本日の講師は鎌倉市倫理法人会白木大五郎副会長です。
【白木大五郎さんのプロフィール】
黒田官兵衛の筆頭家老・栗山善助の子孫。日立製作所入社。日立電子サービス株式会社にて専務・常勤監査役を歴任。引退後は経験と実績を生かし後身の育成をはじめとする社会貢献活動に奉仕する日々。
今年最後のモーニングセミナー。雨上がりの朝は思いがけず暖かくなりました。
まずは石渡会長の挨拶です。
【石渡好行会長 挨拶】
「みなさん、何のために倫理をやっていますか?私は人としていかに生きるかということを学ぶために倫理法人会に在籍し、さまざまな実践を行っています。今年で七年になりますが、栞に書いてあることは本当なのだと、つくづく実感するようになりました。12月23日に103歳で父が他界しました。栞の95ページに【正しく生きた人でないと、美しい死に方はできぬ】とありますが、父の最期を見てまさにその通りだと思いました。
明治生まれの父は大正・昭和と困難な時代を生きましたが、苦難を乗り越えるたびに明るくなっていきました。そんな父のことを考えたときに、すべては愛なのだと気づいたのです。家族への愛、会社への愛、仲間への愛。父が愛に生きたからこそ、多くの人が別れを惜しんでくれたんです。
父はいつでも明朗でした。だから愛があったのです。父の生涯を目の当たりにして、あらためて栞に書かれていることが真実であると思った次第です」
本日は会員スピーチはお休みです。
白木大五郎副会長の講話をたっぷりと伺いました。
白木家の長男に生まれた白木大五郎副会長は、幼い頃から先祖の歴史を教えられて育ちました。自身のルーツを知ることによって、先祖への感謝の心を抱くようになったといいます。
大企業に入社してからは仕事一筋の企業戦士として邁進した白木副会長。しかし、リタイア直後に生死の境をさまようほどの大病をし、それが転機となります。
「72日間の闘病生活の中で受けた治療は、治療そのものが極めて危険なもので、私は文字通り生死の境をさまよいました。いわゆる臨死体験をしたのです。他界した父や友人も迎えに来ました。ところが私は奇跡的に助かったのです。その時、自分が故郷のために何ひとつしていないことを悔い、神様に、もしここで生かしてくれたら、故郷のため世の中のためになることをします、と、約束したのです。そこで生き返ったわけですが、つくづく生きているのではなくて生かされているのだということを思った次第です。
さて、神様との約束を破るわけにはいきません。それからというもの、福岡の若手ベンチャー社長の育成のための「白木塾」をはじめ、さまざまな社会貢献活動を行うようになりました。それは間違いなく私の喜びとなりました。まさに苦難は幸福の門、利他の心と感謝の心を実感を持って知りました。
東日本大震災の被災地にも赴きました。そこでいちばん耳にした言葉は「ありがとう」です。日本人はまだまだ捨てたものではないと思いました。
それでも、戦後の日本人が失った大切なものがあります。『星の王子さま』に「本当に大切なものは目に見えない」とありますが、私たちは精神的な豊かさを失ってはいないでしょうか。
死んだ後、あの世に持って行かれるのは何であろうかと考えれば、この世での良き思い出くらいでしょう。最期に「ありがとう」といって死んでいくことができるように、今をどう生きるかが問われます。
利他の心と感謝の心を持ち続け、失ったものより今あるものへの感謝の心を抱き続けたいものです。これは母から教えられたことでもあります。
日本では人の人生を「春夏秋冬」にたとえますが、儒教では「冬・春・夏・秋」とします。
冬は10~20歳で心身を鍛える時、春は20~45歳でまさに青春です。働き盛りの45~60歳の夏を経て、65歳以降の秋は文字通り実りと収穫の時です。私は、まさに今、人生における実りと収穫の時を生きているわけですが、いつも思うのは、「ハイ喜んで」と言える自分でありたいということです。古希を過ぎた私には、生き様よりも死に様が大切になっています。息を引き取るときに、良い人生だった、ありがとう、と言いたいものです。そのために、残された人生を、人の喜びを我が喜びとして生きていこうと思います」
