです。韓国ドラマも大好きで、韓国との民間交流にも力を入れています。貧しさに耐えている人、頑張って生きている人に接すると、演劇であってもその配役に入り込み、涙することもあります。俳優としては、原節子(鎌倉在住、95歳)、映画監督としては黒澤明が好きです。」
「生きる上で、人に喜んで貰うことが大切で、自己実現を図ることも重要です。日本では年間約3万人が自殺しています。自殺者の心が変われば、運命も変わり、自殺が防げると思えば、心の勉強が大切だと思います。そのためには、初心を大切にすることです。朝の学び、感謝、素直、笑顔、そして良い出会いが大切です。」

最後に、『一人でも多くの命を救いたい』ということで、家庭環境の悪化から自暴自棄になろうとした小学5年生を見事に立ち直らせ、生涯の恩人と言わしめた教師の話があり、一同、目頭を熱くしました。

この後、オリーブの木で安くて美味しい朝食を頂きがら、一人130秒で感想を述べ合いました。今後とも大倉氏の講話を聴きたいという意見が多くありました。
 
その後、恒例の人力車でホテルまでお送りしました。

(平松 健男 記)

2015年6月23日火曜日


~倫理を正しく学ぶ~蓮実 利勝

昼間の時間が最長となる夏至を迎えました。太陽光を目一杯受ける北半球では、本来この日に気温が最高になると思われますが、最高気温はほぼ1カ月遅れでやってきます。冬至も最低気温は1カ月遅れです。1カ月遅れの原因は、海洋が大きな熱容量を持ち、しかも、海水が上下に撹拌されることにあります。九州地方や東北地方は大雨に見舞われましたが、ここ湘南地域は穏やかな梅雨に終始しそうです。鎌倉では、紫陽花が真っ盛り、観光に訪れる人の波で土日の鎌倉は超混雑です。


本日の講師は、(一社)倫理研究所 参事 法人アドバイザーの蓮実 利勝 氏です。

石渡会長の3分間スピーチが始まりました。

「毎朝、私は一人朝礼を実行しています。仏前で般若心経を称え、過去の反省(後始末)と将来(今日・明日)の計画などをご先祖様に報告しています。ほぼ40分程度かかりますが、嘘はつけず、実行が伴わなければ意味がないので、大変です。MSに毎回出席する理由は、自分の心が弱いからだと思っています。弱い心を奮い立たせるため、良き先輩の講話を聴いているのです。今日は蓮実先生の講話です。蓮実先生の講話を聴いていると、じわじわっと効いてきます。」

次に清水 克則 会員の3分間スピーチです。


「年老いたお婆さんが、ゴミ出しをしていたのを見て、私の息子はそれを率先して手伝いました。自分が思うことを素直に実行に移す勇気を持っている息子に感心しました。最近、MS開始前に、公民館の外で来会者の案内をしています。そのとき、見知らぬ人にも挨拶をしています。最初は、不思議そうな目で見られることもありましたが、最近では、笑顔で返してくれる人、会話に発展する人も多くなりました。良いと思うことは勇気をもって実行したいものです。」

いよいよ、蓮実 利勝 氏の講話です。


40分の一人朝礼をしていると、自分の何かが見えてきます。倫理指導とは、指導する側が自分の意見を押し付けるのではなく、指導される側が、自ら気づくように仕向けることです。自分で気づくこと(内観法)、自分が決心して誓い、その決意に従って、突き進むことが大事です。自分を中心とする縦の関係【宇宙、神仏(幽界)、親、自分、子供(顕界)】を大切にするべきです。神仏に祈るときには、自分だけのご利益を願うより、誓いの成就を願うべきです。」

「戦後教育には、倫理・道徳が欠けていると思います。倫理・道徳の教育は小さい頃から始めることが重要です。縦の関係が軽んじられてしまい、統制が取れなくなっています。企業にとっても、人の教育が重要でしょう。会社が破綻しそうになっても、社員が教育されていたなら、破綻は回避できると思います。」

