2015年4月28日火曜日


~ストレスを感じない生き方へ~蔵多 のり子
~信じる力~藤生 直子

北海道では、昨日は最高気温が30℃を超え、4月としては何十年ぶりかの真夏日となりました。巷ではこの寒暖差の激しい気候に体調不良者が続出しています。多くの方がマスクをし、混雑した電車内では、苦しそうな咳があちこちから聞こえてきます。老人の死亡原因のトップは肺炎だとか。天候異変がそれに輪をかけているような気がします。恐ろしいっ!

今朝のMSは、二人の鎌倫会員の講話(ハーフ)です。

最初に石渡会長の3分間スピーチです。


「全国で10万社達成を目標とした活動が実施されています。この活動の目的は、単なる会員数増大ではなく、日本創生に相応しい人材の育成です。日本では、年間3万人が自殺しています。自殺予備軍を入れると、百万人とも言われています。生きることに苦しさを憶えている人、家庭や会社のことで苦しんでいる人に寄り添い、一緒に倫理を学びながら苦しさを共有し、生きる力を蘇らせることです。」

次に、蔵多 のり子 会員のスピーチです。



私の出身は鳥取県です。一番人口の少ない県ですが、自然が豊かで美味しいものも多く、自然の中に溶け込んで生活できる味わいのある県です。そんな小さなところですが父の仕事の関係で、1年から2年おきに転校していました。友達になったと思えばすぐさようなら。そんな中で、新たな学校に素早く溶け込むために、クラスのキーマンを素早く見つけ、親しくするなどの対応が上手でした。

私が高校生の時、父が亡くなりました。単身赴任のストレスが原因だったのではと思います。その後、私は片親だから、と思われないよう、特に男性に負けるもんかと言う気持ちで突っ張っていました。ちょうど団塊の世代のバリバリ働く女性が、恰好良く思えた時期でした。そんな憧れもあり、夢に向かって目標を掲げながら突っ走って行きました。公務員から化粧品会社の広報宣伝部に、さらにマーケティング会社へと。そこでの縁で大手化粧品会社の仕事へと。そんな中、私の担当していた部署自体がなくなっていくという不運に見舞われ、やがて、暇ほどつらいことはないという、初めての経験をしました。そして頑張れば頑張るほど逆に人間関係が悪くなり、ストレスから癌に蝕まれました。いろいろ書物を読み気づきを求めましたが、「人は鏡、万障はわが師」でした。思い切って会社を辞め、新たな仕事への出発という時点で、皆さまの仲間に入ることができ、幸せだと思っています。これから色々な方と出会い、学んで行きたいと思います。」

 
次は、藤生 直子 会員のスピーチです。

「私が藤生という旧姓を名乗っているのには、訳があります。20年前に、フランスで事件のために、妹を亡くしました。その理不尽な死を受け入れることができず、旧姓を名乗っています。あるとき、『あなたは神様を信じているか?』と問われ、ハッとしました。実際、妹の理不尽な死を思うと、とても神様を信じることなどできなかったのです。

妹は、文科省からユネスコに派遣され、その才能を思い切り羽ば立たせようとしていたところを、断ち切られたのです。事件後もフランスでの裁判に出席するというストレスもあり、母と私は、癌にも侵されました。その後裁判は結審し、癌も完治しました。

そして、『今回、神様への文句の気持ちを捨てなさい。』と言われ、また、【苦難福門】と言いますが、『神を信じない』ことは、『自分を信じない』ことに通じると考えるようになりました。文科省の妹の上司にも相談したところ、NPOでの活躍の道を開くきっかけを頂きました。まだまだ、素直に神様を信じることはできませんが、倫理法人会に入り、随分と前を向いて進むことができるようになりました。今日も、泣かずに話ができたことを嬉しく思っています。ありがとうございました」


この後、いつものようにオリーブの木で朝食を頂ながら、感想を述べ合い、充実したひと時を過ごしました。      (平松 健男 記)

2015年4月21日火曜日


~原点に戻る~

昨日は、西日本から東日本にかけて集中豪雨が荒れ狂いました。最近の日本では、北極由来の寒気と、南洋の暖気とが日本付近で大規模に衝突し、一気に撹拌・混合する現象が多くなりました。このため、局所的に大規模な上昇気流が発生し、地球の自転の影響もあって渦を巻き、集中豪雨、雷、雹(ひょう)、竜巻などの荒々しい気象現象が頻繁に発生しています。地球の温暖化に伴って、温度差の大きな撹拌となり、益々荒々しくなることは容易に想像できます。温暖化の真の原因を科学的に明確にし、的確な対策が急務です。