本日は、そのまま由比ヶ浜公会堂で朝食となりました。
サンドイッチにスープ、紅茶、みかん。女性陣が手分けして手際よく配膳し、今年最後の朝食会を和やかに過ごしました。
2014年12月30日火曜日
2014年12月23日火曜日
2014年12月23日火曜日
本日のMSは、お二人の講師が半分ずつの持ち時間で講話して頂くハーフセミナーです。テーマと講師は以下の通りです。
Ⅰ「役を知り、役に徹し、役を超えず、役を楽しむ」
東京都新宿区倫理法人会 事務長 加藤 万季 氏
東京都新宿区倫理法人会 事務長 加藤 万季 氏
Ⅱ「個性(たち)を活かす」 鎌倉市紳士法人会
研修委員 根岸 猛 氏
研修委員 根岸 猛 氏
昼の時間が最も短い日を冬至と言い、年によって、12月21~23日にばらつきます。今年の冬至は22日です。イエス・キリストが生まれたのは、12月25日と思われている方が多いと思いますが、聖書には明記されていません。太陽の恩恵の最も少ない時期に、馬小屋という劣悪な条件の中で生まれたイエスは、常に、弱く、貧しい人に寄り添う存在であったこと、イエスの生誕後、世界は明るい方向にどんどん変化していったことを象徴する意味で、生誕日が冬至に相応しいとして、後世の人々が定めたのだろうと思われています。
和気藹々としながらもきびきびとした幹部朝礼の後、6時半からMSが始まりました。
最初に、石渡会長の挨拶です。
「私は、体にいいと言われることは試すようにしています。手足を動かしたり、軽く叩いたりすると、新陳代謝が盛んになり、体が温まったり、血行が良くなるので、老化を防げるように思います。ただ、医師の処方で、血が固まりにくい薬を日常的に服用していると、鼻血が出たときに止まらなくなるようなことが発生します。そのようなときに自分の判断で投薬を直ぐ止めるなどの臨機応変な処置が必要です。また、組織の繁栄・発展は人について回ると思います。自分の経験では、人の倫(みち)をもっとよく勉強しなければいけないと思っています。人を活かそうとすれば、相手の言うことを笑顔で頷きながら近くに寄って聴くことが大切だと思います。」
次に今週誕生日を迎える会員をお祝いして花束贈呈です。今日は、田谷智弘事務長と木村由利子会員のお二人です。
次は、豊澤 早一妃 会員の3分間スピーチです。
「私が鎌倫に入会して、嬉しいことが3つありました。
一つ目は、MSのある日の早朝に、藤沢駅に車でお迎えに来て下さる根岸さんです。早朝に改札出口で待っていて下さる笑顔の根岸さんを見ると、とても嬉しくなります。
二つ目は、3人で乗り合わせた車内で由比ヶ浜公会堂までに交わす会話です。立場や環境は異なっても、互いに理解しあえる仲間がいるという安心感があります。
三つめは、途中にあるセブンイレブンで飲む100円のコーヒーです。先日、その女店員さんから思わず、『いつもありがとうございます』という言葉を頂き、感激しました。先週には、よろしかったらどうぞという言葉とともに小さなスニッカーズを貰い、倫理の先端を行く方だとびっくりしました。」
いよいよ、【Ⅰ.加藤 万季 氏のハーフセミナー】の始まりです。
「テーマは、『役を知り、役に徹し、役を超えず、役を楽しむ』です。私は、2012年に東京都倫理法人会の創立30周年記念のミュージカル製作の手伝いとして参画。丸山敏雄伝を読み、衝撃を受け、『万人幸福の栞』に感服しました。9月より、都内のMSの朝活を開始。13年2月に新宿区倫理法人会の新倉会長の魅力に深甚し、入会しました。3か月前に事務長に就任しました。
法人会に入会し、積極的に倫理指導を受けた結果、以下のような心境に達しました。
① 正義とは何? 正義感とは何?
正しいことを主張すればするほど、相手は離れていく。何故? 正しいことを主張すれば、実は、相手を傷つけていることに気づかなければいけない。
② 知らず知らずのうちに役を超えていた?