バングラディシュのダッカ大学が倫理の導入をしようとしています。きっかけは、万人幸福の栞が、イスラムの教えに合致するということです。倫理は、本物の宗教に受け入れられるという意味でも、宗教であると言っても良いと思います。」
「事業不振の根本原因は、相手を責める気持ち・赦さない気持ちだと思います。たとえ、借金を踏み倒されても、それを赦すことができれば、結果的に3倍にもなって帰ってくるものです。」


この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きがら、一人1分で感想を述べ合いました。その後、数名の会員が倫理指導を受けました。(平松 健男 記)

2015年6月16日火曜日


~今、求められる国際人としてのマナー~吉門 憲宏

九州地方に豪雨をもたらした梅雨前線が、関東地方では竜巻となって猛威を振るいました。竜巻は、激しい上昇気流が原因で発生し、渦の規模(半径)が小さいために超高速渦流れとなり、風速は90m/sにも達します。
台風の場合は、渦の規模(半径)が大きいので、竜巻よりトータルエネルギーは大きくても、風速は50m/s程度にしかならず、局部的な破壊力は竜巻が勝ります。
激しい上昇気流の発生原は、地上の高温(暖気)と上空の低温(寒気)との組合せです。地上と高空との温度差が大きいと、竜巻の中心にある地上の暖気(密度小)が上昇を開始し、中心部が真空状態となり、周辺の寒気が上空から地上に向かって吹き降ろし、中心部に向かって集められます。地球の自転の影響で、自転方向に激しい渦流れを発生させ、それが竜巻の眼となります。
海の近くでは、スポット的な暖気が発生しにくいので、竜巻は発生しにくいのですが、ヒートアイランド現象の激しい内陸(太陽光発電用黒色パネルなど、太陽光を吸収する発熱体が、上昇気流の引き金になり得る?)では竜巻の危険は増します。雨降りという天気予測が外れ、朝からどんよりとした曇りの天候です。


本日の講師は、マナーズ・コンサルタントとして、各地で公演活動をされている吉門 憲宏 氏です。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

「昨晩、テレビ東京で、鎌倫の会員である名知さんの講演がありました。ミャンマーの医療、衛生面の向上に活躍されている名知仁子さんを皆さんで応援したいと思います。この活動が全国から支援される活動に広げたいと思います。鎌倫には、優秀な倫理実践者が沢山いて、その中の多くが地道な活動をされていることを嬉しく思います。何事も本を忘れないこと。親孝行し、恩人を忘れないことなど、倫理の活動は自分の周辺にあるということを忘れないで頂きたいと思います。」

次は、吉門 憲宏 氏の講話です。


【吉門 憲宏 のプロフィール】
マナーズ・コンサルタントを主宰し、各地で公演
1969年国際線客室乗務員として日本航空に入社、

「日航入社当初に受けた6ヶ月の教育訓練は、苦しかった反面、自分を変えてくれました。当時は360/$の時代でしたので、国際線に乗っているのは殆どが外国人でした。振り返って考えると、このことが、その後の私の人生の土台を作ってくれた、と思います。」

「最初のフライトは、ホノルル経由ロス行きでした。夜間に、ホノルルの浜を散策したとき、今にも自殺でもしそうな米兵に遭い、話をしました。彼はベトナム戦争のための傭兵でした。戦争の恐ろしさを肌で感じました。また、アメリカのあるホテルで著名な男優とエレベータに乗り合わせたところ、気軽に目を見ながら『お元気ですか?』と声をかけられ、びっくりしました。しかし、アメリカ人は、有名人であろうとなかろうと、見ず知らずの人にもそのような挨拶をすることは、当たり前だったのです。日本人が見知らぬ人を、自分とは無関係な人と感じているのに対し、彼らは、初対面の人を『愛と友情を育む可能性のある人』とみなしているのです。日本人とは、真逆な受け取り方です。日本人のコミュニケーション能力の無さは、大いに反省するべきです。日本人の多くは『対人恐怖症』であるのに対し、米国人の殆どは『対神(じん)恐怖症』ではあっても、『対人恐怖症』ではないようです。」