最初に石渡会長の3分間スピーチです。

「倫理法人会とは倫理の道を究めるために存在するもの。そのためには、楽しむ要素も必要だと思います。私は、講話を担当するときに、途中でマジックを演技することがあります。楽しみながら講話を聴けば、少々難しい話も頭に入っていきます。
会長職を3年間担当しましたが、倫理を普及し、新しい健全な日本を創生することが目的で、そのためには自ら徳を積み、普及に活かすことが重要だと思います。」

 次に、長谷 真子 氏の会員スピーチです。

「先日、松丸先生が講師をされるセミナーがあり、休憩なしで2時間近く連続の講話となりました。講話の場合、長くても1時間半程度でトイレ休憩を入れるべきと思い、怒りを滲ませて、その旨発言しました。しかし、怒りの気持ちを助長させるのではなく、怒る前に、怒る気持ちを自分のできることに切り替える努力が必要だと思いました。」

本日のMS講師は、逗子葉山倫理法人会 相談役 伸司 氏です。

【関 伸司 氏(57歳)のプロフィール】

工業高校を卒業後、福岡から上京、数多くの仕事に就いたが、その間、高額の借金と高額の預貯金、22回も引っ越しせざるを得なくなるなど、成功と失敗の間を彷徨う波乱万丈の生活を送る。

「6年前に倫理法人会に入り、『万人幸福の栞』の教えに心酔、それ以来、栞に沿った考え方・生活に変身しました。現在は、新聞の販売店(3店舗)を経営し、新聞1万部/日を逗子・葉山・鎌倉地域にお届けしています。

倫理に入会したときから、栞の教えに沿った会社経営や家族関係の改善に関する60ヶ条を提唱しています。これが、倫理の道を学んで得られた成果です。」と言われ、60ヶ条を提示していただいた。

この外、以下の新たな考え方を提唱された。

夫、妻のそれぞれのなすべきことを表した「夫の倫理、妻の倫理」。

同質の考え方をする者同士が互いに引き合うことから、結果的に似た者同士が宿命的に寄り添うことになるという「命の器」。

ただ、ご本人は、「血糖値が高いのが課題で、これを改善したい。」とのことでした。

とつとつと語られる一言、一言は、成功と失敗という両極端の多数のご経験に基づいて得られた悟りと感じました。

この後、いつものように、オリーブの木で朝食を頂きながら、感想を述べ合い、充実したひと時を過ごしました。
そして、恒例の通り、講師には、人力車で鎌倉駅と往復していただきました。
(平松 健男 記)

2015年4月14日火曜日


~時は命なり~

【第二回東日本支援チャリティーコンサート】

4/11(土)に開催された「チャリティーコンサート」は、190名以上のお客様(チケット売上げ)があり、バイオリン演奏、ソプラノ独唱、マジックショーと多彩な出演で、聴衆の皆さんにも、楽しんで頂けたことと思います。津波で被害を受けた陸前高田市の一本松などで造ったTSUNAMIバイオリンの音色が、鎌倉女子大二階堂学舎の会場に響き渡り、あの日を忘れない感動のコンサートとなりました。


このコンサートは、神奈川県の倫理法人会(横浜市中央・横浜市戸塚・横須賀市・逗子葉山)や、新宿区倫理法人会など鎌倉市倫理法人会と友好単会である皆様のご支援を頂きましたことで、盛り上がりました。深く御礼申し上げます。


東日本の被災地を忘れることなく、来年以降も続けて開催する予定です。なお、このコンサートの収益は、福島で避難生活を送っている子供たちの支援活動に使われます。

【4/14(火)モーニングセミナー】
今朝のMSの講師には、倫理研究所 名誉研究員の松丸 氏をお迎えし、~時は命なり~と題して講話を頂きました。

最初に石渡会長の3分間スピーチです。

「チャリティコンサートの結果は大変良かった。アンケート結果でも、来年は、親しい人、身内の人を連れてきたいとの意見が多かった。私は、3年前に会長に就任したとき、断酒を実行し、自分より、他人の利益になることに自らを捧げたいと思うようになりました。そうすることにより、素晴らしい日本の創生が実現すると思っています。」 

次に、白木副会長(チャリティコンサート実行委員長)直筆の「コンサートのお礼」を松谷専任幹事が代読。

「私の孫娘は大震災と同じ月に生まれで、今月で四歳1ヶ月となりました。孫の成長と共に小生にとって大震災は、一生忘れられないものとなっております。」で始まるお礼の言葉は、心に沁みました。 

