平成24年7月3日(火)
「鎌倉彫とうるし」
会長は画家、会員に陶芸家と、芸術家の多い鎌倉市倫理法人会。
本日の講師は、鎌倉彫伝統工芸士 奴田不二男様です。
鎌倉を訪れた方なら一度は目にしている鎌倉彫。
その歴史は頼朝の時代までさかのぼるという、言い伝えが残っているそうです。
はじめは仏具などの彫刻を手がけていたようですが、時代とともに生活で使えるものを製作するようになったということです。
今でこそ有名な鎌倉彫も、たくさんの苦難を乗り越えて今があります。
戦争で職人が兵隊にとられたり、関東大震災で工房が倒壊したそうです。
なにより、そのような状況ではぜいたくな鎌倉彫の需要はなかったそうです。
それでも、職人は壊れたお椀やお膳の修繕をして食いつないだということです。
それでも、あきらめずに続けていれば必ずチャンスが来ます。
たとえば、鎌倉彫教室が広く行われていますが、初めて教室をひらく話があったときにも、すぐにこれを実践したそうです。
現在でも教室で生徒さんが彫ったものに、うるしをかけて返すというのが業界の重要なビジネスモデルとなっています。
それから、うるしの話。
うるしには抗菌・殺菌?作用があって、大腸菌など24時間以内無くなってしまうそうです。
大学でも研究されて、確かな結果が出ています。
鎌倉彫の食器や道具を使えば、病気知らず!
一家にひとつ。ひとりに一つ。鎌倉彫!
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