「日本人は暗黙の了解『以心伝心』の考え方ですが、これは甘えだと思いますし、外国人には通じません。意思表示を明確にすることは重要なことです。そうでなければ、日本人は不可解と受け止められてしまいます。このようなコミュニケーション不足では、損をするでしょう。才能のある人が表面には出て来ない日本。独特の素晴らしい文化と人間性を持っていながら、不可解で損する日本人から決別するべきです。」

コミュニケーション能力の不足の原因は、日本人の特性によるものが多く、外国と付き合うには、修正が必要だと痛感しました。ただ、外国語が自由に使えない会話力の無さ、自己主張することにためらいを感じる風潮、教育の場面で堂々と自己主張する訓練がなされていなかったことなど、修正するには、少々の時間が必要とも感じました。

「日本人の中には、飛行機に乗って、隣の席の人に挨拶もしない人が多い。もっと、積極的にコミュニケーションを取り、世界で通用する日本人にならなければいけない。握手する際に、日本人は何度もお辞儀をしながら握手するが、親愛の情を込めた目で相手を見て握手する西洋流の方が理に叶っていると思います。握手は瞬間芸です。美しく、品位・品格が一級のマナーでありたいものです。」 

今朝、久し振りに白木大五郎副会長が九州での重粒子線治療を終えて、鎌倫のセミナーに参加されました。この治療で、ほぼ完璧に前立腺の癌細胞を死滅させたとのこと。副作用も殆どなく、蘇られたことに出席者一同で感謝し、祝福しました。


この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きがら、一人2分で感想を述べ合いました。その後、吉門 氏は、鎌倫恒例の人力車でオリーブとホテルを往復されました。


 (平松 健男 記)

2015年6月9日火曜日


~今ここ この一瞬を生きる~光野 眞理

昨日から梅雨入りとなりました。今朝の雨は最近になく本降りで、ズボンの裾を濡らしながら、由比ヶ浜公会堂を目指します。本降りの雨は恵みの雨でもあります。暑さが一休みし、いつもの季節に戻ったようです。

本日の講師は、新宿区倫理法人会会員の光野 眞理 氏です。

石渡会長の3分間スピーチが始まりました。

「倫理は実践を伴わなければ意味がありません。鎌倫には、優秀な倫理実践者が沢山います。ミャンマーの医療、衛生面の向上に活躍されている名知仁子さんもその一人で、6/15()午後8時からテレビ東京で移動診療活動状況について紹介がありますので、皆さん是非ご覧ください。また、木村由利子さんは、若者の更生に向けて指導する保護司をされていて、素晴らしい成果を挙げておられます。それぞれの分野で、利他の精神で取り組めば、良い成果が得られると信じます。大体の人は、いつの間にか自分と波長の合う人と親しくなり、行動を共にします。テレビの送信側と受信側とで周波数が合うことによって、映像や音声が送れるようになっていることと同じですね。皆さんも波長の合う人と心を通わせながらお付合いすればいいと思います。ただ、常に勉強して自己革新を図ることが大事だと思います。」

次は、梅ヶ辻弘子会員の3分間スピーチです。
「私は朝起き実践と活力朝礼を実践していますが、最近、富士研で特別な経験をしました。朝5時に起床し、実習・勉強をしました。素晴らしい建物と庭に囲まれた研修所で、ある女性は、滝に打たれた後、みそぎを受けたように別人になりました。それを目の当たりにして、私は目頭が熱くなり、泣けました。私の心も入れ替わったのです。倫理に入って実践すれば、変わることができると考えています。」

いよいよ光野 眞理 の講話です。

【光野 眞理 のプロフィール】
新宿区倫理法人会 会員
LoveSounds 代表

最初に、持参のエレクトーンの伴奏でご自身が作曲された「今日一日喜んで働きます。」の曲を弾かれました。その後ショパンのピアノ曲を弾かれた。タッチの素晴らしさ、音色の素晴らしさにうっとり!! その後、万人幸福の栞十七ヶ条に光野氏が新たにメロディをつけられた「倫理(みち)」と題する曲を唄われました。新宿区倫理法人会では、光野氏を、目標達成記念ミュージカルの音楽担当とされ、作曲を任されたとのこと。これらの曲は、聴く人の心を打つ名曲だと思いました。