いよいよ松丸 靖 氏の講話です。
【松丸 (76)のプロフィール】

25歳で「倫理」と出会い、月刊誌「新生」をひたすら読む。
30歳で、正式に「倫理」を学びたいとセミナーに通い始め、今日まで続く。
当時、奥様の前に座り「明日から本格的に倫理を学びますから・・・」と宣言。
奥さまから「何日続きますかね?」と言われた。「始めたら辞めない!」と固く心に誓って倫理道をまっしぐらに歩んだ。
毎年1127日には奥様の前に座り、奥様から「××年経ちましたね」と言われる。記念日となった。
3年前に奥様が他界され、伝えられなくなったが、1127日には御霊前に座り報告。

「最初に、縁(出会い)について考えてみたいと思います。ある人と出会い、その人の影響を受け、決心して何かを行動に移したとします。そのことを続けていますか? 続けてきたから今がある、と思うのです。人生の時間は限られています。その限られた時間を大切にし、人生の成功者(自分の掲げた目標を実現)に向かっていただきたいと思います。

いい声でも使わなければ、すぐ嗄れて出なくなってしまいます。歩かなければ、直ぐに歩けなくなります。縁を大切にし、そこから得られたかけがえのないものを大切にしたいものです。

自らの我儘から来る苦難を素直で正しい心に変えて行けば、人生の苦しみは幸福に変えることができます。つまり、人生をより良き世界に築き上げていく貴い働きのために生きていれば、苦しみは、幸福に変わるということです。苦難とは、人を苦しめるためにあるのではなく、正しく生かし、本当の幸福の道に立ち返らせるための鞭打ちであり、証明です。」
 
最後の所は、禅問答のようでもありますが、奥深い意味が込められているように思いました。         
いつものようにオリーブの木で、豪華な朝食を頂き、講師の先生には、人力車でホテルとの往復をしていただきました。
 
              (平松 健男 記)

 

2015年4月9日木曜日


子は親の背中を見て育つ~日本創生は家庭から~

鎌倫の今週のMSについては、講師の要請もあり、ブログへ掲載しないこととしました。一方、横浜市戸塚倫理法人会のご厚意により、田谷 智広事務長が本日(4/96時半のMSで、首記テーマについて講演しましたので、その内容を報告します。

昨日からの極寒の名残もあり、凍えるような寒い朝を迎えました。寒さにもめげず、鎌倫から5人の助っ人も駆けつけ、計22名の聴講者を前に、講話が始まりました。

会場入り口では、戸塚倫理法人会の方々がにこやかにお出迎えです。

M S開始は6時半です。 

【田谷 智広 氏のプロフィール】
昭和461224日生まれ。
出身地:千葉県成田市
特定社会保険労務士
平成18年:たや社会保険労務士事務所を開業
平成20年:倫理法人会入会。平成27年度より、事務長 

「私の夫婦の間には、1歳半と小5の娘があり、祖父母4人は既に他界しています。私の祖父は整理整頓や掃除が上手で、子供心に整理整頓の大切さを教えて貰いました。また、祖母は、豪快な性格の一方、食べ物を大切にする人でした。米粒一粒の大切さを教えて貰いました。

他にも、お寺の住職が、私たち3人の兄妹に愛情を注いでくださいました。私は、小児期に、喘息やスギ花粉アレルギのため、小学校の出席率が80%程度で、薬漬けの日々でしたが、病気に負けない強い意志を持って運動にも励みました。大人になるに従い、病気は遠ざかり、『苦難福門』を実感しました。私は父の仕事(眼鏡店での接客業)は自分には向いていないとの思い込みで、理系に進みましたが、結局は、保険業という事務系接客業に就いています。私は、二人の子供に見せる背中がどうあるべきかを考えていましたが、万人幸福の栞の十七ヶ条に従いながら、春のように和やかで、夫婦が合一した家庭を目指したいと思っています。大人の仕草を純真な心で見ている子供たちの期待を裏切らないことだと思います。常に相手に対する感謝の気持ちと、尊敬する気持ちを忘れずに子供と接しようと思います。会社の残業を減らし、子供と接する時間を極力増やす努力もしなければいけないと思います。」

日本人が企業戦士として、長時間残業をこなし、女性を組織から締め出してきた歴史があることはとても残念に思います。一時、家庭を大切にする男を「マイホーム主義」呼ばわりし、蔑む風潮がありました。その価値観を完全に払拭しない限り、制度や法律で規制しても、「愛和が本当に幸福の母」にはなり得ないような気がします。「マイホーム主義」を蔑む価値観を一挙に修正することは難しいでしょうが、私たち倫理法人会が率先しなければ、幸福な国の実現は難しいのではないでしょうか。(平松 健男 記)