正しいことをしているとの自覚で、役の範囲を超えた仕事をしていると、誰からも相手にされなくなることに気づく。
③ 役を知り、役に徹することの奥深さ。
自分の役の範囲内で、最善の行動をするとは何か? 考えれば考えるほど奥が深い
④ 受容の奥深さ
正義と信じて実行すると、軋轢が生ずる。つまり、他人支配に繋がることがある。許せないのは、実は自分の心である。
⑤ 手放すことで役を楽しむ
正義と信じて推進しようとする行為から解放されれば、むしろ、その役を楽しむことができる。
以上、実例を交えながらの説明は、倫理の真髄を捉えた、とても感動的なお話でした。
「テーマは、『個性(たち)を活かす』です。私は、3年9か月前に鎌倉市倫理法人会に入会。現在は、研修委員に就任しています。元々、性格的に起伏が激しく、自分のことを駄目だと思ってしまうようなところがありましたし、隅っこに隠れて傍観しているというような性格でした。倫理指導を受け、亡き両親との関係を修復するようにとの教えを全うするため、毎朝遺影に向かって挨拶するようになりました。人はそれぞれが持つ個性によって活動します。個性を変えることは無理ですが、天命を知って行動するようになりたいものです。幸せとは人間関係がいいことだと思います。人間関係を良くするには、相手によって話し方を変えることですが、変え過ぎても上手く行きません。私は自分の個性を活かして、皆の幸せのために行動したいと願っています。
その後、MS出席者の多くが「オリーブの木」に移動し、美味しい朝食を頂きながら、
本日の講演の印象やこれからの抱負などについて語り合いました。(平松健男 記)
2014年12月16日火曜日
2014年12月16日火曜日
本日のMSのテーマと講師は以下の通りです。
「2015年の展望」 惠玉社 代表 武井 貞善 氏
真冬の日本列島には、時々台風に匹敵する強さの爆弾低気圧が発生し、猛吹雪や竜巻を発生させます。今回も北海道付近に異常に発達した低気圧が発生し、日本全体が冬将軍に見舞われています。台風の場合の低気圧は、海面温度が27℃以上になると発達し、台風が日本付近まで北上して海面温度がその温度以下になるか上陸して上昇気流としてのエネルギ補給が途絶えると、勢力は一挙に衰えて温帯性低気圧になって消滅します。
冬季の爆弾低気圧は海面温度とは無関係に発達するので、低気圧の発生メカニズムが台風とは異なるのではないかと思われる方が多いと思いますが、いずれの低気圧も、北方の冷たい気温と、南方の温かい気温との差が、一定以上になり、両者がぶつかり合う地域で大規模な上昇気流が発生するという点では同じ現象です。つまり、日本付近では緯度の変化に対する気温の変化が激しいので、このような現象が発生しやくなります。
今日の栞の箇所は16条「己を尊び人に及ぼす」です。私は、我を張らなくなった時期、つまり、自分のことより、周りの方に喜んで貰えることを率先して実行するようになってから、全てがいい方向に変わったような気がします。鎌倫に入って来られた会員の皆さんも、そのような考え方に変わった途端、奇蹟が次々に起こったように思います。周囲の人に喜んで貰えることを一途に実行すれば、大きな喜びを産み、結果的に自分を大切にすることにつながるのだと思います。」石渡会長ならではの含蓄のあるご挨拶で、鎌倫の会員全員が納得しました、
【藤生 直子 会員のスピーチ】「鎌倫には10月に入会しました。そのとき、石渡会長から、『あなたは神様を信じているか?』と訊かれ、一番痛いところを突かれたと感じ、涙がこみ上げてきました。というのも、私の末の妹が、19年前にパリのユネスコ本部で働いていたとき事故死しました。
パリでの裁判を抱え、家族が悲しみのどん底にあるとき、私は肺癌、母が胃癌に罹り、神も仏もない地獄を味わいました。まさに、悲しみという心の病が体を蝕むという実体験をしました。25歳で人生を閉じた妹は、多くの人から慕われていたことが、死後に分かりました。短い人生でしたが、50年分生きた人生だったと思っています。私の母方は神主の家でもあり、自分は神様を信じていないわけでもないと、思っていましたが、心底からは信じていないことを会長から指摘されました。今まで探していた言葉は、栞の『苦難福門』にあることに気づきました。このことに気づいた途端、私は前向きに動き出せると感じました。実際、アナウンスの仕事も入り、来月からは、妹の願いでもあった寄り添い支援学習にも携われることになりました。石渡会長には感謝、感謝です。