「私は、難産の上に誕生したので、両親も大変心配しました。両親は心配の余り、幼少期に、私を男の子のように育てたようです。そのことで、両親に反発、10代で東京に出て、武蔵野音大に入学しました。しかし、夢に描いていた音楽たっぷりの環境は、必ずしも心から満足できるものではありませんでした。コンクールへの出場に価値を見出すより、音楽を通して、聴衆との心の会話に重点を置きたいと思うようになりました。倫理法人会への入会は、この思いに拍車をかけました。」

音楽性の高い曲を作曲され、美しい声で心を込めて唄われる歌を聴きながら、私たちはかけがえのないひと時を共有できたと感じました。

この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、一人2分で感想を述べ合いました。その後、光野 氏は、鎌倫恒例の人力車でオリーブとホテルを往復されました。
 

 (平松 健男 記)

2015年6月2日火曜日


~人生浪花節~林 達夫

いよいよ6月に入り、日の出時刻も4時半になりました。4時半に起きてカーテンを開けると、明るい朝日が飛び込んできます。この明るさで、体内時計にスイッチが入り、爽やかな朝起きを感じます。始発電車に乗っていざ鎌倉へ!

今日のモーニングセミナーの講師は、渋谷区中央倫理法人会会員の林 達夫 氏です。

最初に石渡会長の3分間スピーチです。

「今朝は、憧れの人・林先生をお迎えしました。今日もいいお話が聴けると大いに期待しています。また、新入女性会員お二人をご紹介します。」として、蔵多 のり子さん、佐藤 とみ子さんの紹介がありました。


次は、5月から入会された蔵多さんの3分間スピーチです。

「朝から明るく元気な蔵多です。」で始まりました。「私は、3年前からサロンを始めました。1年前に皆川副会長とお会いし、名刺交換しました。倫理法人会の存在を知り、会員になり、勉強したいと思うようになりました。声は心の鏡だと思います。自分の心を自分でコントロールするようにしたいと思います。そのための朝起きは、全ての基本と思うので、苦手だけどそれを克服して頑張れば、1日を気持ちよく過ごせ、芯のぶれない人間になれると思っています。」

いよいよ林 達夫 の講話です。
【林 達夫 のプロフィール】
渋谷区中央倫理法人会 会員
アークデザイン() 代表取締役。

最初に、村田英雄のデビュー曲「無法松の一生」を唄い始められました。82歳とは思えない美声と、小節を効かせた名調子に、聴く私たちは圧倒されました。

「人生には、色々な出会いがあり、偶然の出会いが、その人の運命を決めると思います。そして、人生の岐路で大きな決断が必要な瞬間に、真の友人として素晴らしい示唆を与えて貰えた友人こそが、自分を真に励まし、根本から鍛え直し、危機から救ってくれたように思います。」

具体的な友人とのやり取りの中には、相手のために徹底的に尽くす行為、相手に喜んで貰えるならどんな犠牲を払ってでもやり遂げる行為など、いい加減で中途半端なお付合いでは考えられない利他の真髄を行く行為の例を、数多く話してくださいました。その中には、危機に瀕したときの身の処理法、決断のし方など、聴く私たちの心を揺さぶる内容が多く、感動を与えてくださいました。噺家の話法を取り入れた話し方と聴講者の輪の中に入っての話には、聴く私たちが、その話に溶け込み、一体となって涙する場面もありました。

達夫 の名刺の裏には、以下が書かれています(抜粋)。

モットー:縁を結び、縁を尊び、縁に従う。豊かな人生は出会いから
親父から:「株」には手を出すな。「人一倍うまい話」には手を出すな
田実 氏の遺言:「だらしない男」と言われても、「卑しい男」と言われるな
 

この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きながら、一人1分ほどで感想を述べ合いました。その後、林 氏は、鎌倫恒例の人力車でオリーブとホテルを往復されました。

 (平松 健男 記)