大熊 富夫
氏のプロフィール
「1948年藤沢市生まれ。 地方公務員、音楽プロデュースの仕事をしながら東洋運命学を学ぶ。東洋運命学の普及、運勢鑑定・教室を開催し、開運への道案内を実施【九星気学、干支九星学・気学推命、数理学・断易】」
【武井 氏
の講話】・・・テーマ:2015年の展望
「2014年の甲午四緑木星の気を受け、2015年は2月4日から乙未三碧木星が始まります。2014年の会員の皆様の状況はいかがでしたでしょうか、良かった人、悪かった人、人並みであった人とそれぞれの思いがあったのではないでしょうか。来年2015年は「乙未三碧木星」の年、その年の状況を占ってみましょう。十干(天の気)、乙(きのと)は不安定、不決断、迷い、内攻性の意味を含んでいます。十二支(地の気)未(ひつじ)は変化、未解決、未知、消極を現します。人の気の九星は三碧木星、つまり、始まり、新規事、エネルギー、振動、震雷、声あって形無し、若さという事象が出やすい年になります。まとめますと来年は“新規と衝撃と変化”の一年ではないでしょうか。
自然界でも地震・火山噴火・温暖化が益々進み、我々の環境はますます厳しくなるでしょう。政治・文化・世界情勢からも目が放せない一年となるのではないでしょうか。まず、中宮の三碧木星の人や業界(IT・家電・電気等)が注目を浴び、全体的には新興勢力が伸びることが予想されます。皆さんは右往左往しながらも進むことが肝要です。高運期に入る一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、七赤金星はこのときとばかりに大いに活躍してください。五黄土星、六白金星は大きく人生や環境が変化する時期ですので、流れに乗ることも必要と思われます。反対に八白は冬の季節に入るので、健康・経済・人間関係に影りが見えてきます。無理をしない過ごし方が必要と思われます。九紫火星は夏頃から本格的に動き出すでしょう。一つ心配なのは東一白水星、東北六白金星の人や業界は暗剣殺や歳破が付きますので気をつけましょう。例えば一白水星生まれの中に安倍首相がいます。健康は大丈夫でしょうか?(心配です。)そして、六白水星に歳破がつきます。国家経済、大企業(自動車関連)、証券業界は大変革を強いられます。一年が無難で過ごされることを祈念いたします。」
なお、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白などは、生年月日から計算可能な方位。
その後、MS出席者全員で「オリーブの木」に移動し、栄養たっぷりの朝食を頂きました。
武井氏の周りには、来年の運勢を占って貰おうと、女性群が陣取りました。男性軍は隅の方でじっと我慢でした。 (平松健男 記)
2014年12月9日火曜日
2014年12月09日火曜日
本日のMSのテーマと講師は以下の通りです。
「深願」 (一社)倫理研究所 法人アドバイザー
(株)アイ・ビー・ビー 会長 大熊 富夫 氏
本格的な寒波襲来とともに、全国各地で雪の被害が多くなりました。今まで雪の被害に遭ったこともない地域に重たい雪が降り積り、倒木による被害が出ています。人類の活動が結果的に異常気象を含む天変地異という結果を出しているような気がします。私たちは、『天変地異』ということで、人間業では抗しきれない、どうにもならないこととして受け入れようとしますが、その殆どは人災と言ってもいい現象のように思います。
私たちは、想定外、諦めなどから脱出し、被害を更に最小限に抑え込むことが必要です。あり得ると考えられるリスクをできるだけ多く想定し、その一つひとつのリスクから逃れる最大限の安全処置を施すこと、そして、日頃から避難訓練などを真剣に実施しておくことなどの対応が必要です。
【石渡会長挨拶】今日は久々に梅ヶ辻会員が出席されました。大変嬉しいことで、大歓迎です。」倫理研究所の先生方には、学者肌の方と、実務肌の方がとがあります。本日の大熊先生は、実務肌の方です。結局『愛』が大切ですと仰る先生です。乞うご期待です。
次は3分間スピーチです。本日は続けて二人がスピーチをします。
【白木副会長のスピーチ】
「最近、福岡で西郷隆盛の4代目に当たる西郷隆夫さんと対談しました。西郷隆盛にまつわる以下のような話を伺うことができました。
① 上野公園の隆盛の銅像について、除幕式の時に隆盛夫人が『これは隆盛とは違う』と呟いたため『顔が似ていない』と誤解されたが、真相は『隆盛は人前に出るときには相手がどんなに身分が低い相手でもきちんと正装していた。浴衣姿で人前に出ることはなかった』というのが真意でした。
② 隆盛は、礼節を重んじた人でした。戦に負けた賊軍の庄内藩の藩主に会う時に、罪人扱いではなく相手の身分に相応しい正装と大小の帯刀を許し武士の面目をたもさせた。また、差し出した武器類についても差し止め庄内藩に保管させた。感激した庄内藩主は、維新後、藩士30人を鹿児島の隆盛の元に派遣して学ばせた。その記録が隆盛の言葉や教えを書いた今に残る『南州遺訓』です。
【平松健男氏のスピーチ】「本日の栞の箇所は、『第15条:信ずれば成り、憂えれば崩れる』です。
私たちは、それぞれが崇高な目標を設定し、その目標に向け、人生を歩んでいることと思います。信ずれば成りとは、『自力本願』という意味です。この考え方で突き進み、初心貫徹できれば本当に素晴らしいことです。為せば成るというプラス志向は素晴らしいですが、安易に困難な目標を立てないことも重要です。つまり、途中で放り出さないためには、自分の力を総動員して結果を出すことが条件です。そのため、誰にも負けない課題解決力、その筋の専門家にも負けない力量を目指す不断の努力がない限り、実現できません。
更には、上手く行かないときの撤退の仕方を間違えると、破滅します。会社に10億円の損害を与えたら、20億円を取り戻すぐらいの迫力のある決断がなければ、『為せば成る=単なる大言壮語』となるでしょう。
いよいよ(一社)倫理研究所 法人アドバイザー 大熊 富夫 氏の講話です。
大熊 富夫 氏のプロフィール
「1943年3月生まれ(埼玉県久喜市出身)中学卒業後、日本橋に住込み就職、夜学に通う1974年に独立。家族3人。現在は、(株)アイ・ビー・ビー 会長」
【大熊 氏 の講話】・・・テーマ:深願
「小学校低学年時、体が弱く、休みがちでした。4年で初めて運動会に参加。父からは『勉強はするな、働け』と言われました。父母の兄弟などは成績も良く、学校の先生が多かったこともあり、何故勉強するなと言われるのかが分からず、泣けました。同級生が大学に行く頃、明治学院の2部に入りました。そのことを父に報告すると、親子の縁を切ると言われました。しかし、後になって父は大熊氏が家を出てから不眠症になるほど心配していたことを知り、父の愛情の深さを思い知らされました。父は億万長者になると言っていましたが、今でもそれが私の頭に残っています。
家庭内が上手く行っていると、会社も上手く行くことはとても多いということを沢山経験してきました。兎に角、妻との関係を改善することに心掛けて欲しいと思います。
父母が亡くなり、親戚一同が集まったときなどの思い出話などから、両親の深い愛を感じることがありました。」大熊氏の話の一つ一つが私たちの胸に迫り、親子関係、夫婦関係の重要さを改めて思い直すことのできた素晴らしいセミナーでした。
家族関係の改善こそ、倫理の本筋であるとのご意見に、皆さん同感でした。鎌倫の会員の中にも、倫理指導を受け、家族関係の改善に本腰で取り組み、成功に導けた事例が数多くあり、その輪を更に広げていきたいと願っています。
帰路(オリーブの木→ホテル)は鎌倫特有の人力車に乗ってお帰りです。(平松健男 記)2014年12月2日火曜日
2014年12月02日火曜日
本日のMSのテーマと講師は以下の通りです。
「優秀な子供の育て方」 川崎市南倫理法人会 専任幹事
ハッピーライフ研究所
所長 大久保 正剛 氏
12月に入り、益々朝夕が暗くなってきました。寒気ではなく、いよいよ本格的な寒波がやってくるとのことです。寒気とは1日程度の短期のみ寒く、直ぐに温かくなる現象で、寒波とは寒い日が少なくとも3日程度は続く現象であるとのこと、気象庁も工夫しながら様々な言葉を創り出し、使い分けています。今年は暖冬と気象庁は予想しているようですが、今まで、気象庁の長期予報は殆ど当たらなかったことは皆さんご存知のことと思います。スパコンと呼ばれる超高速電子計算機は万能で、どんなに複雑な物理現象でも厳密に計算し、複雑な気象予測も可能だと勘違いしているとすれば、不幸なことだと思います。
「鎌倫では、輪読日本一を目指していますが、今日の輪読は、ハーモニーも良く、大変良かったと思います。私事ですが、最近、家では、食後の食器洗いをしているのですが、慣れてくると、少々いい加減で乱雑になってしまいます。ルーチンワークであっても、心を込めて洗っていると、妻から『いいね。ありがとう』と言われ、とても嬉しかったことです。何事も心を込めて仕事をすることが大事だと思いますね。」
車に乗ると、心は早くも目的地に着いた状態になり、道中を飛ばしてしまっているので、一旦停止を怠ったり、他車に進路を譲ったりすることができなかったりしたのでしょう。車関係の会社に入ったのに、よく事故を起こしていました。最近では、車に乗っても、目的地に向かってまっしぐらではなく、心に余裕を持って運転することができるようになりました。
いよいよ川崎市南倫理法人会専任幹事の大久保
氏の講話です。
大久保 正剛
氏のプロフィール
「1954年生まれ。慶応義塾大学を卒業後、日本火災海上保険に入社、2006年に同社を退社し、2009年にハッピーライフ研究所を設立。」
【大久保
正剛 氏 の講話】
「小学校から高校まで、勉強が嫌いで、いわゆる不良仲間と悪事?をし、親に迷惑をかけました。不祥事の度に、母親と一緒に学校に呼び出されましたが、母は、『うちの子は大丈夫』と私を応援してくれたことを思い出します。母は、私を見捨てることなく、心の底から信頼してくれていたのです。高校時代、卒業寸前まで成績はびりに近い状態でしたが、入試前に中学程度まで遡って必死に勉強し、大学入試に受かりました。先生には馬鹿にされていましたが、母の信頼が私を支えてくれたのだと思います。受かったことを先生に報告しましたが、最初は信じてもらえませんでした。子供を育てるときには、先ず子供を信じて褒めること、その上でどのような分野に芽が出てくるのかを見極めることが重要です。私には3人の子供がいます。長男は米国で将来エネルギの研究をし、ノーベル財団からも興味を持って貰っています。次男は日本の農林・農耕関係の革新によって戦争を回避できると信じで新たな挑戦をしています。長女は、企業への辛辣なクレーム対応の窓口となり、クレーム解決の先鋒となって頑張っています。それぞれの分野で頑張っていますが、いずれも自分の得意分野で精一杯やっていることに誇りを持っています。
子どもには幼少の頃から文字や文章を読ませました。特に偉人伝が好きだったようです。その苦労話や、人に喜んで貰うことの嬉しさ、努力が最終的には報われる話を読んで、幼少の頃からおぼろげながら自分の生き方を定めたように思います。三つ子の魂とはよく言ったものです。子供は親が願った通りに育つわけではないけれど、親が育てた通りに育つと思うのです。
また、優秀な子を育てるには、夫婦仲の良いことが必須です。仲が悪いと、その子供は、悪いと言われた方の子供でもあるので、自分を責める人間になっていきます。夫婦仲、子供との仲を改善しようと思えば、こちらの方から相手に謝れる謙虚さを持てるかどうかが分かれ目です。その分かれ目を乗り越えられれば、家族関係はもとより、会社などの人間関係も改善することでしょう。
家族関係の改善こそ、倫理の本筋であるとのご意見に、皆さん同感でした。鎌倫の会員の中にも、倫理指導を受け、家族関係の改善に本腰で取り組み、成功に導けた事例が数多くあり、その輪が広がり、やがて新入会員の増加に繋がることを祈ります。 (平松健男 記)